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地域学のすすめ:山陽新聞創刊140年シンポジウムより

今日(2020年10月11日)の山陽新聞に山陽新聞創刊140周年記念連続シンポジウム「令和時代の地域をつくる」の第5回「地域学のススメ」のまとめの記事が載っているのを昇さんに教えていただいた。

内容を読み、そして山陽新聞の電子版にアクセスをしてみた。新聞から引用するのは大変なので、電子版の記事を引用する。

山陽新聞創刊140周年記念連続シンポジウム「令和時代の地域をつくる」の第5回「地域学のススメ」が19日、岡山市北区柳町の山陽新聞社さん太ホールで開かれた。学校外の人々や魅力を知り、地元の課題解決を考える探究型の学習が人づくりにつながるとの考えで一致。持続可能で活力ある地域の在り方を探ったシリーズを総括し「人やモノ、お金が外に出ていく流れを変え、地域循環型の共生社会を推進しよう」との提言をまとめ、岡山からの地方創生をアピールした。
 地域と高校の連携について詳しい浦崎太郎・大正大地域創生学部教授が「次世代の育成は地元のチーム化から」と題して基調講演。「多様化が進む情報化社会の中で、答えのない課題への対応力を学校内だけで身につけることはできなくなっている。さまざまな人たちが立場を越え、連携することで、未来を担う子どもたちの進むべき道が見えてくる」と地域を挙げた人づくりの重要性を強調した。
 パネルディスカッションには浦崎教授と、松田欣也・津山商工会議所会頭、鍵本芳明・岡山県教育長、久常宏栄・津山東高主幹教諭、柏原拓史・NPO法人だっぴ代表理事が参加。学校と地域が一体となった教育による人材づくりについて意見を交わした


ありがたいことにYouTubeのリンクもついている。

3時間のビデオ。。。

これはきついな。

ちなみに、地域学とは、学校を含めた地域社会が共同して地域の問題のための研究や取り組みをする行為のこと。詳しくはこちら

浦先先生のパネルから

まず、国の取り組み。学習指導要領の改訂により総合的な探求の時間は、個々の課題を発見し、解決していくことが目的。これは確かに社会の要請。

つまり、言われたことをただやるだけではなく、何が問題でその答えのない問題をどのように解いていくか?というスキルを身に着ける教育というわけ。

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このためには、学校だけでは難しく、地域でこれを支援しなければならない。「支援」と記載したが、重要なのは一方的な支援ではなく、共学共創であることと先生は言う。

いくつかの事例を先生は挙げられていた。高校生の廃校になった小学校体育館の存続署名活動のリード。北海道でヒグマ対策のための草刈り活動の企画、実施。空き店舗で商店街活性化のための活動。中高生 X リタイア世代=中高生によるスマホ使い方講座 X 世界的にビジネスの世界で活躍された方々からの学び。ここで大切なのは、中高生のみが受益者ではなく、地域も受益者であるという点である。

また飛騨市や最上地域の行政と地元企業を巻き込んだ学園都市構想SCHコンソーシアムの立ち上げなども紹介されていた。飛騨市はたった2万2千人の都市である。もちろん高校がすでに存在するという点はあるものの、行政主導のパワーはやはり市民が動かすよりもスピードも速く、効果も大きい。

総括として、先生は共学共創の意義を以下のように述べられている

多様なセクターが越境し、共学共創するコミュニティには全体像や未来像を鮮明に見通せるようになるとともに学者が自身の役割を自覚でき、参画意欲も高まり、全体のチーム性も向上する、という機能がみられる。
当事者(高校生等)が参加すると一層パワーアップ

これは県外だけの話ではない。人づくりという観点では、岡山でも、和気閑谷高校の取り組み、津山地域の取り組みなど、共学共創の取り組みが行われている。

また、地域作りという観点では、小規模多機能自治の推進など課題を地域で解決していくという取り組み土壌が岡山は備わっている。実は赤磐市も小規模多機能自治ネットワークに加入。

ただし足りないのは両者が有機的に機能する仕組みづくりであると先生は課題を提示された。

津山東工高校の久常先生は、津山4校の取り組みを紹介されながら、課題はこの取り組みを進めるにあたり、コーディネーターさんや予算、先生への負担だという。

様々な課題について議論されている中の一つとして、挙げられていたのが、大人も「答えのない課題に対しての探求」の仕方をわかっていないのかな?とおもうことでした。かしこまった場ではなかなか話ができない。大人同士が本気で話をする場が必要。

パネラーの皆さんがそれぞれの立場で、様々なご意見、課題を述べられており、有意義な議論を聞かせていただいた。

今後勉強したいこととしては、

1)経験の時間は足りるのか?一通りの経験では問題解決力はつかない。継続性は?

2)個別になればなるほど、多くの人サポートが必要。全員に素晴らしい体験をさせて上げれるのか?

3)事業は継続と発展が必要。高校生が始めた事業は一過性にならないか?

よろしければサポートをお願いします。