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レビューMTGと傷害分析

こんにちわ!

社会人ラグビーチームでヘッドS&CコーチをしているKeith(キース)です。

先週末でシーズンの前半戦が終了して、今週は1週間のリカバリー週♪

アカデミーの練習やMTGはあるものの、基本的にはS&Cとしての仕事は無く、家族との時間を沢山過ごさせて頂いています。

そんな中、木曜日にはメディカル部門からプレシーズンとインシーズン前半までの傷害分析についての共有/報告が通常のリハビリ選手についてのMTGにプラスして行われました。

今日はそのMTGから

レビューMTGと傷害分析

というタイトルで感じた事をつらつらと書いていきたいと思います♪
※細かな数字は書けませんのでご理解下さい。

レビュー(振り返り)は大事

今回行ったレビュー(振り返り)のMTGで行われた傷害分析では

・合計でどれぐらいのケガが起こったのか?
・いつ起こったのか?
・どの部位に行ったのか?
・どんなケガだったのか?

などについて報告がされたのですが、数字と分析を聞いていて

何となく感覚としてはあったものが具体的に数字で示されて、
より明確に理解できた
感覚がありました。

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今まではシーズン途中での具体的な数字やグラフを使った報告はせず、
シーズン終了後に話すことが多かったので
『次のシーズンに向けて』は話すことができても、
『今シーズン後半から何かできるのか?』
という事はあまり具体的な数字を使っては無かった
んですよね。

もちろん、ケガの傾向や直近の数を踏まえてコーチに提案する事はこれまでも行ってきたし、行っていくのですが、

それを『ある程度の期間』『積みあがった具体的な数字』として捉える事ができたので、『提案する時の精度が増す』と感じました。

練習やトレーニングの内容を変えた方が良いと提案する時に、
『数字としてこうだから』というのがあるのと、
『S&Cとメディカルで話してこう思うから』では
天と地ほどの差がありますからね。

具体的な数字は大切です。

ケガの予防はS&Cとメディカルだけ?

さて、レビューMTGで傷害分析をして、ケガの傾向が分かったとします。

では、増えているケガに対しての予防策を始める時にS&Cとメディカルだけでそのケガは防げるようになるのでしょうか?

すでに上でも少し書きましたが、
答えとしてはS&Cとメディカルだけでは無理です。

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もちろん、ケガの予防の為のエクササイズやケアの意味が無いと言っているのではありません。

ただ、練習の強度自体がそもそも多くの選手にとって耐えられないものになっている場合はいくら予防のエクササイズをしても、ケアをしても効果は薄い。

いくら予防のエクササイズをして、ケアをして、身体を回復させたり、準備をさせても、

2時間も3時間も走って、当たってを繰り返せばケガをするのは当たり前という事です(注:そうなっているという訳ではありません)。

そもそもコーチがこちらの提案に対して柔軟に対応してくれる人たちで無いと意味が無かったりするんですよね。。。

だからこそ、アメリカの有名なS&Cコーチであるマイク・ボイル氏もこんなツイートをするのだと思います。

私は信心深い人間では無い、しかし、良いヘッドコーチはS&Cコーチにとって神の祝福だ。素晴らしいコーチは自分が何を知らないかを知っていて、専門家やサポートスタッフに仕事をさせる。『これが私たちが○○でやってきた事だ』や『○○が今強くてそこはこれをやっている』何て事は起こら無い

専門家として一、二を争うぐらい萎える言葉がこの二つかも知れませんね(笑)。

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まとめ

オフ期間中の超有意義なMTGから、感じたことをつらつらと書いてきましたが、いかがだったでしょうか?

チームで働いている専門家はシーズンの振り返りを数字でしつつ、
コーチ達に具体的な数字と共に提案をできると良いですね。

ただ、数字の解釈や集め方には気をつける必要がありますが、
それはまた別の機会に。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

このnoteでは毎週水曜日に書籍の紹介、日曜日にトレーニングやスポーツ、身体に関わる専門家向けに考え方やトレーニングについての記事を
書いていきたいと思っています♪

宜しければスキやフォローをお願い致します🤲

編集後記:

どんどん暖かくなってきて、外で練習を見るのが楽になってきました(笑)。

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