《お念仏だより#78》ウサギ年はどんな年？

今年の干支えとは
ウサギです。

ウサギはぴょんぴょん
跳ねることから、
飛躍の年と
いわれます。

一方、
長い耳で
周囲を伺う
用心深さも
持っています。

また、
気が小さくて、
臆病者のイメージも
あるようです。

昔、ある森に
ウサギが住んでいました。

いつか世界が
壊れる日が来るのではないかと
心配していました。

ある時、森のヤシの木から
ヤシの実がドスンと
大きな音を立てて
落ちました。

その音を聞いたウサギは、
「世界が壊れるときが来た」と
大声で叫びながら
森の中を走りだしたのです。

それを聞いた、
他の動物たちも
ウサギの後から
駆け出しました。

猪、鹿、象、虎、牛・・・

それを見たライオンが
走る動物を呼び止め、
理由を尋ねました。

牛は、
「虎が知っています」
虎は、
「象から聞きました」
と、次々に
前の動物から聞いたと
答えたのです。

誰も自分で
確かめていませんでした。

現在は、SNSなど
情報にあふれています。

正確な情報も
そうではない情報も
同じように流れます。

この動物たちのように
誤った情報に
振り回されて
いないでしょうか？

今一度、
振り返ってみる
必要がありそうです。

15日は小正月こしょうがつ！
小豆粥あずきがゆを食べて
今年一年
元気に過ごしたいものです。