福島県鮮魚専門店「おのざき」さんの平店大リニューアル
現在、お仕事をご一緒させて頂いている、福島県いわき市の鮮魚専門店のおのざきさんが旗艦店、平店を昨日、4月26日に大リニューアルしました。当日は地元のメディアでも大きく扱って頂いたこともあり、本日27日も沢山のお客さんに来て頂いているようです。
おのざきさんは、福島県いわき市で1923年に創業していますので、昨年2023年は創業100年でした。今では東北地方で2番目に大きな鮮魚専門店となっています。
現社長の後継者であり、4代目の小野崎雄一取締役がこのリニューアルをリードしてきました。
正直、近隣には大手スーパーも進出してきており、近年は激しい競争にさらされ続けてきました。
そうしたなかで、鮮魚専門店としてお客さまにどのような価値を提供できるのか模索し続けた日々でした。そこから導き出された結論は、鮮魚専門店の存在意義は、魚に関わる体験価値をお客さまに提供するということでした。ここでいう体験価値とは、イベントなどだけでなく、売場の市場感を演出したり、鮮魚に関わるアドバイスを提供するようなこともあります。
鮮魚は他の食材と異なり、作り方や食べ方が分かりにくいものです。スーパーなどでは、そのような鮮魚を他の食材と同様に効率的な売り方を追求していった結果、いわゆる「魚離れ」が進んでいます。
このような流れのなかで、おのざきさんは体験価値を提供することで、お客さまが鮮魚に、特にいわき市近郊でとれる「常磐もの」に親しんで頂くことで、「魚離れ」を止めるだけでなく、地域の活性化も志しているのです。
この体験価値を提供するため、リニューアル後の平店では「火山」という、魚を店内でいぶす演出空間もつくっています。また、リニューアルまでの一時閉店の間には、店員さんを対象として接客や陳列の研修を繰り返し行い、市場感を演出するための準備をしてきました。
その成果はこれから現れてくるでしょう。
この体験価値の提供がお客さまに喜ばれ、指示されれば、おのざきさんの次の100年の1歩となるでしょう。これからの歩みがとっても楽しみです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?