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リーダーはメンバーを残して絶対に逃げてはいけない

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介しています。
 
第20回目は、徳川慶喜(1837年~1913年)です。江戸時代最後の将軍であり、かつ歴史上最後の征夷大将軍です。私は司馬遼太郎さんの歴史小説は「最後の将軍」から読み始めたので、徳川慶喜には小さくない思い入れがあります。
本書では負の側面を描きましたが、正も負も両面ある人物のように感じます。日本史上、これほど正も負も両面ある人物もいないのではないでしょうか。
 
私が本書で徳川慶喜を取り上げた理由は、リーダーはどんな状況に陥ったとしても、メンバーを置き去りにして逃げてはいけないことを伝えたかったからです。作家である浅田次郎さんは、その作品のなかで徳川慶喜が鳥羽伏見の戦いで家臣を置き去りにしたことを厳しく断罪していますが、この点は私も同感です。
 
現代に生きていても、リーダーの立場であっても、組織やメンバーの失敗に対して逃げたくなることもあるでしょう。人間は弱い生き物ですから、そのように思うことは自然なことです。
しかし、リーダーであるからには、その状況から絶対に逃げてはいけないのです。
そこから逃げなければ、もしその時は失敗したとしても、復活の時にはメンバーがついてきてくれるのです。

 
本書では、徳川慶喜の鳥羽伏見の戦いにおける逃亡などを紹介しながら、上記のことについて考えてみました。詳細については、本書の「現場から逃げたのはよかったが、家臣を置き去りにしたことは・・・ 徳川慶喜の反省」をぜひお読みください。
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徳川慶喜

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