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ランニングシューズの使い分け(2021年春)

走り始めて9年、歴代のシューズは34足となりました。買いすぎの言い訳になりますが、シューズは使い分けたほうがいいそうです。
(1)練習の種類によって適したシューズは異なる
(2)シューズによって負荷がかかる箇所が変わり故障を防げる
(3)シューズも休みの日を作ったほうが長持ちする

シューズの使い分けについてつらつらと書きます。あくまでも個人的感想です。

比較のまとめ

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Nike ズームペガサス36「基本のジョグ」

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重さ  :普通(247g)
スピード:普通
厚さ  :普通
接地感 :普通

基本のジョグ用です。欧米ではこのジャンルをデイリー・トレーナーと呼びます。まさに名前どおりの用途です。

昨シーズンより意識して多く履いています。昨シーズンは脚に疲労をためないためにペガサスターボを多用していました。ペガサスターボは接地が柔らかくて脚に優しいのですが、その半面、着地衝撃に弱い脚になりました。今シーズンはあえて接地感がある靴を履くことで、強い脚を目指しています。(マニアックに書くと「ズームXに頼りすぎない」)

同様のシューズは他にもあります。フィット感が気になる部分もあり、必ずしもペガサスが最善ではないと思います。同じジャンルだと、サッカニーのキンバラ12が気になっています。

Nike ズーム ペガサス ターボ 2「ペース走」

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重さ  :軽い(210g)
スピード:やや速い
厚さ  :普通
接地感 :柔らかい

前項で「ペガサスターボを避けている」と書きましたが、ペガサスターボが必要な局面もあります。ある程度のペースで10キロ以上を走るペース走で使います。長めのポイント練は負荷が大きく脚のダメージを抑えたいからです。スピードもペガサスより出しやすいですし。

ターボとターボ2を比べるとターボのほうがフィット感がよく最高です。

「スピードが出る」「カーボンなしフラットで使いやすい」「寿命が長い」と万能なシューズですが、廃番となってしまいました。メルカリでも高価格で取引されています。同様の後継ブランドはなく替えはありません。お持ちの方は大事にしてください。

Nike リアクト インフィニティ ラン フライニット「ゆっくりジョグ」

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重さ  :重い(267g)
スピード:ゆっくり
厚さ  :厚い
接地感 :柔らかい


ナイキが「怪我ゼロ」を目指して開発したシューズです。衝撃吸収性があって幅広で安定感があります。私はゆっくりジョグに使っています。

あえてスピードを出さないジョグが必要な日があります。ペガサスやターボだとスピードが上がってしまいますが、インフィニティは重さもあり必然的にゆっくりジョグになります。後継のインフィニティ ラン フライニット 2も同じ位置づけです。アシックスのNEWYORKなど、この用途で使えるシューズは大切だと思っています。

同じ「怪我ゼロ」シリーズでインヴィンシブル ランが出ましたが、インヴィンシブル ランは柔らかすぎてジョグには使いづらいそうです(ゆっくり走ると接地が安定しないそう)。

Adidas adizero takumi sen 6「トラック練」

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重さ  :超軽い(194g)
スピード:速い
厚さ  :薄い
接地感 :固い

陸協の大会に出るために買ったソールが25mm以下の公認シューズです。フィット感抜群で快適です。スピード練用シューズとしてトラックで使っています。接地が固いのでロード(アスファルト)は地面が固くて向きません。

単にタイムを出すだけなら、アルファフライのほうが速いですが、薄底で強い脚と接地感覚を作るために使ってます。今シーズンはこれで1500m/5000mをやって自分の状況を把握しようと思います。

久しぶりに買ったアディダスです。アディダスは安く手に入るのが魅力で6000円弱で買えました。Bostonも前足部にboost入れてくれれば買うのですが。

トラック用途だとMIZUNO ウエーブデュエル NEOに興味がありますが、高いのが難点です。

Nike エア ズーム アルファフライ ネクスト%「タイム狙い(ハーフまで)」

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重さ  :軽い(212g)
スピード:超速い
厚さ  :厚い
接地感 :超柔らかい

いわゆる「大迫が日本記録出したシューズ」です。前足部にエアポッドが入っており、フォアフットで踏めば無茶苦茶スピードが出ます。フルには向きませんが、ハーフまででタイムを狙うならこれです。

大会が少なくフルマラソンで履いたレビューが少ない状況が続いていましたが、最近は「ハーフの距離までのシューズ(フルだと脚が終わる)」との評価が定着してきました。私自身もフルで撃沈してその評価を実証しています。エリート大会でもヴェイパーを使っている人のほうが多そうです。小柄な鈴木健吾や、女性の一山麻緒が使いこなしていることから「体重が軽い人に向いている」との説もあります。

去年出たテンポ ネクスト%も前足部にエアポッドが入っており、テンポ ネクスト%のほうが格段に使いやすいそうです。

Nike ヴェイパーフライ Next%「フル勝負靴」

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重さ  :超軽い(187g)
スピード:速い
厚さ  :厚い
接地感 :超柔らかい


「私自身の実績」と「世間での評価」の両面から、現時点でのフルマラソン勝負靴はこれです。スピードとダメージの少なさを兼ね備えた一品です。

使う人を選ぶアルファフライと比較して、格段に汎用度が高いヴェイパーNext。後継のヴェイパーフライ Next% 2も発売されましたが、アッパーを微変更しただけでした。それだけ完成度が高いシューズです。

Nextが発売して2年、初代ヴェイパーから4年、他社の厚底カーボンも充実してきました。アシックスのMETASPEED SKYとか良さそうですが、気軽に試す価格じゃないので難しいです。年に2本程度しかないのフルの勝負レース、トライ&エラーをしている余裕はなく、他社でギャンブルするより「確実なヴェイパー」になってしまいます。

おわりに(ナイキ偏重について)

4年前にズームフライを買ってから買うのはほぼナイキになりました。ヴェイパー以外はナイキである必要はありませんが、ナイキの情報が一番入ってくるのでセールでナイキを買っちゃいます。かつてはアディダス派でした(正確にはJapan boost 3派)。

しばらくはナイキ全盛期が続きそうな気がします。そうは言っても数年前まではみんなboostやターサーで出走していた訳で、流れが一気に変わる可能性はあります。

おしまい