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紅茶業界の満たされないニーズ - 起業日記

今日は引き続き、紅茶のオンライン販売のビジネスモデルについて。小出しにしていきます。


心理的ハードル

私が紅茶が本当に好きだと強く思ったきっかけは、マリアージュフレールのマルコポーロの香りに出会った時です。それまで紅茶は好きでしたが、ケーキを食べるときについでに飲もうかな、という程度のものでした。そして、高貴なティーカップで楽しんでいるマダム達のイメージがあったので、とっつきにくい印象だったんです。ただ、ひとまず好きな紅茶に出会ってしまえば、世界は広がります。色んなメーカーの紅茶を楽しんでみたくなり、まずは業界を知りたいという思いから、メーカーの人気ラインを飲んでみることにしたのです。

その後

紅茶の世界観を知ってくると、深いところも理解したくなってきました。お高い中華料理店の良さげな紅茶を飲んでみたりだとか、老舗メーカーのシーズンものを飲んでみたりするようになりました。1ポットで2,000円ほどもするようなものも抵抗なく飲み始めた時に、ふと思ったのです。「業界のハードルが高いな」と。

  • ティーパック1つ10円程度と印象を持っていた人が、急に数百円もかけるようにはならない

  • そもそも紅茶のグレードの違いを理解しずらい(ワイン同様)

こういった課題が明確化したときに、東京など人が集まり、回転率が高い立地は飲み比べなどというビジネスモデルが成り立ちますが、地方では特に厳しいです。一方、飲んでみないとわからない経験がものをいう。そこで思いついたのが、小分けのオンライン販売です。

有名ラインナップを数個単位で配送するティーレター

実際、飲み比べパックというのはあったりするんです。ただ、各メーカーが、自社のものを販売する、というもので、要するに、各メーカーの人気ランキング1~20位の飲み比べなのです。業界を知るには、各プレイヤーの最も人気の商品をたくさん知るのが一番良い。どの業界でも、同じことが言えると思います。そこで、各メーカーの人気ラインナップのみをロット仕入れし、それを小分けにしてオンライン販売する方法を検討しています。

ティーパックはなんせ薄い。通常の郵便で届けることができます。そこで、3~4個のティーパックから各種メーカーのラインナップが楽しめるのは、紅茶好きの人からしても良いサービスと考えています。ビジネスモデルとして成り立たせるにはマージンを抜いていくことになりますが、どちらかというと僕は購買データの活用のほうが価値があると思うので、ほぼ横流しで考えています。そもそもこのビジネスモデルで収益を上げようとするのは少々無理があるのです。

手段としてのビジネスモデル

私が作りたい世界観は、生活における香りの利用機会を広げることです。このような紅茶(フレーバードティー)に特化したオンライン販売サービスを通じて、都心部や地方限らず、自身が好きな香りカテゴリを認識し、よりプロアクティブに香りを楽しむような動機づけをしたいと考えています。そして、このような取り組みはアーリーアダプターに属する人にまずは理解してもらう必要があるため、現在プロトタイプを作成中です。

ひとまず形にして、かつ、狙いも含めてSNSとこのNoteで発信し、クラウドファンディングで当該アーリーアダプターにリーチします。

目標資金は初版は100万円。収益モデルも考えて、500名からのファンディングを目指します。

事業計画数値も固まってきたので、その辺りもいずれ公開の予定です。3年以内の売上高目標が1億円。トラフィックが生まれた先に、提供いただいた顧客データをもとにより豊かな香りの生活を送れるようなサービスを展開します。

乞うご期待。

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