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ハンターと危険のはなし

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狩猟者が知っておくべき「危険な世界」とは? 狩猟専門誌『けもの道』に掲載された、狩猟にまつわる危険やリスクに関する記事(マダニの感染症・ジビエや猟場にひそむ寄生虫やウイルス・猟銃…
有料記事7〜10本以上お読みになる場合は本マガジンの購入がお得です。また、ご購入は今後『けもの道の…
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#猪

狩猟の事故例と変遷と、変わらない本質

はじめに「変わらぬ大自然」という言葉を目や耳にすることがあります。しかし、諸行は無常であり、変わらぬ自然などなくて、むしろ変わるからこそ自然なのではないかとも思います。 近頃は、年齢を重ねていくことと時代の変化には逆らえないと思うことがよくあります。渉猟中、跨いだと思った倒木や木の根に躓いたり、30分で着くはずの放犬場所に35分かかったりしたときに特に痛感します。いったんは落ち込みますが、これも自然の成り行きと受け入れることにして、別のことでカバーするしかないと開き直りま

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【熟練猟師の初報告】注意すべき水槽・注目すべきアマス

猟場での犬の “水難事故”『けもの道』が休刊となり、狩猟の情報が目に入らなくなって3ヶ月も過ぎようとしていた今年の有害捕獲。何十年という狩猟経験の中で、初めてのことが起こり、報告させていただきます。 『けもの道』の愛読者であった方の中には、すでに経験済みで「今頃?」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、愛犬の事故を1件でも無くすために。 文・写真|久住英樹 不幸な水槽事故 農家の高齢化に伴い全国規模で耕作放棄地が増えている。私が猟場としている藤枝(静岡県)でも年々

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復興の有害鳥獣捕獲活動 〜 福島県浪江町・町民帰還を迎えた捕獲隊の今

平成23年3月11日、三陸沖に発生した巨大地震によりもたらされた東日本大震災。地震と津波による甚大な被害に加え、東京電力福島第一原子力発電所の放射能事故の影響により、福島県浪江町を含む県内の一部市町村には大規模な避難指示が出された。 浪江町では全町民が避難。人がいなくなった町では、人の代わりに猪などの野生動物があふれた。除染、復興活動が進むにつれ、町では有害鳥獣捕獲隊を結成し、町内各所に箱わなを設置するなど町民帰還に備えて捕獲活動を行った(その模様は旧誌『月刊けもの道』平成

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