何よりも大事なものは「時間」
マガジンのタイトルを「いつか起業したいと考えている人に贈る起業日記」ですので、本日はそういった内容を綴りたいと思います。
エネルギーの話
まず、人生において、僕は好きな画像があります。
この画像、大学生の時に見つけたのですが、すごく印象的だったんですよね。
若い時には時間も元気もあるが、お金がない。
社会人としてバリバリ働き始めると、お金と元気はあるが、時間がない。
そして、仕事を引退すると、時間もお金もあるが元気がない。
多くの人ってこうなるのだろうなあと感じました。この状況を知ったところで、すぐに解決できることは多くはないでしょう。学生が、急に世界中に旅行をすることもできないし、忙しい社会人が仕事を急に辞めてアート作品を作り始めることも難しいし、毎日家で過ごしているお爺さんが急にアクティブに運動を始めることも簡単ではない。
前回記事同様、白黒を明確に付けることはナンセンスです。ただし、大事にしたいのはこの状況を認識することと、可能な限り理想のバランスに近づけることだと思っています。
今のフェーズと自分の理想
私は現在27歳、図で言うと左と真ん中の間あたりになります。
潤沢な資金があるわけでもなければ、大学入学時のような時間がすごくあるわけではありません。ただし、エネルギーはMaxです。
そんな中で、大事にしたいのは、「お金がないからもう少し先延ばし」や「時間が取れないから、いずれ計画しよう」などという考え方をなるべく減らすことだと思っています。
起業をネタとして取り上げると、どんなに有名な書籍も、起業した先輩も、「起業はこのような準備ができたらOK」などということは誰一人語っていませんでした。「とりあえずやってみろ」これが全てです。
どうせ成功する保証なんてないし、武器探しをやっていて戦いに挑まない人は、いつまで経っても武器を探し続けるだけです。経営者がよい、会社員が良くないなどという話ではありません。いつかやりたいなと思っている趣味、いきたいなと思っている海外のテーマパーク、そんなものは誰しも1つくらいあるはずです。それにもかかわらず、先延ばしにしているのは、「いつかきっと機会があるはず」と思っているからでしょう。残念ながらそのフェーズは来ないのです。
日本で言うと、中学校まではほぼ自動で進学し、高校も大学も比較的進学を選ぶ人が多い状況下、別のルートが絶対に良いと判断する10代の人は少ないでしょう。より良い人生選択をする上で、社会の流れに合わせることが失敗確率が低く、いわゆる"無難"と呼ばれるものだからです。
さて、私の話に立ち返ると、いずれ起業という選択肢があるのであれば、今すれば良いのではないかと考えたわけです。肌感覚ですが、もう1年商社で働いていたら、海外への出向の話が出たり、周りがより安定した生活基盤を構築したり、転職で少々のキャリアアップの話が出てきたりして、自分自身が洗脳されてしまう気がしました。
この状況は一般的には較的良いのかもしれませんが、仕事をする上で一番大切にしたい『新しい仕組みを作る』という要素が抜け落ちた人生選択を進めることになります。それは最も幸福度が低い状態に向かっていくことになるのは自分の中では明白でした。そういう要素から、独立を決意しました。
皆さんのフェーズ
さて、同世代の友人とも話しますが、自分はどのフェーズにいるのでしょうか。会社員としてのポジションが居心地が良くなってきて、人間関係もある程度充実し、結婚をして子供ができてくる。私はどの人生選択でも本人が良いのであれば、それ以上のものはないと思います。
起業した自分がすごいとか、外資系の企業でバリバリ働いている人がカッコ良いとか、フリーランスとして地方で完全リモートワークしていますとか、そんな要素はどうでもよくて、各それぞれが最高の人生選択をしていれば良いと思います。数年前までは、自分の仲間を探そうと、なんなら仲間を増やそうと熱がありましたが、人は簡単には変わらないし、結局関わっていける人は自然と集まるものだということを社会人経験を通じてわかってきました。この記事を読んでくれているあなたの人生を変えようなどという烏滸がましいことを言うつもりは毛頭ありません。ただし、あなたの今のフェーズはどこで、エネルギー、タイム、マネーのうち、どのバロメーターが足りていないのかを考えることで、より良い人生になるのではないかと思っています。
最後に
このマガジンを読んでいただいて、「こいつ面白いな」と感じてくれたら、続けて読んでくれたら嬉しいです。
周りの人に、人生が好転するきっかけを与えられるかもしれない。そんな思い出届けている起業日記ですので。今回もまたビジネスモデルなどは記載せずに終わってしまいました。
起業に際して、思想を発信している人は無数にいます。僕がこの日記を書き始めたきっかけは、「法人登記手続きや実務周りももう少々話してくれよ」という思いもありましたので、その辺りも書いていきますね。私は行政書士にも、税理士にもお世話にならず会社開設し、運営を始めています。乞うご期待。