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兼任が多いアジャイルチームをどう回す?【アジャイルひよこクラブ 】参加レポート

今日2021年2月26日(金)は久しぶりにアジャイルひよこクラブに参加です。前回は自分のPCの音声がダメダメで中途半端な参加になってしまいましたが、今回は「お悩み相談室」用にiPhoneも用意しての参加です。

今回のテーマは「兼任」、みなさんこの問題に関心が高いというか悩んでいるようで今日の申し込み状況は恐ろしいことになっています。ちなみに今日のツールは前回同様「oVice」と「Mural」です。

涙を飲んだキャンセル待ちの43名の方たちのためにもしっかりレポートしたいと思います。


アジャイルひよこクラブについて

今日の司会はちくちゅうさんです。まずは今日のスケジュール・・・そしてあとはoViceの使い方などなど説明がありました。だいぶん慣れてきましたがoViceはちょっとクセがありますよね。

そこから「アジャイルひよこクラブ」の紹介です。対象となる人は

・実践しはじめた人

・実践してみたけどうまくいかなかった人

・実践してみた結果もっと改善してみたいと考えている人

・まだ実践していないけどこれからチャレンジする人

・・・・・といったアジャイルのビギナーのためのコミュニティです。

あとルールは以下の通り!


「複数スクラムチームのUX戦略を支援するメリット・デメリット(仮)」@norinity1103 さん

LT一番手のnorinity1103さんはDMMでUXを中心にPOの意思決定サポートとか、プロダクト開発の支援とか、メンバーやチームのの自走化支援とか・・・・をやってる人です。

その経験・知見から横断的支援をすることのメリットを挙げると・・チーム単体では解決できないような課題を横断的な視点からアプローチすることができたり、チームについていけていないメンバーがいたら個々にサポートができたり、POや決裁者と開発メンバーとの対話を対立ではなく最適な形にもっていったりすること・・・などがあります。

また先日出たスクラムガイド2020から見える傾向もまとめています。

スクラムイベント自体が形骸化している、POと開発チームが対立関係になっていたら補正し、スクラムマスターが指導しすぎていたり、その逆で慮りすぎてしまってたりしていたら・・・バランスの取れたハンブル・リーダーシップに向かわせることを意識しています。

チームメンバーへのアジャイルの学習の提供としてはレゴを使ったワークショップがありますが、これをリモート上でもできるようにMIRO上で実現(すごい魔改造)したりしてます。

それからデザイン思考とシステム思考を組み合わせたワークショップなどを実施したり…

また全員を集めてホワイトボードを利用したモブプロトタイピングのワークショップも実施しています。

またデザイナの役割を体系的に整理してシナリオ化したりもしています。
チーム間で横断的にYoutubeアーカイブなんかを使って横展開もしています。

今後は横断性のメリットを生かしてさらに取り組むとのことでした

ここまで横串でサポートしてくれる人がいるなんて幸せですね…ってそうならなければです。

「我々のチームでの問題解決プロセス(仮)」おばけさん

おばけさんは所属するチーム「オキザリス」の働き方を紹介しました。オキザリスは兼任メンバーが集まったチームでその状況に合わせていろいろ実験しながら活動をしています。

兼任参加を考慮したシフト制、そして30分でスプリントを、しかも全員でモブワークで仕事を進め、さらに毎朝メンバー全員で勉強会をしています。

ここからチームが兼任で困ったことをどう解決しているかを紹介してくれました。

まず兼任先からの割り込みタスク対策です
これをスプリントを30分単位でモブワークで回す事で解決をしています。急にメンバーがひとり抜けても残りのメンバーで進めることができます。

また、兼任先の打ち合わせが入ることに対する対策
作業時間もスケジュールとしてスケジューラにに入れることで時間の確保をします。これで他の人に予定を認識してもらい、予定外の打ち合わせを回避しています。

繁忙期の工数配分に対して
これはモブワークなので誰かが抜けても残ったメンバーで作業が進められる・・・これで何とかなっています。

次にここに至るまでの実験の道の紹介です。
実験とは様々なプラクティスを試すことや、実験から変化を起こすこと、起こし続けることです。

その土壌を作るには、頻繁なふりかえりの実施、許可を求めるな謝罪せよ(グレースホッパーの有名な言葉)の精神でたとえPOがいなくても実験を進めたり、セミナーなどイベントは全員で参加してみんなで話し合ったり、トライアンドエラーを繰り返すことを心がけていたり、といろいろ実践しています。

次にそのステップは・・・

ステップ1

定期的なふりかえりは 30分スプリントごとに行う、雑談を織り交ぜる。勉強は全員で参加して感想を戦わせたり、ラーニングセッションで例えばスクラムガイドを読んだりする。

ステップ2

ホワイトボードで実験を管理して、それを口にして情報共有、実行する。

ステップ3

ふりかえり、雑談し、前回のアクションをチェックする。

ステップ4

成功したときはそれを続け、解決しなかったり、実行しなかったりしたときは、きっぱりと次の実験に移る。

最後にまとめです


気になる人はコチラに見学に来てね

さすがvivaさんのトコですね。まさにアジャイルの精神です。雑談を上手く使っているところなんかはソニックガーデンの倉貫さんの話のようです。

「ペアプロによるチーム冗長化のススメ」@ShoheiKun さん

次は@ShoheiKun(キングダムだ!)さん。兼任の課題を掘り下げます。@ShoheiKunさんのチームは兼任開発者6人で1日最大3人も別の仕事に行ってしまいます。その為仕掛タスクが終わらなかったり、タスク割り当てに問題が出ます。

これをペアプロで回避しています。

タスクは上から、そしてランダムにペアを決定しています。

これにより

ペアによる知識共有・・・・個人依存タスクの減少、緊急時(得意ではないタスクの割り当て)を意図的に作ることで本当の緊急時に備えることができ

本当にわからない時にはスウォーミングを起こすようになり、他の人に聞きに行けるようになったりします。二人なら聞きに行きやすいとのことです

まとめです。

たしかにベアプロっていろいろな効果がありそうですね。属人化防止もそうですがコミュニケーション不足や煮詰まるのを防止出来そうなきもします。恥ずかしい質問もふたりなら出来そうな気がします。


お悩み相談会~全体共有

ここからはお悩み相談会ですmatsunagaさんの司会で進行します。すでにMuralのホワイトボードが準備されてます。

最初は練習場所で遊んでから、今日の目的を全員が書き込みました。ちょっとしたアイスブレークでもあります。


そこから今日、ここで話したいテーマを話し合って決めてから4つのグループで話しました。やはり今日は兼任に関する悩みが多かったですね。いろんなテーブルに行きましたが、それぞれの悩みに対し運営をはじめベテランの方が相談に乗っていました。他人に話すだけでも前に進めますよね。この感じ、だいぶオフラインの時のひよこに近くなっています。ちょっと嬉しい。

そこから各テーブルから内容の共有がありました。


振り返り、次回テーマ決め、クロージング

最後はFunDoneLearnでふりかえりをして、次回のテーマ決めです


協議の結果次回はこれになりました。次回も楽しみです。

コーチング関係の話です。


今日のMural(しばらくは残っていそう)です





<アジャイルひよこクラブ>・・・・connpassから

対象者
プロダクト開発現場に関わっている全ての人(ソフトウェア・ハードウェアなどに関わらず)。

エンジニア
ディレクター
デザイナー
テスター
マネージャー
その他開発現場に関わりがある方

コミュニティーの趣旨
アジャイルに関わらず開発現場の改善を志す人(ひよこ)が集い、有識者(にわとり)に悩みを相談しつつ、いつの日か「にわとり」になることを目指すコミュニティです。

開発現場について何か困っていることがある方、開発現場をもっと良くしたいと思っている方が、明日からすぐにアクション出来るようなインプットを持ち帰ってもらいたいと思っています。

洗練されていて美しく素晴らしい開発手法を磨くのではなく、もっともっと、今まさに誰かの目の前にある、崩し難い壁を越えるための手助けが出来るようなコミュニティーでありたいと思っています。

扱うテーマ
抽象的な方法論よりも、具体的な現場に役立つことを扱っていきます。例えば、

ぶっちゃけストーリーポイントって結局工数になってない?それってうまくいってる?どうしてうまくいってる?
Ops側の人がなかなかツールに馴染んでくれなかったけど、こうやったらうまくいった話
CIサービスとチャットサービスを連携して、チーム間でのコミュニケーションを劇的に改善した話
AWSをフル活用したアジャイル開発の勘所について
チーム開発におけるテスト自動化ノウハウ
などなど。



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