人面魚のはなし #0
第0話 プロローグ
――フワリと泳ぐ。
――フワリと揺れる。
――フワリと笑う。
――人面魚は霧を泳ぐ。
いつから存在するか分からない。
気付くと僕の周囲には霧があった。
ある日、そこに影が現れた。
それは金魚のようで、深海魚のようで、
鈴の音と共に現れて、
僕の顔を見て、フワリと笑う。
――人面魚は霧を泳ぐ。
――フワリと泳ぐ。
――フワリと揺れる。
――フワリと笑う。
――人面魚は霧を泳ぐ。
いつから存在するか分からない。
気付くと僕の周囲には霧があった。
ある日、そこに影が現れた。
それは金魚のようで、深海魚のようで、
鈴の音と共に現れて、
僕の顔を見て、フワリと笑う。
――人面魚は霧を泳ぐ。