【読み聞かせ記録】チキン!/いとうみく
「今日も読み聞かせしてくれる?!」
夜も長くなってきたし、久しぶりに本を読んであげようか?と、ツムギに声をかけた翌日、案の定ツムギは本の続きを催促してきました。
「え?ここでやめちゃうの?面白いところだったのに」と、前日残念がっていたので、こう言われることは想定内でしたが、読み聞かせって言葉を使うんだと思って、なんだか可笑しくなってしまいました。
私が選んだ本は『チキン!』
以前一通り読んで、ツムギにも読んでみてほしいと思ったのだけれど、一向に手に取る気配もないし、読まないなら古本屋さんに持っていってしまおうかと考えていたのです。
初日、夫は夜勤で不在にしていましたが、二日目三日目は犠牲になりました。
「はいはい、お父さんも!読み聞かせが始まるよ」
そう言って、ツムギに拘束されてしまったのです。
それまでのあらすじを説明していて、「えーと、あと出てくるクラスメイトは誰だったっけ?」とページをパラパラ巡っていると、「仙道さん!それから、西村さん?だったかな?」とツムギ。
二人目は西園さんが正解でしたが、耳だけで物語を追っていたのに、よく覚えてくれているんだな。と、嬉しくなりました。
読み聞かせの私のイメージは、こどもは話を聞きながらウトウトし始め、現実と夢の間を行ったり来たりしながら、気づいたら寝息が聞こえてくるものなのですが、元々夜更かしの娘は、最後までバッチリ起きていて、おやすみなさいと私たちが部屋を出た後に、また起き出して活動するのではないかと思うほどでした。
そのまま、冴えた頭で物語の世界に旅してくれていたらいいだけどなぁ。
私は、自分が読む側なので、二人とも話についていけているかしら?と心配でしたが、夫からも、情景がよく浮かんだよ。とお墨付きをもらったので、ちょっとだけ自信になりました。
本当は、ツムギにこの本の感想をしっかり聞きたかったのですけれど、せっかく楽しみにしてくれている読み聞かせを楽しくないものにしたくなかったので、サラッとだけ聞いてみました。
「友情を感じたよ」
主人公と同じ六年生のツムギには、感情移入しやすい話だったと思います。
後から夫と児童書について話をしていると、「こども向けの本だから、感情を細かく描写していてわかりやすかったね」と言ってくれました。
そうか。
自分の感情を口にするのが苦手なツムギには、こうやって様々な感情を学んでもらう方法もあるんだなぁと、夫の意見がものすごく参考になりました。
いいことは習慣にしよう。
まだまだ読んであげたい(自分も読んでみたい)本はたくさんあるので、良い物語を共有していきたいと思っています。
オススメの本がありましたら、ぜひご紹介くださいね。