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【MtGモダン】青トロン調整記〜マイノリティ構築論〜
どうも、結局ビッグマナ最強くんです。
今回はMtGモダンで最近調整している青トロンについて、つらつらと考えていこうと思います。
いつも通り無料ですが、応援ください。foil買います。
なぜ、今、青トロン?
僕のことを知っているプレイヤーは、僕がかなりのコントロールフリークであるとご存知でしょう。初めて組んだのはモダンの青白コントロール。パイオニアでも青白コントロール。ずっと何かしらのコントロールを使用してきました。しかし最近のモダンのコントロールは、
・《力線の束縛》を使用するための多色土地
・《虚空の杯》メイン採用
・《時を解す者、テフェリー》の多用
・《孤独》《虹色の終焉》で何でも触れちゃう
といった感じで、何だか肌に合わない。(もっとマゾ性を…)
《敏捷なこそ泥、ラガバン》《夏の帳》《邪悪な熱気》の蔓延るモダンでは絶対的フィニッシャーだった《ドミナリアの英雄、テフェリー》さえも弱いと思って、使用を断念していました。
そこで、白羽の矢を立てたのが青トロンでした。
青トロンとは。
まず青トロンがどういうデッキか?というところから。
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《ウルザの魔力炉》《ウルザの塔》《ウルザの鉱山》の三種を揃えれば何故か7マナが出ます。
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除去やカウンターでゲームを引き伸ばしながら、ドローや占術、サーチを駆使し、
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上記の三種の土地を揃え、マナを伸ばして決定力のあるフィニッシャーを叩きつける。
端的に言えばそういうデッキです。
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一般的な緑トロンに比べると、速度は遅く、揃えることにリソースを注がずにドローとカウンターでコントロールしながらトロンを揃え、長く戦うデッキです。
マイノリティでマジックを勝ち抜く
青トロンを使う理由
では何故青トロンなのか?
そもそもの話を。
モダンはとにかく多種多様のデッキが存在していて、類まれな押し付け環境。しかし、いつの時代も【…コントロール→コンボ→ビートダウン→ビッグマナ→コントロール… 】というパワーバランスが成り立っています。
メタゲームはその中で動き続け、互いをボコリあう世界。
その中でブン回りがありつつ、コントロールとしても動ける青トロンは有効なのでは?と考えました。
肌に合うデッキを使え
少し脱線します。
最近、オリジナルの構築でパイオニア、モダンともに結構勝てています。出れば勝ち越し、調子良ければ全勝、かつてなかったSE進出などなど。
前述したように、マジックにはメタゲームという概念があり、つまりは流行りのデッキ(≒強いデッキ)なわけです。
じゃあ貴方は流行りのデッキ(≒強いデッキ)を使えば勝てますか?というと、必ずしもそうではないのかもしれません。多少のミスはカバーしてくれる程のパワーを持っているので、ある程度どうにかなってしまうのもありますが…。
マイノリティ構築とは、
自分で使いたいカード、使いたい戦法、好きなムーブを取りつつ、メタゲームを捨てずに対応できるだけのカードを使う。
それでいてトップメタではない。
というデッキ選択をする。
これは相手からすると、
予想外のデッキで対応しづらいが自分のメタデッキは対応されてしまう
という状態を生み出します。
自分のプレイスタイルは誰しもがあるはずで、それに見合ったデッキ構築、カード選択をすべきです。コントロール好きがアグロを握ってはいけません。
僕の場合、
・コントロール大好きだが完全受け身は受け切ろうとしてミスる
・一撃必殺コンボも実は好き
・ダメージレースの殴り合いは苦手。
という感じですので、
青トロンの
・マナさえ揃えば一転攻勢
・《精神隷属器》の一撃必殺もある
・殴り合いは発生しづらい
という性質が合っていると思います。
何故青トロンなのかというところはお分かり頂けたでしょう。
ここからは構築の話です。
青トロンの根幹を理解する
青トロンをやる上で、外せないカードは何種類かあります。
まずはそれらについて考えていきます。
《探検の地図》
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◆《探検の地図》はトロンを揃えるためにはマストなカード。1ターン目の最高の動きであり、《虹色の終焉》だけは裏目ですがサーチできた際のリターンが大きいため出しておきたいです。
トロンランドを揃えるため、手札にない種類をサーチすることになります。
青トロンの場合、トロン1種でもキープするため、その後残りをサーチする引くことに賭けるワケですが、残り1種になるまでは温存しておくのもテクニックです。手札に持っておけば《知識の渇望》で捨てることもできます。
"土地カード"なのがミソで、《血染めの月》デッキには基本土地の島を持ってきたり、《爆発域》でハンマーの盤面を一掃したり。
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《ストーム・ジャイアントの聖堂》はマナならたくさん出るこのデッキでは起動も簡単で優秀なフィニッシャーになり得ます。
《アカデミーの廃墟》は後述します。
《河川昇りの小道》は島として置きつつ、《仕組まれた爆薬》への烈日を1増やすことが可能となります。《はらわた撃ち》を採用しているリストには良いかもしれません。
《卑下》《撤廃》《差し戻し》
これらのスペルはトロンが揃うまでの序盤を耐え抜くための必須カード。
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◆《卑下》は不確定マナ要求ながら占術2がついているため、最悪占術目的だけで使用することもできます。打ち消しながらフィニッシャーを探せる良いスペルです。
昨今の高速化で若干時代遅れ感も否めません。後手だと撃ってる暇もない場合も。
個人的には2枚程度で抑えてもいいと思っています。トロンが揃ってからは確定カウンターにはなりますが、トロンが揃っていれば勝っていますので気にせず序盤に使いましょう。
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◆《差し戻し》もカウンターしつつ、デッキを掘り下げトロンを揃えに動けます。マナのたくさん出るトロンでは、カウンターされそうな自分のスペルを差し戻ししてもう一度唱えなおすこともできますね。
2ターン目にマップ起動を構えながら差し戻しもできる、最高の状態です。
ただし、余程致命的なスペルでない限りは、トロンサーチのほうが良いと思います。揃えば勝つので。
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◆《撤廃》は軽いカードの多いモダンで、テンポよくバウンスしてライフを守りつつ、ドローもこなせる良いカード。
X1でラガバン、ハンマー、バイアル、楽園の拡散、マナクリ…etc
X0でドワーフトークン、サイトークン、ウルザトークン…etc
と何にでも使えます。
もちろんトロン揃えば大きなマナコストのパーマネントもバウンス可能です。自分のパーマネントへの除去避けに使ったり。
このカードを多く引けていればアグロデッキには有利になります。
コントロール相手に多く引くと負けます。
自分のバリスタとかに適当に撃ってしまいましょう。
《忘却石》《四肢切断》《歩行バリスタ》《仕組まれた爆薬》
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◆《忘却石》は3マナ+5マナのスイーパー。土地以外なんでも流せる上に、3マナで前置きすることもできるので信頼度が高いです。
ウルザ三種と島の計8マナで揃えるため、即起動で4ターン目に盤面を綺麗にできます。
触れそうな相手には先置きはオススメしません。
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◆《四肢切断》は1マナと4点のライフでタフネス5まで除去でき、序盤のほとんどのクリーチャーを対処可能。
モダンだとタフネス6以上は《原始のタイタン》《残虐の執政官》《濁浪の執政》くらいでしょうか。
これらは出されないようにしましょう。
出たら忘却石で流すか、後述の《街並みの地ならし屋》で破壊しましょう。
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◆《歩行バリスタ》はチャンプしながら小粒を除去。終盤はフィニッシャーになってくれます。
どうせサイドにもあるし、《アカデミーの廃墟》で回収もできるため、通る時に出しちゃいましょう。結構簡単に使い捨てちゃって大丈夫です。
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◆《仕組まれた爆薬》はさらに追加で小回りの効く忘却石のようなイメージ。ハンマーやラガバン相手には素早く出せるのでエラい。
トークンへの対処に5マナも払いたくないですからね。
《知識の渇望》
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◆《知識の渇望》は不要なアーティファクトを捨てつつ、3ドローで足りないトロン土地やフィニッシャーを探すことができるいぶし銀カード。
多くの状況に対処できるように様々なカードをピン挿しし、サーチする青トロンでは、相手によって不要なカードが必ず発生します。
それらをリフレッシュしながらデッキを掘れるのは強い。
捨てたアーティファクトは《アカデミーの廃墟》で後に回収できるので問題ナシ!
フィニッシャーたち
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◆《精神隷属器》は後述します。
![](https://assets.st-note.com/img/1672367138991-GClzMeEt0v.png?width=1200)
◆《ワームとぐろエンジン》はもはや言わずもがなでしょうか。6マナ6/6絆魂接死で死亡時には3/3絆魂と3/3接死に分裂。多くのアグロデッキはコイツを出すだけで勝てます。
《孤独》には滅法弱く、追放されてしまうのでトークンも残りません。長引くとコントロールは負けるため、《孤独》は素出しして殴るプランを取ってくると思います。その後に出してやるといいでしょう。
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◆《精霊龍、ウギン》は青1マナを含んでトロン三種の8マナ状態で揃うことの多い青トロンで即キャストできるフィニッシャー。
マイナス能力で盤面を更地にしつつ、プラス能力で稲妻。奥義を使用する前に投了されることがほとんどです。
マイナス能力は無色は破壊できないため、《殴打頭蓋》《カルドラの完成体》などは残ってしまいます。気をつけましょう。
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◆《隔離するタイタン》は8マナで揃えた際に相手のマナベースを破壊しながら7/10が残る破格性能のクリーチャー。
昨今のモダンはとにかく多色土地だらけで、トライオームを使うことで3色以上のマナベースを容易に実現しています。
そこへ非常に強力に刺さり、多くの場合はそのまま再起不能となります。
先手4ターン目に着地すれば相手の土地全て破壊なんてことも。気持ちいいのでかなり好きなカードです。
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◆《街並みの地ならし屋》は『兄弟戦争』からの新戦力。こちらも同じく8マナで唱えた際に土地以外のパーマネントを破壊。
緑トロンの使う《絶え間ない飢餓、ウラモグ》の一回りスケールの小さくなったクリーチャーです。2マナの違いは大きく、1t早く唱えることができるかどうかは戦局を左右します。
コントロール相手にはカウンターを無視して盤面を触れますし、相手のフィニッシャーも破壊すればいい。
オマケに蘇生までついています。打ち消されても仕事できる、強い。
トランプルでライフを詰めることもできるので、本当に優秀です。パーマネント除去しながら8/8トランプルが残るのはエラい。
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◆《約束された終末、エムラクール》は13マナながら墓地のカードタイプ参照で軽減され、このデッキだと9マナくらいで唱えることになります。キャスト誘発で相手ターンをコントロールし、手札と盤面をめちゃくちゃにすることができます。コントロール相手には最強。唱えたらおよそ勝ちです。
上記のカードたちはほとんどが大昔から青トロンに採用されていたもので、変動しない定番カードだと思います。細かな配分はまたの機会に。
ここからはネクストレベル青トロンです。
《大いなる創造者、カーン》を使い倒す
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◆《大いなる創造者、カーン》は緑トロン、エルドラージトロンでもお馴染みのプレインズウォーカー。
・無色◇マナ不要
・たった4マナで驚異の忠誠度5
・相手だけ《無のロッド》
・マイナス能力を2回連続使用可能
・プラス能力でクリーチャー供給可能
・サイドボードからサーチ
・追放領域からもサーチ
・《神秘の論争》されない
単体でこれだけ強いことが書いてます。
エルドラージトロンや緑トロンが今も勝てているのはこのカードのおかげです。
本当の本当に壊れているカードです。コイツを使わずしてトロンをやる意味が見いだせません。
7マナないし8マナで揃えばサーチした3マナor2マナのアーティファクトをそのまま唱えることができます。
ウィッシュボードができるというのは非常に大きな利点で、必然的にマナコストの大きなフィニッシャーを採用するトロンデッキではメインにそれらを数多く入れてしまうと腐ってしまう危険性が非常に高くなります。
それでいて状況を選ぶフィニッシャーばかりなので、引きたいときに引きたいものを…という願いを叶えてくれるのがカーンです。
メインボードにフィニッシャー格のアーティファクトを1枚ずつ、サイドボードにも1枚ずつ、そしてカーンを4枚採用する。
これで擬似的に6枚のフィニッシャーを用意できているわけです。
では、1つ1つテキストを確かめてみましょう。
・無色◇マナ不要
《血染めの月》を置かれることの多いトロン。青トロンは島が7枚前後はあるため、それほど困りませんが、無色◇マナがいらないことで島だけでも山だけでも唱えることができます。月を置かれてもカーンが通ればどうとでもなってしまいます。
・4マナであり、忠誠度が5もある
4マナというのは、トロンが成立していれば残り3マナの状態。土地2枚で出せる。ダブルアクションが確約されているコストなわけです。
カウンターを構えながらキャストできるというのは頼もしいです。
そして忠誠度5からのスタート。
稲妻1発では落ちず、多少のコンバットダメージなら耐えられます。
既に盤面にアーティファクトがあれば、プラスから入ってクリーチャー化させてブロックすることもできます。
つまり場持ちが非常にいい。相手からするとマストで落とさなければならないのにです。
・相手だけ《無のロッド》
装備品を多用していたり、親和だったりのアーティファクトガチャガチャデッキ相手には存在するだけで妨害効果があるというイカレっぷり。
宝物からのマナ生成、バイアルの起動、アーティファクトランドすらも止まる。
この効果を悪用して、《液鋼の塗膜》で相手の土地をアーティファクトにすることでマナを出すことを縛るコンボも可能です。
・マイナス能力2連打可能
落とされない=2回もウィッシュサーチできるというのは、カード1枚で2回分のアドバンテージが確約されるため、非常に強力です。
マナアドバンテージの概念はそもそもトロンは無視しているため、単純なアドバンテージを得られるのは当然強い。
マスト除去を迫ることができます。
ただし、持ってくる必要がない場合はプラスしておくほうがいいです。
・プラス能力でクリーチャー供給
見たままですが、既に盤面にあるアーティファクトをそのマナコスト分のパワータフネスを持つクリーチャーにすることができます。
忘却石が3/3に、精神隷属器が6/6に。
元々クリーチャーが少数精鋭なため、盤面を保たせたいときには有効です。
《領事の旗艦、スカイソブリン》をクリーチャー化すれば搭乗せずに殴りだす無人戦艦となります。
火力のない相手にはカーンを守ることができますね。
・サイドからのサーチ能力
何を今更感ありますが、アーティファクト限定とはいえサイドボードからカードを使わずして2回もサーチできるのは破格の性能でしょう。
ちなみに僕はカーンを出せば必ず状況を解決できるように、サイドボードは全てアーティファクトの完全カーンボードにしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1672371363423-3AF6ghB3Rf.jpg?width=1200)
よって、カーンもメインに4枚です。
繰り返すようですが、カーンは最強格です。このデッキにおいて、ゴールはカーンを無事に着地させ、生きてターンを迎えることに置いています。
そのために除去、カウンターを全力で使うべきで、カーンが出れば勝つようにしておきたいのです。
如何なる状況でもカーンさえ通ればどうにかなるというのは、明確なゲームプランを描きやすく、常にゴールを見据えながらゲームを進行できるので、ミスもなくなります。
先に挙げた《ドミナリアの英雄、テフェリー》とて、ドローが弱ければただの2マナアンタップ装置に過ぎませんが、カーンは必ず特定の有効カードを手札に入れることができます。《邪悪な熱気》で即退場しても、仕事は果たしているのです。
・追放領域からもサーチできる
これも地味に強力な能力です。《大祖始の遺産》や《屍呆症》《難題の予見者》などで追放されたアーティファクトも何故かサーチすることが可能です。
《石の脳》のように使い回すことができないよあな制限として追放されるカードですらも使い回せます。
むしろ、単純な破壊で墓地に置かれるよりも追放されたほうが有り難いほどです。
・神秘の論争されない
そんなにあることではないでしょうが、青トロンなので論争をサイドされる可能性がありますが、それを避けることもあり得ます。3マナくらい払ってやりましょう。
カーンボード選択
ではカーンを100%活用するためのサイドボードを考えます。
現状のサイドカードは下記の通りで、
![](https://assets.st-note.com/img/1672372356781-0jRDtdAM8F.jpg?width=1200)
このうち、メインにも《大祖始の遺産》《石の脳》《ワームとぐろエンジン》《街並みの地ならし屋》《精神隷属器》《隔離するタイタン》は1枚ずつ採用しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1672372495930-mvB6xYE3v4.png?width=1200)
◆《大祖始の遺産》
1マナで設置し、早いターンから毎回起動で墓地を掃除してくれるほぞカード。
不要なら1マナでキャントリップになることから、メインにも入れやすく、モダンの墓地利用の多さからすれば入れ得カードです。
かなり無理ゲー感のある【URモンキー】【リビングエンド】に強く出れます。
![](https://assets.st-note.com/img/1672374774351-WVJNCazBoK.png?width=1200)
◆《虚空の杯》はX=0または1で置くことが多く、X=0で《死せる生》《衝撃の足音》をカウンター。
不利なURモンキーにはX=1で置くことで半分以上のスペルを封殺します。
トロンが揃えばX=3以上で置くことも可能ではあります。
多くの場合、大抵のデッキは1マナスペルが0ということはまあないでしょうから、適当に出しておいてもいいかもしれません。
後半は渇望で捨てましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1672390006734-GeWDrbbwns.png?width=1200)
◆《真髄の針》は1マナの軽さでカーンで止まるアーティファクト以外の能力を止めることになることが多く、
・《耐え抜くもの、母聖樹》の魂力能力
・《レンと6番》の起動能力
・《キキジキの鏡像》のコピー能力
・《廃墟の地》の起動能力
などなど、状況に応じて選択しましょう。
何だかんだあったほうが良いのか無くても良いのか悩みどころではあります。
1番多いのが上記2つのレン6と母聖樹によるウルザランド無限破壊コンボなため、どちらかを止められるのは力強いかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1672390278914-4m6ZdKeuUq.png?width=1200)
◆《液鋼の塗膜》はカーンの常在能力である「アーティファクトの起動型能力は起動できない」を悪用し、相手の土地をアーティファクトにすることでマナを出すことを不能にします。
また、カーンのプラス能力はパワータフネスをそのアーティファクトのマナコスト参照にするため、アーティファクト化させた土地をプラス能力で対象に取れば0/0になり土地破壊することができます。
このロックはカーンを破壊しないと止まらないため、相手からすると非常に厄介。
とはいえ、これは余裕のあるとき&カーンが残るときにしかやりません。
![](https://assets.st-note.com/img/1672390499247-61Wr87hOxT.png?width=1200)
◆《三なる宝球》は7マナでトロン成立したものの、カーンと何か…3マナで…という時にとりあえず持ってこられる妨害カード。
支払うマナが3マナ以下のスペルを全て一律3マナにしてしまう能力です。と言われても意味がわかりにくいと思います。
《稲妻》や《邪悪な熱気》でカーンを落とされる展開を避けるため、火力で押し切られる展開を避けるために設置します。
とりあえず大抵のデッキは1ターンに1回しかスペルを唱えられなくなるため、時間稼ぎには抜群の効果を発揮します。
タップ状態だと効果が消えるのもキモで、カーンのプラス能力で3/3にして殴ればタップするのでそのターン効果を無視できます。
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◆《罠の橋》はカーンと合わせて4+3で持ってきて設置しやすく、パワーの大きなクリーチャーからの攻撃を回避し、カーンを生き残りやすくしてくれます。
このカードを設置するまでに上手く手札枚数を調整しておきましょう。
《濁浪の執政》や《残虐の執政官》《原始のタイタン》など、通ってしまうと全除去以外で触りづらいデカブツをとりあえず止めることができます。
自分も殴れなくはなりますが、《歩行バリスタ》でダメージを飛ばして勝つことができます。
ライフが厳しいときにはワムコである程度殴ってから置くようにしましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1672390995293-MXzVLTVf3y.png?width=1200)
◆《石の脳》は主にコンボデッキにキーカードをブッコ抜くために。対トロン戦はこれを引いて起動しトロンランドを抜けないと勝てません。
【独創力】や【アミュレットタイタン】などのキーカードに頼ったデッキには効果覿面です。
使用後には追放されるのもミソで、カーンで追放領域から再利用できてしまいます。
1枚で相手のデッキから勝ち手段を全て抜き去ることも可能です。
前述した《街並みの地ならし屋》と並んで、本当に便利なカードです。
僕はメインに1枚入れています。大抵のデッキには何かしらのキーカードがありますから腐ることはありません。
![](https://assets.st-note.com/img/1672391438063-Tr1zUFC0Ke.png?width=1200)
◆《領事の旗艦、スカイソブリン》は《歩行バリスタ》以外でダメージを飛ばせる手段。
ミラーマッチではカーンをお互いに設置するため、バリスタの起動が使えません。マイナスから入るカーンを一発で落としてくれます。
その後はカーンでプラス対象にすることで、5/5飛行&3点ダメージのクリーチャーとしてライフを詰めることができます。
無限スレイバーで勝てる魅力
ようやく青トロンの明確な勝ち筋の話です。
メイン、サイドに1枚ずつ《精神隷属器》を入れています。
![](https://assets.st-note.com/img/1672655875354-vkiGD645aU.png?width=1200)
6マナと重いですが、4マナと生け贄で起動すると直後の相手のターンをコントロールすることができます。《約束された終末、エムラクール》と異なり、対処を許す相手の追加ターンが発生せずに相手のターンを終えたら再びターンが返ってきます。
これを利用し、何回もこの能力を使えば相手のターンを繰り返してライブラリーアウトさせて勝つことができます。
そのために、墓地に落ちた《精神隷属器》を、返ってきた自分のターンのドローで引くために、《アカデミーの廃墟》を使用し、ライブラリートップに置き、ドローし唱えて起動する、また廃墟でトップに置く……で無限スレイバーに突入します。
![](https://assets.st-note.com/img/1672656127904-fZkqDXwPYA.png?width=1200)
この時点で相手のコントロールを得た瞬間に対処方法がなければ、無限に入り、勝つことができます。
キャストの6マナ+起動の4マナ+廃墟起動の3マナで計13マナあれば無限確定のため、そこを目指してゲームを進めます。
他のコントロールデッキと異なり、この無限スレイバーの勝ち筋があることは青トロンの大きな利点だと思っています。どんなに盤面が押されていても、ライフがなくても、13マナ揃えば勝つのですから、本当に強い。
仮に無限に入らない状態でも、相手のターンを飛ばすことができ、フルタップさせてこちらのターンを迎えられるため、擬似的な追加ターン得たことになります。
エムラクールと合わせて相手の盤面を自滅させることができるので、相手からすれば不快極まりないカードです。
プレイする際は細心の注意を払いながら、丁寧にプレイしましょう。また、相手のコントロールを得ていても、如何なる手段でもサイドボードを見ることはできませんので、注意しましょう。
まとめ
なんだかまとまりない内容になってしまいました。
それもそのはず、青トロンというデッキ、難しすぎる!
常に選択肢が多く、トロンが揃ってからはカーンでさらに選択肢が増えます。
バリスタで勝つのか、無限スレイバーで勝つのか、カーンでロックするのか、エムラクールで勝つのか。
あらゆる選択肢があり、勝ち方も多様で、常に新鮮なゲームプレイをできます。
再現性の欠片もないデッキなため、そこを楽しめる人にはオススメです。
何より、何でもできてブン回りありで、押し付け
も無限もあるというのは理想のデッキです。
皆さん、青トロンやってみませんか?
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