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USCPA合格体験記⑱(終):REG-難易度は低いが申告書の全体像の把握と類似論点の比較がカギ

REGの勉強を開始した時には少しだけ疲れていました。平日4時間程度勉強しようと思うと、大体23時〜27時が勉強時間帯になるので、他のことはあまりできなくなるし、多少は眠いし、そもそも資格取得が目的で始めたわけではないため、受験もどうしようかなという気持ちになったこともありました。
というのも、REGは話としては面白い部分もあるのですが、アメリカの法律や税制の内容は実務に直結するわけではないので、自分の時間をそこに投入してよいのかどうか、という考えもあったためです。
しかし、それは自分への言い訳であり単なる甘さだと言い聞かせ、最後の1科目、あと1ヶ月半だと思って、ゴール目掛けて突進する気持ちで頑張りました。

模試1回目 2021/9/18(12.02) 得点62 合格者平均点59.2
模試2回目 2021/9/19(10.02) 得点75 受験者平均点62(合格者平均点は本記事執筆時点では未公開)
本番    2021/9/26      得点80
※括弧内はVersion
Version12.02の内訳
    MC TBS
自 分  31       31
合格者  30.6   28.6
受験者  29.2   26.4
Version10.02の内訳
    MC TBS
自 分  34      41
受験者  30.7   31.2

模試と本番の点数だけ見ると比較的楽だったように思えますが(少なくとも、FARやAUDよりは順調に見えますが)、精神的には一番辛い科目でした。前半の法律の話は日本の民法を勉強したこともあったのですんなり入ってきたのですが、後半の税法については、ややこしくて混乱しながら進む感じでした。モチベーションも消え、単に惰性(毎日23時〜27時は机に向かうという生活習慣)のみで勉強を続けた感じです。

これまでの記事では、基本的に問題集のみをやる(従ってテキストも見ない)方法をお薦めしてきましたが、REG2だけは、最初にざっとテキストを通読するのもありかもしれません。
というのは、REG 2のbasisの計算や、個人と法人での処理の違い、申告書(Form1040やSchedule A~Eなど)のどこのことを言っているのか、といった内容は、問題集だけだと断片的になりすぎて比較しにくいからです。途中でテキストの一部だけ(申告書のフォーマット等)は確認しましたが、テキストを最初にざっと読んでおけば、もう少し理解しやすかったかなという気がしています。精神的な辛さも少しは軽減されたような気もします。
とはいえ一応合格点には達したので、時間がない人で、ストレスに耐えられる人にとっては、やはりテキストを読む時間は不要かもしれません。

半分くらい頭が混乱しながら模試を受けたのですが、混乱しているけど点数はまぁまぁ取れるという状態でした。もやもやしているけど一応正解には辿り着くという感じには不安もあったので、本番直前の第3クールの「似ている論点を混同しないようにチェックする」という部分で、論点比較表を作ったり、記憶を混同しそうな部分をメモに書き出したりという作業を追加で行いました。
なお、論点比較表は、こちらの記事の最後の方に「Masajuju1123」さんがとてもわかりやすく整理されています。偶然ですが受験時期も僕とほぼ同じだったようで、勝手に親近感が湧いてきます。

ただ、「Masajuju1123」さんによると、

試験直後の感想としては、今までのUSCPA試験の中でもFARの次にこれは合格したなという感触がありました

とのことですが、僕の場合、直後に友達に送ったLINEは、

いやー…REGはちょっとダメでしたね…もう一回受ける元気ないですよ

という内容で、感想には大きなギャップがありますね笑。多分合格できると思うけどもしダメだった場合にはどうしようかな、という気持ちが滲んでいるLINEだと思います。
結果的に合格することができたのはとても嬉しかったのですが、結果を見た時の気持ちは、嬉しいというよりホッとしたという感じでした。不合格だった場合には、もう一回受けるかどうかという葛藤も発生したと思いますし、あぁもう試験勉強しなくていいんだ、という気持ちもありました。

しかしこの日、なぜか税理士試験教科書・問題集法人税法I基礎導入編【2022年度版】(ネットスクール出版)を注文してしまいました。そして法人税法の勉強を進めるにつれ、REG2に出てきたのと似たような論点が結構あることに驚きました。税理士試験は受けませんが、これからも勉強は続きます。。。

USCPA合格体験記は今回で終了です。
お読み頂いた方々、どうもありがとうございました!

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