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新規事業はリーダー自身が入り込み、学んでこそ

ロシア皇帝だったピョートル1世(1672年~1725年)はロシアをヨーロッパの大国とした人物として現代でも評価が高い人物です。
このピョートル1世が若い時、イギリス、フランス、オランダなどの「先進国」に訪問し、「先進文化」を直接学んだことがあります。それも形ばかりではなく、海軍力増強のために自分自身が「船大工」となり、軍艦の進水まで働くなど、造船技術を直接理解しようとしたのです(冒頭の絵は「船大工」をしていたピョートル1世の絵です)。
この後、ピョートル1世の指導のもとにロシアは海軍力を増強し、勢力を広げていきます。
 
企業の新規事業の取組みでも、リーダーである経営者自身が当該事業に入り込み、学んだうえで新規事業をスタートすることがあります。具体的には当該事業を経営している他社さんにお願いして、経営者自身が一定期間パートタイムで働き、事業を学ぶのです。私が知っているなかでもこのような経営者さんが御二人います。
 
「自分は経営者なのだから、新規事業の細かいところは社員が知っていればいいのだ」ということでは、新規事業の方向付けや計画は作れないのではないでしょうか。率先して入り込み、学んでこそ、新規事業もリードできるのです。

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