これが成長すると言うことか?
昨晩、またやらかしました。
昨日のは、完全に私が悪いのです。
疲れのピークが押し寄せて来たのは、仕事から急いで帰って食事の支度をし、食卓に並べられた食事から、湯気が立ち上っているのを見渡したときでした。
そのタイミングに娘が食卓に着いていたら、まだマシだったかも知れません。
私が家に着いたときにお風呂に入っていた娘に、夫が何度か早くしなさいと声をかけ、ようやくちょっと口を尖らせ気味で娘が椅子に座ったとき、10分弱が経過していたと思います。
そう。
尖らせ『気味』で、10分『弱』、もしかしたら、尖らせてもいなかったし、5分程度の話だったかも知れません。
たったそれだけのことで沸点を迎えてしまったのは、私が勝手に期待をして、勝手に裏切られてしまったからでした。
働くお母さんなら経験があるのではないかと思うのですが、昨日私は、仕事で疲弊した頭をもう一度奮い立たせて、駅前のスーパーに寄ったところから家に着くまでの間に、帰宅後15分以内に夕食にするシュミレーションをしてしまっていました。
ちょうど夫も家に着いたころだし、ふたりに指示を出しながら準備すれば、20時40分にはいただきますができるだろうと。
ご飯はお願いした通りに娘が炊いてくれていましたから。
途中で仕事を切り上げて、慣れたスーパーで効率よく買い物をし、家までは小走りで帰ったのに。
待たされるなら、急がなくてよかったじゃないか。
ここで口を開けばまた、娘に小言を言い始めることはわかっていたし、かと言って平然と普段通りにする余裕もなく、無言でサッサと食事を済ませ「不機嫌になって嫌な思いをさせてごめんなさい」と言い残して、ひとりで寝室に入ってしまいました。
しばらくして夫が来て、フォローを試みてくれましたが、どうにもイライラはおさまらず、ベッドから抜け出して和室に布団を敷いてようやく眠りにつきました。
家族のために仕事もがんばってるんだよ!
ちょっとぐらい協力してくれたっていいじゃないか!
母さん大変そうだから協力しようって気にはならないのかよ!
ぐるぐるぐるぐる。
巡っていたのはこんな叫びでした。
今朝、夫と娘が出かけるまで、大人気なくふて寝した後、これはどう解決しようかと考えあぐね、娘に置き手紙を書くことにしました。
昨日はふきげんになってごめんなさい。
今仕事がいそがしくて、むずかしくて、心によゆうがなくてイライラしてしまったの。
おそくなってしまったから急いで帰って食事のしたくをしたのに、ツムギがすぐに食べ始めなかったから悲しくなってしまったのがげんいんです。
いつもはツムギにふきげんなまま部屋に入らないでと言っているのに、同じようなことをしてごめんなさい。
そんなようなことを書いたと思います。
そして、娘のためにと思って仕事を早く切り上げてイライラするなら、今日は思う存分仕事をしてから帰ろうと決めました。
途中、夕食について娘にメールをして、それ以外は仕事に集中することにしました。
帰り支度をしていたら、娘からメールが来ました。
20:38「ごちそうさまでした!」
20:45「おやすみなさい!」
こんなメールが来たのは初めてのことです。
約束の21時前に寝る支度が出来たことも!
ついつい、成長のモノサシを勝手に作って一喜一憂してしまうけれど、娘は娘のモノサシで成長を続けている。
そのことを、どうして忘れてしまうのでしょう。
自分だってまだ、成長を続けていると言うのに。
ウチの娘、学校をお休みしたお友達に「この花も太陽に向かって咲いていたから、Sちゃんも元気になってね」と届けるような、優しい子に育っているそうです。