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注目が集まるフィットネスジム業界、FiTはヘルステック企業への進化を目指します。

健康の民主化をしたい。FiT代表の加藤です。
メイン事業であるフィットネスジム「LifeFit」はこの1年でサービス利用者数20倍、24h型ジム領域におけるFC加盟オーナー数は業界TOP2、企業としては累計調達額20億円と、多くの支えをいただき成長軌道を掴みつつあります。
また昨日、京都銀行様からのご融資による資金調達リリースを発表させていただきました。

今回はこの機会に、大手の資本だけでなく、参入プレイヤー自体も増えてきているフィットネス業界において、FiTがどのポジショニングを確立していくのかをnoteにします。

フィットネスジム業界が抱えるジレンマ

よくある誤解で、無人ジムはオープンしたら後は放ったらかしで楽ちんと思われがちですが、お客様に認知していただき、継続的に利用してもらうためのハードルは数多く潜んでおり、オープン後が本番です。
既に社会的にも周知されてきている事実なので深ぼって記載は留めますが、今までの日本のジム業界はフィットネス先進国に比べて、月会費が倍以上の1万円前後と高額で初めの一歩がなかなか踏み出しづらい傾向にありました。しかし、ここ数年でIT活用により無人化・省人化することで、月会費を下げたプランを提供し始めたプレイヤーが増えてきました。当社もこの部類の走りの一部であると自負しております。確かに月会費が3,000円前後に下がれば、初めの一歩を価格を理由に断念する方は一気に減り、ジム生活にチャレンジされた方は増加傾向にあるはずです。ここで落とし穴があり、創業期の自分も勘違いしていたことなのですが、価格が安いことはジム利用を継続する理由にはならないということです。経済的なお財布の負担は減りますが、むしろ高いお金を支払っているお客様の方が手厚いサービスを受けたり、強い意志を持ってチャレンジされているので継続率が高かったりします。

端的にまとめると
<ジム会費を下げると>
・初めの一歩が踏み出しやすく、ジムデビューにチャレンジする人口が増える
・無人化省人化が必須になるため、手厚いサポートを届けづらい
⇨入り口は広がるが、バケツの穴が空いている状態

<ジム会費を上げると>
・初めの一歩が踏み出しにくく、ジムデビューにチャレンジする人口を増やせない
・スタッフやサービスにお金をかけられるので、手厚いサポートを届けやすい
⇨バケツの穴は締まっているが、入り口も締まっている状態

というジレンマをフィットネス業界は抱え続けています。

【脱装置産業】 娯楽としてのフィットネスから、ヘルスケアとしてのフィットネスへ

私たちFiTは「暮らしにフィットネスを」を目指す世界観に掲げ、健康の民主化(=お金に縛られず、健康を手に入れることができる状態)に取り組んでいきたいと考えています。そのためには、病気にならないように取り組む予防医学の観点における、一次予防(生活習慣や生活環境の改善、健康教育などによって健康増進を図り、病気の発生を防ぐこと)に直結する、運動習慣を手にいれる人口を増やしたい、フィットネスジムに通う入り口を広げるアプローチは必須になります。
その上で、ジム会費を下げるためにトレードオフで発生してしまうデメリットである「無人化・省人化が必須になるため、手厚いサポートを届けづらい(=バケツの穴が空いている状態)」というフィットネス業界が抱えているジレンマを打ち壊すチャレンジを目指します。
具体的には、無人ジムでよくある筋トレ上級者が娯楽として黙々とトレーニングをしている光景で溢れている状態を打破し、「運動は、安くて、気軽に、そして楽しく」と再定義することで、ジムデビューにチャレンジされた方が健康のために無理なく運動習慣を続けられる状態を実現します。

実現に向けたアクションは続々とリリース予定となっており、追って詳しくご紹介させていただければと思いますが、ヘルスケアとしてのフィットネスでは、大きく3つの矢で考えております。

①ヘルスケアテクノロジーと、フィットネスの融合

未病や健康増進を実現する日本のヘルスケアテクノロジー企業とコラボレーションし、顧客基盤を活用した拡張を実現します。
未病領域の技術を持ったサービスをジムユーザーに向けて提供や、アプリを通したリサーチを実施し最適化していきます。

②独自アプリを通した、健康アクションの可視化・データ事業

ユーザーのジムへの来店回数や、トレーニングレベルといったフィットネスデータに留まらず、睡眠や食事などの健康に関するアクションに応じたリワードを提供するプログラムを開始します。またヘルスケア領域の企業と健康データの連携による更なるサービス向上を実現します。

③ヘルスケアに特化したECモール提供開始

FiT独自開発のプロテインや、フィットネスアパレルブランドの販売を開始します。また、これからの日本の健康を支える素晴らしい製品をFiTのECモールに同時に販売することで、健康に対する正しい知識と、それを実現する製品を提供するECモールを目指します。

最後に

「深刻化する日本の健康問題を救いたい」ということと同時に、日本でフィットネスを生活に定着させることは「日本の経済成長」にも繋がることだと思います。
利用しやすく続けやすいフィットネスジムの供給量を増加、フィットネスサービスを普及させていくことで、フィットネスが生活スタイルに定着し、健康問題の解消、その人自身の人生、そして日本全体が豊かになっていくと信じています。

FiTは創業から3年半、多くの方に支えられ、そして素晴らしいメンバーが集まり、ここまで歩みを進められてきました。しかし、ヘルスケアとしてのフィットネスの実現、FiTとしてはヘルステック企業への進化は、まだまだ到底見えてこない部分も多いですし、自分としても覚悟や学びが足りていないと反省することもあります。FiTに携わってくださる方、お客様、日本社会のご期待に応えられるよう、また1からリスタートするくらいの気持ちでThink Bigにチャレンジしていきたいと思います。

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