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境界性パーソナリティ障害を豊かに生きる

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何も諦めなくても「手放し」しなくても、地獄の業火に焼かれるような自己はどうにか出来る。 俺に天賦の才があるのだとしたら、それを伝える事なのだろう。
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2022年5月の記事一覧

第9回 そんな時代もあったね、と。

第9回 そんな時代もあったね、と。

上手く行けば行くほど逃げ出したくなった。
好きになればなるほど、その関係を壊したくなった。
その関係を壊す時愉悦すら覚えた。

そうした後で「またやった」と自分を呪った。
こんな歪な魂は救われるべきではない、と己を嘲笑いよりいっそう退廃的に振る舞った。

「斬った張ったの戦場に居て後ろから斬られて文句言うやつのほうが頭おかしいんじゃないの?」

そう嘯いていた。
そんな「逸脱」をする自分が嫌いだっ

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