Nº2 B2レベルのイタリア語ってなに?
今回は、B2レベルのイタリア語について概要をお話しします。
上から3番目のレベル
B2レベルとは、ヨーロッパ共通で用いられている母国語以外の言語習得レベルを測る物差し、QCER(ク・チ・エ・エッレ)の全6レベル中の上から3番目です。
イタリアの大学などに留学するなら必要
イタリアの大学や音楽院に留学する際に求められるイタリア語の習得レベルが、このB2レベルです。
もっとも、入学の許可に限れば、どうしても入学時点で持っていなければいけないというものでもなく、「B2に相当するスキルが身についている」ことを証明できればよいケースもあります。
しかし、入学以外にも日々の生活をあまり困ることなく行えることも大事なので、やはりB2レベルは身につけておきたいでしょう。
近道しようとしなければたどり着ける”場所”
B2レベルの難易度ですが、僕なりの言葉で言うと、”ABCを意識して”学習していれば、多くの人は無理なくたどり着ける程度のものです。(この”ABC”とは、当たり前のことをバカにせずにちゃんとする、のアクロニモです。以前どこかで見かけて気に入ったので使ってます。)
試験の名称など
B2レベルに到達したことの公式な認定を受けるには、イタリア政府が認めている団体が行う試験を受けて、合格点に到達すればOKです。この点、日本国内で名前をよく聞く「実用イタリア語検定」は全く意味がないということは知っておきましょう。
政府が認めた試験のうち、CILS(チルス)やPLIDA(プリーダ)が日本でよく知られていて、かつ、日本で受験可能です。
試験時間や合格基準など
試験頻度(年に何回受けられるか)は受験する試験によって変わります。だいたい年2回(から)と思っておけばいいでしょう。
合格点、合格基準も試験によって少しずつ違うのですが、だいたい60%で足ります。
試験科目はだいたい5科目です。基本的には「読む・書く・聴く・話す」のいわゆる4技能別になっています。
試験時間は、だいたい3時間半前後です。休憩を挟みながら行われ、受験会場によっては試験全体が1日制で行われるところと、2日制で行われるところとがあります。
ざっとご紹介しただけですが、これだけ知っておけばひとまずは十分でしょう。
いかがでしょうか。B2レベルの試験がどんな感じで実施されるのか、少しイメージが湧きましたか?
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