イタリア旅行 マントヴァ編
というわけで、今回はマントヴァに行ってきました。英名ではMantua、イタリア語ではMantova、Wikipediaではマントヴァのこの場所、なぜ今回ここに行ったのかといえば、理由は至ってシンプル。語学学校のころの友達の地元で、たまたまイタリアにいった時期にその人が地元に帰っていた時期と被っていたからだ。
実はその人はGalwayに語学留学をしていた際のクラスメイトで1,2回パーティーで同席していたくらいなもので、その人自身1カ月程度しかいなかったので、実は関係性はそこまで深くなかったというのが本音で、この話が最初に持ち上がったのもその人がイタリアに帰る前日にいつか来てね!っていってくれた以来、実に8年ぶりに叶ったことになる。
その人と定期的にテキストを交わすようになったのはコロナ中にさかのぼる。インスタを交換していたのもあるが、コロナ中はほとんど知り合い全員が家にいることが確定していてなんならメシ以外は暇をしていることがわかっているという不思議な状況で友達何人かにその時期には連絡して旧交を温めた感がある。
それからさらに4年が経ってから実際に再会する機会があって、その人の実家に2泊ステイさせてもらって地元を色々案内してもらった。
マントヴァは日本人に馴染みがないだけでなく、なんならルネッサンス時代のアートに興味がある人でもない限り、ヨーロッパの人ですらほとんど知らない人が多いだろう。実際、元地元の有力者が住んでいた家2か所がミュージアムになっている場所以外、素朴な田舎町という感じです、ほとんどこれといってみるべきものもない。
そしてぼく自身アートへ対する造詣は皆無といえるほど無知。翻ってその友達は大学でアートや文学などを勉強していて、現在はダブリンでイタリア語を教えているというだけのこともあり、地元の歴史や絵画にも精通していて、さらに話も分かりやすい。当然英語も流暢に話せるから、ちょっと申し訳ないなというくらい丁寧に地元を解説付きで案内してくれた。
実は一番興味を惹かれたのは教会で、そこにはイエス・キリストの血が地下に保管されている場所があり、イタリア語で話してもらい、案内+その地下のエリアを訪問することができた。もちろん教会の人は英語が話せないので、解説はその友達がしてくれた。もう感謝してもしきれない。
もちろん血を見ることはできなかったが(これを開けるにはその教会で保管している鍵、そしてほかの複数の教会が保管している鍵を全部使わないと開けることができないようだ。通常1年に1度Good Fridayに、今年はほかにももう1回(それがいつなのかは未定だそう)開けて一般公開されるらしい。
1日目は地元のレストランでそのエリアでは伝統的というかよく食べられているカボチャのトルッテリを食べた。これも非常においしかったし、レストランも地元の人で溢れていた。
2日目はミュージアムや教会をめぐって、夕方には湖でスピリッツを飲んでのんびり過ごし、夕飯は違うイタリアンレストランでパスタを食べながら、8年間の色々を話し合った。
やっぱり旅行をたくさんしていろんな国にいっている人はみんな話す話題をたくさんもっていて、それぞれのトピックに対して受け入れ方も懐が深いというのをあらためて思った。これに関しては旅行をたくさんしてたくさんの人に会ってたくさんの違いを見てきた人でなければ会得できない知的さではないだろうか。
最終日はもうひとつのミュージアム(地元の有力者がメインで住んでいた家で、こちらも現在はミュージアム)で、雑談をしながら絵について話したり色々雑談をしながら過ごし、最後には駅まで送ってくれた。
ぼくはけしてすごく旅行をするほうでもなければ、いろんなものに興味があるほうでもない。そうなると、旅行に際して指針という類のものはない。そんなぼくには旅行において武器と呼べるものはやはり語学学校のころの友達で、その友達の地元を訪れること、これは本当にありがたく思っている。
マントヴァもそれで、Annaがいなければおそらくマントヴァなど行くこともなければ、なんなら名前を聞くこともなかっただろう。地元の案内に関してはいままで彼女以上にすごい人には会ったことがないし、今回の旅行も彼女なしにはまったく違って色あせたものになっていたことは間違いない。
つぎは8年以内に会えたらいいなと思う。
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