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抵抗のためのレシピ

音楽家の原摩利彦さんの投稿で目に留まった本。

ガザで暮らす3人の子どもの母親Aliaさんのレシピや写真が詰まっています。
企画・監修はSNSを通じてAliaさんと縁ができた宍倉慈さん。
5種類あるレシピはすべて見たことも聞いたこともない料理です。

そもそも私は料理をほとんどしません。
『抵抗のためのレシピ』以外に持っているレシピ本は『あなたのために:いのちを支えるスープ』(著:辰巳芳子)だけです。
パレスチナの文化や現状をほんの少し知れるかもしれないという気持ちで、購入手続きを進めました。

数日前に届いた本を読んでみると、記憶を頼りに書かれたレシピ、異国感のある美味しそうな写真がのっています。そして、ガザの暮らしを綴った言葉ものっています。例えば、過酷な避難生活については「ここに生活はない」と書かれていました。

生活の中心にある料理の本にもかかわらず、そのレシピを教えてくれたAliaさんは死の恐怖を抱えた日々を過ごしていることが伝わります。生の喜びと死の気配が同居したメディアかもしれません。

そんなジャーナリズムも感じる料理本ですが、本当に美味しそうなレシピがあります。私はマクルーバを頑張って作ろうと思いました。

※本の利益は全額Aliaさんに寄付されるそうです。

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