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私と小説

こんばんは!

ケミオです。


 幼時から父は、私によく、金閣のことを語った。
 私の生まれたのは、舞鶴から東北の、日本海へ突き出たうらさびしい岬である。父の故郷はそこではなく、舞鶴東郊の志楽である。懇望されて、僧籍に入り、辺鄙な岬の寺の住職になり、その地で妻をもらって、私という子を設けた。

三島由紀夫著.金閣寺,新潮文庫,1960,p.5.


金閣寺放火事件を題材に書かれた、三島由紀夫の傑作『金閣寺』の冒頭です。

小説自体は有名、冒頭部分もそこそこ有名、のはず。


これが、私が最も好きな小説です。

消してしまいたいまでの衝動に駆られる、憎しみの対象としての美=金閣寺。

その美を小説全体で表すかのごとき、美しき文体。

初めて読んだときに、思わずすごいと思った。


と、偉そうに書きましたが、私は文学に精通はしていません。

本は並以上には読んだかもしれませんが、おそらく小説は2~3割くらい。

ただ、有名な作家は少なくとも、かじりはしました。

夏目漱石はだいたい読みました。

芥川龍之介は結構読みました。

太宰治も結構読みました。

森鴎外はちょくちょく読みました。

三島由紀夫はかなり読みました。

川端康成は何冊か読んだけど…個人的にあまり合ってない感じがしました。


他には、数冊読んだだけですが井伏鱒二は面白かった記憶があります。

坂口安吾は『堕落論』が面白かったですが、その他は難解だった記憶があります。


現代作家では、村上春樹。

追いながら読んでいる作家は、この方しかいません。

内容をほとんど覚えているほどのハルキストでは、まるでありませんが。


そんなこんなで、私の小説ベストスリーを挙げるならば。

  1. 三島由紀夫『金閣寺』

  2. 村上春樹『海辺のカフカ』

  3. 吉村昭『破獄』


3番目は坂口安吾の『堕落論』のつもりでしたが、よく考えたらこれは小説ではなかった。

なので『破獄』にしましたが、3つ目は候補がいっぱいあって、中でも三島由紀夫『青の時代』と迷いました。

この辺は、その時の気分によって違うことを言うかもしれません。


今日は自らもただ気分転換のつもりで、アダルトチルドレンと関係ないことに終始しました。

金閣寺、また読もうかな。


お付き合いいただきありがとうございます。

今日もお疲れさまでした!


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