【畑日和】真夏の雑草対策には三角ホーがいいぞ
農家見習い3年目でようやくわかった。雑草対策では、酷暑をどう乗り切るかが重要なポイントであることを。
今年は、忙しい中でも畑を必要十分に管理することを目指して、NHK『やさいの時間』で紹介された「ズボラ管理」を取り入れた。すなわち、成長点のある地際で草を刈るのではなく、ある程度の長さを残して刈る。そうすると、雑草の成長をコントロールできるのだそうだ。
7月中旬までは、うまく管理できていたと自負している。その頃は芝生バリカンで草を刈っていたので、高さを揃えることができ、アフターの見た目が美しく満足感が高かった。労力もほとんどかからず、8メートル長さの畝3本の周りの除草にかかる時間は、わずか15分程度だった。
ところが、問題は7月下旬から始まった。雨が続き、畑に行くことができない。その後、連日の晴天に転じて、雑草の勢いが予想をはるかに超えて増していった。雑草の茎が太くなり、バリカンの歯が立たなくなってしまった。それでもバリカン処理を続けていると、負荷がかかってバッテリーの消耗が激しくなり、わずか5分でバッテリー切れを起こすように。その結果、一度では除草作業が完了しなくなった。バッテリーは1個しかないため、充電してから後日また雑草処理に取り組む。しかし、そうしている間に雑草はどんどん伸びて、ついには穂をつけるまでに。こうなってしまうと、次の雑草が芽生えてしまうという悪循環。
なんとかならないものかと、さまざまなYouTube動画を見ていた中で、目に留まったのが三角ホーだった。その存在は以前から知っていて、購入を迷ったことも何度かあったが、この動画を見てついに購入を決意しました。
なんと、伸びきった雑草に対して三角ホーを横に払うだけで、見事に高刈りができているのだ。それまで、三角ホーの役割は地際で草を刈り、草の成長点を絶つことだと思い込んでいが、この使い方ならズボラ管理を続けられると確信した。
この動画を観た翌日、開店と同時にホームセンターへ飛び込み、三角ホーを購入した。そして、意気揚々と畑に向かった。畑では雑草は今日も元気いっぱいで、活力に満ちあふれていた。この勢いを果たして食い止められるのか。
いざ、三角ホーをひと振り。うん、やはり地際から雑草の茎をしっかり絶ってくれる。ここまでは予想通りだ。さて、次は高刈りだ。草丈10cmくらいの高さを狙って三角ホーを払うが…ん?刈れない。何度か試行錯誤してみるが、やはり上手く刈れない。あの動画のようにはいかないのか。もしかして、買った三角ホーが違うのか?でも、取扱説明書には三面とも使えると書いてあったよなあ。まあ、考えてみれば、てこの原理を無視して、何の支えもなく茎を断つなんて、日本刀の名人でもない限り無理だよなあ。
そう諦めかけていたが、思い直して、同じ高さで茎を上から叩きつけるようにして三角ホーを振り下ろしてみた。すると、おお、うまく刈れた!しかも、第二の目的であった持続性も達成できた──つまり、人間の力を加えずに、鉄の重みだけで刈ることができた。この方法なら、長時間草を刈り続けられる。よし、そうと決まれば、一気に片付けてしまおうと意気込んだ。そして30分後。アフターの様子がこちら。
効率よく草を刈るコツも見つけた。まず、草を撫でるようにして三角ホーの重みで茎を前に倒す。その後、姿を見せた茎を狙ってひと振り。このとき、柄に近い部分を使うと茎を一気に刈ることができる。きれいに除草できて、バリカンで作業していた頃よりも高い満足感を得た。三角ホーが好きになった。しばらくこの方法で試してみて、さらに改善を重ねていこうと思う。それにしても暑い。頭がクラクラしてきたので、今日は畝一本の周りだけを片付けて終了。嫌にならないように労働時間を短くするのが、長続きの秘訣だと感じた。今日はここまで。
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