日本語演劇部
中高演劇部だったけど小6の頃も演劇部だったので7年間演劇部員だった。
その7年の間で主人公役に選ばれた事もなければ、
相手役に選ばれた事もない。
女子校だったので男性役を演じるならもちろん女生徒という事になるけど、
背の高くてカッコ良い人が演じた方が断然様(さま)になるし
主人公になるヒロインだって背がある方が舞台に立った時に客席からは見えやすいし目立つ。
入部した時は色んな衣装が着れたら楽しそうだな~という楽観的な気持ちだったけど、そもそも衣装が着れる役を貰うという事は大分ハードルの高い事だったのかと早い段階で学ぶ。
ただメインの役を与えられなかったおかげで舞台の外の、小道具やライトという裏方の仕事ができてそれはそれで楽しかった。
ライトは特に照明室でライトを調整する側ではなく、身の丈の半分ほどあるスポットライトを軍手をつけた両手でしっかり持ちながら全身を使って舞台を照らす方をやったので「なんか頑張ってるな~」と達成感があったりした。
しかし裏方と言えど発声練習と腹筋は必ずやるし、部員内だけの『寸劇』もやるのでひょんな事から役を貰えたとしても部員は全員一応の基礎力は身についている。
ひょんな事、というのは意外と本当にあるもので背が低い人じゃないと様にならない役もあり『妖精』というのはその最たる例だったのかもしれない。
『警部』を演じた事もあるけど、これはトレンチコートを着た男性役だ。
なのに何故選ばれたかと言えば誰も口にはしなかったけど部下を演じる人達は背が高かったので、そうなると部下と上司では衣装が違うと言えど客席側から観たら警部が一番背が低い方が「あの人が警部なんだな」と一目で即座にわかりやすかったのだろうと思っている。
役を貰えた時は単純に嬉しかったけど、演じてわかったのは身振り手振りを他の人より大きめにしないと客席には伝わりにくいので大変だった事。
それでも7年間も在籍していたのはトータルで考えるとやっぱり楽しかったからだ。
主役になれた事はなかったけど『与えられた役割に真剣に徹する』という事も学べたし脚本のおかげで読んだ事のない有名な物語を演技つきで知れたのも自分にとっては入部して良かった思い出。
あと所謂オタクの人間が集まる部活が演劇部しかなかった。(帰宅部禁止で必ず何処かには入部しなければいけなかった)
ちなみに妖精役は部活でやったというよりは卒業演劇で日本語演劇部とか英語演劇部とかダンス部が集まって一つのものを完成させる的なやつでやったので厳密に言えば演劇部だから参加したけど部活の話ではない・・・のかな?みたいなそういう感じ。
※トップに使用した写真はフリー画像から。