2023年を振り返る
株式会社FinTで取締役COOを務めております山下です。2022年はバタバタしているうちに年が明けてしまい、振り返るタイミングを逃してしまったので書けませんでしたが、今年は時間があるので書いてみようと思います。
2023年はこれまで以上に楽しくやりがいを感じる一年でしたが、苦しい年でもありました。個人としても来年の3月でFinT在籍歴5年、会社としても8期目に入ります。そんな中、一経営者としてずっと全速力で走ってきました。この5年で個人、事業、組織というあらゆる軸で成長をし、ありがたいことにFinTの会社認知もかなり向上しております。事業規模もSNSマーケティングのセグメントで言うと、トップ10くらいには入ってくるほどの規模感にまで成長しました。ただ、経験を積み、会社経営の輪郭が明らかになってくればくるほど、何も知らなかった自分が描いていた理想と現実の差を感じるようになってきました。今年の終盤はこの感覚に苦しめられていたような気がします。今も完璧にその感覚が抜けきっているわけではありませんが、この現実に目を向け、理想をぶらさず次の5年に向けて、どうFinTを飛躍させていくかをしっかりと考え抜き、実行をしていく2024年にしたいです。
と、そんな中で今年のメイントピックをつらつらと書いていきます。スタートアップCOOですので、この1年の中で流動的に役割が変わっております。COOってこういう感じで働いているんだ、という目線でも見てもらえると嬉しいです。
コーポレートと新規事業にチャレンジした半年間
2023年の前半はコーポレートと新規事業に時間とマインドシェアを割いていました。どの業界でもそうだと思いますが、SNSマーケティング業界もご多分に漏れず優秀で熱意のある人材採用が一番の成功のためのKSFです。
伸びているネット広告市場の中で、どの同業界の企業も採用には力を入れており、普通にやっていれば良い人材が採用できるという状況ではないため、私自身のリソースもそこに張りました。少し改善まで時間がかかってしまいましたが、結果としてはQ単位で安定的な採用数を担保できるようになり、頼もしいメンバーがたくさん入ってきてくれるような状態を作ることができました。自分自身が何かをしたということはほとんどないのですが、採用を担当してくれている人事の太田がうまくプロジェクトマネジメントをしてくれ、また事業部のメンバーもかなり採用にコミットしてくれたおかげです。
来年はより戦略的な採用活動を行い、FinTの未来を変革してくれるような仲間集めができるように動いています。
一方で新規事業にもチャレンジしていました。あまり表には出しておりませんが、FinTの第二の柱を作るべくブランド事業を運営していました。結果としては、こちらの事業は立ち上げ切るには至りませんでした。この経験は自分にとっては悔しいものでしたが、非常に学びが多かったです。1つの収益が立っている事業がある中で、別の事業を立ち上げる難しさをあらゆる観点で学んだ気がします。FinTが持つ本質的な強みやアセットは何なのか、その強みを活かして戦う重要性、人材や資金面でのリソースの集約のさせ方、経営陣内での事業立ち上げにおける認識を揃える重要性など。
FinTとして、次の事業を立ち上げないといけないタイミングは必ずくると思っており、その時には今回の学びをしっかりと活かしてチャレンジしていきたいと思います。そして何より、このチャレンジを中心になって引っ張ってくれた山口に感謝とリスペクトです。彼女は今はSucleという創業期からある自社メディアの事業を引っ張ってくれています。まだ担当し始めてから数ヶ月ですが、明らかに事業にモメンタムが生まれており、来期の成長が非常に楽しみです。メディア媒体のインフルエンサー化が進んでいる昨今ですが、そんな中で、集合的な組織じゃないとできない新たなメディアの形を見せられると思っております。
グローバル展開を開始。まずはベトナムから
もう一つ、今年度のメイントピックといえばグローバル展開を開始したことです。2022年の10月頃に大槻と一緒に東南アジアを4ヵ国回り、日本のプレゼンスが落ちていることを明確に感じ、その危機感からグローバルにチャレンジすることを決め、そこから半年強で実際にベトナム法人の立ち上げに奔走しております。ここに関しては私はほとんど関与していないのですが、大槻とベトナム代表の北川が強烈なコミュニケーション力と組織力で現地立ち上げをドライブさせており、実際に素晴らしいモメンタムが生まれています。今年は意思決定と種まきの1年でしたが、来年は2年目とは思えないくらいの大きな実績が作れると思います。「GO GLOBAL, GO ASEAN」の掛け声をもとに、ベトナムだけでなく東南アジア全体を市場として捉え、日本や世界を前向きにしていくための1年目をしっかりと歩めました。個人的にはしっかりとグローバルでも戦うために英語を学ばないとやばいな…という危機感を抱いてます笑
大槻のグローバル進出に関する記事も貼っておきます↓
ベトナムに実際に進出し、グローバル企業として活躍し始めているZ世代起業家として、首相官邸のYouTubeにも大槻が出ているのでそちらもぜひご覧ください(開始1分くらいから出てます)
https://youtu.be/Yf6qm1vWe5U?si=OWpctgwVm0gRN_G2&t=61
大槻の社長力が2023年になってかなり磨きかかっており、自分自身も刺激を受けるばかりです。さらに精進しようと常に思わせてくれるありがたい存在です。
アメリカに初めていく
新しく刺激を得ようと今年も大槻と一緒に海外に行きました。今回はアメリカのLA / NYです。大槻は海外経験が豊富なのですが、私はあまり海外経験がなく、刺激を受けまくりました。
物価の高さ、競争環境の厳しさ、人種の多さ、人種の多さからなるカルチャーの広がりなど、言葉では表せないほどの学びがあり、目線が高くなったり視野が広がりました。現地でチャレンジしている日本人起業家の方々とも交流させていただき、いつかはアメリカで事業をチャレンジしたいなと感じましたし、アメリカで戦うためにも日本で圧倒的に勝たないとな…とも思いました。この5年でSNSマーケティング領域においてNo.1になる、と決めたのもこのアメリカ旅がきっかけです。個人的には35歳くらいまでには行きたいなと思っていたNBAも観にいけて、本当に最高のアメリカ旅でした!
初めて中長期戦略発表会を行う
前述した新規事業とコーポレート部の管掌役員から、2023年7月に主力事業であるSNSマーケティング事業の責任者に戻ることになりました。
これまでFinTは中長期で戦略を考えて、それを発表するということを行なってこなかったのですが、今年初めてチャレンジしました。事業の戦略を3ヶ月ほどかけて考え、それを社内に発表しました。全体を振り返ると、もっとよくできたな、ということがたくさんあります。戦略の立て方/考え方、考えるためのフロー、発表の仕方、発表後の動き方などまだまだ改善することがありますが、発表をすることで社内に自分の考えを伝えることができました。かなりパワーのいる作業でしたが、総じてやってよかったと思います。まだ戦略の実行に向かって万全に歩めている状態ではないので、改めて動き方をクリアにし、戦略を社内に浸透し続けようと考えています。
SNSマーケティング業界は、かなり加熱してきており、多種多様な企業が存在するマーケットになってきました。新興企業も毎月のように生まれますし、大企業も潤沢なアセットを用いて参入してきています。その中でもFinTがトップを走り続け、業界を引っ張っていけるような存在になるために粛々とクライアントとエンドユーザーに向き合っていければと思います。2027年には名実ともにマーケットNo.1になるので、引き続き頑張ります。
2024年に向けて
振り返ると大小様々な新しいチャレンジをしていたなと感じます。組織規模も100名近い組織になってきました。この規模ならではの悩みもありつつ、明るい未来を作っていくために2024年も走っていこうと思います。より今後FinTを大きく成長させていく上で、来年は企業文化を醸成していくことが重要だなと感じているので、偉大な会社になるために1日1日を大事に生きて、支えてくださるみなさまへの感謝を忘れずに、Greatなカルチャーを作っていきたいと思います。
2024年は2023年も変わらずたくさんの方々に支えられて、ここまできました。来年はしっかりと皆さんに恩返しできるように日々精進していきます!本当にありがとうございました!来年もよろしくお願いします!
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