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哲学書の入門書や解説書の欠点を補うには~ラジオ放送にて哲学書の全文解読に挑戦~

stand.FMで放送しています自分のチャンネル「おっぱっぴーKeithU哲学ラジオ体操チャンネル」にて、ヘーゲルの精神現象学の意識の章の感覚的確信について、一文一文ゆっくりと読解してみるコーナーを行いました。

なぜ、このようなことを行ったか?というとYoutubeの動画だと簡単な入門的な内容の解説動画しか見当たらないのと、哲学研究者の書いた哲学の解説書だと内容はより濃くなるのですが、重要な文章を中心に取り上げて詳細はかなり省いてることが多いと感じたからです。以前からこのことについて疑問に思っていて以下のような問題点があるような気がしました。

1.哲学系Youtuberの入門動画
哲学系Youtuberの簡単な入門動画は誰にもでも分かりやすく解説されてるので、非常に理解しやすく視聴回数も伸びている。入門者が全体像をアバウトに掴みたいという目的のためならとてもいい動画だと思われる。しかし、これだけだと入門的な内容なので詳細というか哲学者の主張したいことの核心が分かりづらい。細かい枝葉の詳細の部分はすべてカットされていて全体をまとめた誰にでも分かりやすい簡単な結論の部分だけを述べている気がする。

2.哲学研究者の解説書
哲学研究者の解説書系は一文一文丁寧に解説しているものもあるのですが、本の分量からすべての文章を逐一取り上げられないので、ある程度主要なテーマに絞った上で重要な文章だけを取り上げて解説されている。しかし、これだと細かい詳細のテーマの文章が削られている。1の哲学系Youtuberの入門動画よりは詳細が掴めるが、これだけでも全体像は見えない。あくまで中級者向けでありすべてを理解したい上級者向けになっていない。

3.哲学研究者の入門書
これも、解説書と似ているが個人的には解説書は一文一文取り上げてそれに沿って解説しているような本の構成のなっているのに対して、入門書はもっとアバウトに全体象を捉えた上で章ごとにそれらの解説を行っているという違いがある気がする。

2の場合は一文一文しっかりと理解したい人向けに書かれている。3の場合はアバウトに全体像を掴みたい人向けである。そしてどちらも中級者向けの内容になっている。しかし、2の場合は本の分量的にすべての文章は取り扱えないため、主要なテーマの文章だけが取り上げられているので全体像が見えづらいという欠点があり、3の場合は全体像は分かりやすいが、今度は一文一文の詳細をしっかりと説明してないので詳細がぼやけてしまうという欠点が生じる。つまり2は一点集中型で、3は全体をアバウトに掴みたいという人向けに書かれている。しかし、それぞれの哲学者の著作について2と3が両方あればいいのだが、大体どちらかに偏っているかあるいはどちらかのみの場合が多いような気がする。

そして、1の哲学系Youtuberの動画の場合は以下のような問題がさらに発生する。

・哲学の場合は結論というのは意外と当たり前のことしか述べてなく、そうではなくその詳細の考察されたプロセスの部分がとても重要でそれを学ぶことによって西洋哲学の醍醐味を知ることが可能である。なので、結論部分のみを伝える簡単な入門動画では哲学の面白さを知ることができない。

つまり、これらの問題を解消するには以下のような内容の本や動画などが必要になってくる。

「一文一文をできるだけ詳細にに解説する全文解読本みたいなもの」

これは、非常に難しい挑戦であり本の内容をほとんど理解できてる人が、全身全霊を込めて読解を試みないとできないことである。しかし、これをすることで1~3のそれぞれのコンテンツの欠点を補い補完し、哲学書をほとんど理解できるレベルにまでもっていくことができる。そこで、今回は自分はへゲルの「精神現象学」を自分なりに読解して解釈したものとして、一文一文をできるだけ丁寧に理解しやすく解説したコーナーをstand.FMにて放送してみました。個人的に無謀な挑戦ではありますが、ヘーゲル「精神現象学」を一文一文自分なりに解読して分かりやすく解説することを試みて挑んでみました。まだまだヘーゲルは勉強途上ですべては理解してないのですが、今後も勉強してさらにこういう放送を続けていかれればと思います。今後もこのコーナー(or企画?)は随時気まぐれにより決行したいと思います。また、今後はこれらの企画を元にYoutubeなどに全文読解に挑戦みたいな企画コンテンツの動画を制作して公開できたらな?と思う所存です。かなりハードルが高く困難な挑戦ですが、来年くらいまでに実現させたいです。

ヘーゲル「精神現象学」を頑張って全文解読 意識の章 感覚的確信 - おっぱっぴーKeithU哲学ラジオ体操チャンネル | stand.fm


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