何かと何かをつなぐこと
何かと何かをつなぐことが、私のやりたいことかもしれないと最近思い始めている。
私は今、Webライターとして仕事をさせてもらっている。
文章を書くのが得意だから、というのもあるが、「何かと何かをつなぎたい」という思いがどこかにあるから続けていこうと思えるのかもしれない。
かもしれない、という言い方になってしまうのは、私自身まだ確信があるわけではないからだ。
会社勤めしていたころから、「何か大きなことがしたい」と漠然と思ってきた。しかし具体的に何をすればいいのかはわからなかった。
何をするべきか、もっと真剣に探さなければ、と焦っていた時期もあった。
だが最近になって、探す必要はないのかもしれないと思うようになった。
Webライターとして仕事をするときには、「私が書いた記事を読んだ人の人生が、より良いものになってほしい」と思いながら書いている。
実際に書いている文章は、商品やサービスの紹介であることが多い。
しかし私は自分のことを、「販売促進のための文章を書く人」だとは思わない。
「その商品・サービスを買う人たちの人生が良くなる手伝いをする人」になりたいと思う。
こうして書くと何か壮大な夢を語っているように見えてしまうかもしれない。
だが私がやりたいことは意外に単純だ。
みかんが売れなくて困っている青果店があったとする。
ビタミンC不足で肌荒れが気になっている女性がいたとする。
女性は毎日、通勤時にその青果店の前を通っている。しかしみかんがビタミンC不足を解決してくれる果物であることに気が付いていない。
青果店は、「今日も売れなかった」と思いながら、売れ残ったみかんを廃棄することになるだろう。
この状態はもったいない。
肌荒れに悩む女性に「みかんはビタミンCが豊富です。デザートにみかんを食べて肌荒れを改善しましょう」と伝えれば、女性はみかんを買ってくれるかもしれない。
女性は肌荒れを治すことができる。
青果店はみかんが売れて廃棄を減らすことができる。
肌荒れに悩む女性と青果店をつないだ結果、両者の生活がより良いものに変わる。
これが、私のやりたい仕事なのだと思う。
書くという手段を通して、何か(誰か)とつないでいく。
これからももっと、この仕事を続けていきたい。
そして続けていった結果、いつしか「大きなこと」を成し遂げていたら良い。最近、やっとそう思えるようになってきた。