海外営業としての通訳経験とその準備記録 2
タイでの取付指導も強く記憶に残っている。
こちらも指導員/海外営業として訪問したのだが、とにかく第一印象は"暑い"。
工場のマシンは既に止まっているが、やはり"暑い"。
タイでの食事が辛いせいもあるかもしれないが、"暑い"。
開始早々"暑い"をもう3回も言ってしまうほど"暑い"(4回目) が目立つタイだが、現地作業員も少し他の国とは違うようだ。(偶々かもしれないが)、指導を行っても日中の作業の進み具合は芳しくない。焦りを感じつつも、翌日再度訪問すると製品がしっかりと取り付けられているのだ。
推察するに、タイ人であってもこの環境はやはり"暑い"のだ。そして、日が沈み、少しは涼しい夜間に作業を集中的に行なっていると思われる。
そんな感じで日中には我々は焦りを感じる。そして、"大丈夫だろうか…"と心配しながら滞在先のホテルに戻る。指導員としては日中にもどうか頼みますよ…という感じはするのだが、これが彼らのやり方である。
様々なお国柄が垣間見えるのも(終わってみれば)面白い。現場に行ってみないとわからない。
タイでも基本的に英語は通じるので、工場担当者(現場責任者)とは英語でやりとりをする。しかし、現場作業員には通じない時があり(どの国でもある)、そんな際は言葉を短めに話すようにしたり、数字を書きながら/見せながら伝えた。(指定の力でボルトを締める必要がある場合、その数字を書いて見せたりする。基本的には現場責任者に伝えておけば間違いはないのだが。)
現場の指導では、正確な情報を伝える事が目的。
相手の反応や作業を見ながら、どうすれば伝わりやすいか(正確に伝えられる)を日々模索した。