【クラ吹きの話 第8報】 効率的なさらい方
新しく入ったオケで、同じく新入団員のクラ吹きの若者と、効率的なさらい方の話になりました。私のようなアマチュアが分不相応と思いつつも、折角なので、ここでもご紹介。
まず私は初合わせまでにさらい終えておくことを信条としています。<楽譜が事前に配布される必要はありますが
一方、新しい曲の初合わせまでに、必ずしも十分に楽器を吹ける時間が確保できるとは限りません。
そんな中で、いかに効率的にさらって、初合わせからそれっぽく吹くかw
私なりのやり方を紹介します。
1. 楽器を吹けない時間に
効率的なさらい方の話をするのに、いきなり楽器を吹けない時間の話から入るのですが(^^;)
とは言っても、さして特別なことをしているわけでもなく、まずはその曲を繰り返し聞く、ということをします。
どれくらい繰り返すかというと、車に乗っているときは、しばらくはオケで取り上げる曲の無限ループ。私の仕事はフルリモート勤務なので、音楽をかけながら仕事ができるときは、やはり無限ループ。
そのうち妻や娘たちから、クレームが来るのではないかと実は心配しているのですが、私が初合わせのために必死こいて(?)聞いているのを理解してくれているのか、これまでクレームが上がったことはありません。
そして休憩中や仕事後など時間があるときは、楽譜を見ながら聞くようにします。その際、下記の「2. 楽器を吹ける時間」の練習でどこを優先的に練習すべきか、チェックしながら聞くようにしています。
2. 楽器を吹ける時間に
2.1 スケールとエチュードはとても大事
楽器を吹くときは、必ずスケールとエチュードから始めるようにしています。
アイヒラー先生のスケールを使って、1回の練習ごとに長調と短調の1セットをバリエーションも含めて吹き、あとはエチュードを使って基本的な表現、セオリーを確認します。
特にクラリネットは、調によって小指周りの指使いが変わってきますので、全ての調のスケールをさらうことは大切です。
効率的に曲をさらうためには、スケールとエチュードに継続的に取り組むことが、実は一番の近道だと思っています。まさに、急がば回れ、ですね。
2.2 まずは美味しいところから
それから曲の練習に入ります。まずは美味しいところ=目立つところを最優先。
なぜならば、目立つところを吹けないと目立つから(^^;)
反対に、例えば美味しいSoloを、初合わせからバッチリ決めると、周りのメンバーの曲に対する姿勢まで変わってくるのがわかります。
オケでは、首席奏者やセクションリーダー、吹奏楽でもコンサートマスターだったりしたので、どうしても周りを巻き込んで、早く立ち上げることを考えてしまいます(^^;)
今は、初々しい(?)新入団員なんですけどね。
2.3 次にやばそうなところを
次に、やばそうなところ=技術的に難しそうなところを。
速くて指が回らなかったり、タンギングがズレがちなところは、メトロノームを使いテンポを1/2の速さにして、じっくりと練習するところから。
目標は………技術的に大変なはずのところも、初合わせから、涼しそうな顔で吹くこと(^-^)
初合わせから涼しい顔で吹くと、これも周りのメンバーへの影響がありますね。
2.4 最後に通し
これらをやった上で、もしそれでも時間が余っているようなら曲を通しての練習にかかります。
自宅で練習しているときは、オーディオで曲を流しながら、スコアを確認しながら。目的は、自分の出るところを間違えないようにするため。そして、他のパートとの掛け合いやハーモニーを確認するため。
まぁ、このような感じで、初合わせまでにさらい終えることを実践している訳ですが、「初合わせまで」という部分は自分の好きでやっていることなので、他の方に求めたりすることはありません。
でも、初合わせまでにさらい終えていた方が、合奏をより楽しめるし、より深く音楽を追求できるし、そもそもいつかはさらわないといけない訳だし(^-^)
いずれにせよ、「いきなり曲の頭からさらい始めないこと」が、効率的なさらい方に繋がるのではないかと思います。
以上、私のさらい方でした。ご参考まで(^-^)