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【練習録音の話 第4報】練習の録画について

 オーケストラや吹奏楽の練習の録音をするときは、同時に録画をすることをお勧めします。

 撮影対象は指揮者です。仮に練習を欠席したメンバーがいたとき、録画があると、どのような振り方をしていたのかがわかりますし、指導内容も理解しやすくなるため、練習をキャッチアップしやすくなるでしょう。

 もちろん練習に参加していたメンバーも、指導内容を確認しやすくなります。

 ということで、今回は練習録画について、ご紹介したいと思います。

1. 練習の録画機材への要求仕様

 オーケストラや吹奏楽団の練習時間は、普段の練習でも合奏時間は2~3時間。本番前の強化練習だと10時間近い練習時間となります。

 録画機材を持っていたら、本番の撮影の依頼も来る流れとなりますが、本番も2時間くらいになります。

 まずこれらの撮影時間に耐えうるもの、というのが、要求仕様の1つとなります。

 また練習では、指揮者のなるべく正面から撮る形が好ましく、一方、部屋の広さや楽団の配置の都合もあり、上手の奥側、トロンボーンの上手側、チューバの後ろ側の空いているスペースに三脚を立ててカメラを設置し、撮影しています。

 一方、練習録画ではないですが、本番で撮影する際は、後ろ側の客席から撮影することが多いでしょう。

 そうすると、ある程度のズームが効くレンズの付いたものが必要となり、これが2つ目の要求使用となります。

 なお、録音についてはこれまでご紹介してきたようにリニアPCMレコーダーで別録りし、あとで編集をしていますが、長くなるため、これについてはまた次回、ご紹介したいと思います。

2. 機材についての考察

 現在、録画のための機材を手配しようとすると、以下のようなものとなります。

  1. スマホ

  2. アクションカメラ

  3. ミラーレス一眼カメラ

  4. 業務用ビデオカメラ

 かつて存在した家庭用ビデオカメラというジャンルですが、10年くらい前までは家電量販店の結構、良い位置に多くのモデルが並んでいたものですが、スマホに動画撮影機能が搭載されたことにより、ほぼほぼ絶滅してしまいました………。<ケータイのカメラ機能搭載により、ほぼほぼ絶滅したコンパクトデジカメと同じ流れですね^^;

 画質を考えると、撮像素子はある程度、大きなものが欲しいのですが、1型以上の撮像素子を持つ家庭用ビデオカメラは、既に現行品がありません。

 また結構、流行っているGoProなどのアクションカメラについては、レンズが広角の固定となっているので、練習の録画や本番の録画には、ちょっと向かないようです。

 その結果、現在のビデオ市場は、簡単な動画はスマホで、画質に拘る場合は、ミラーレス一眼カメラを用いるというように、二極化が進んでいます。

2.1 ミラーレス一眼カメラ

 もし新たに録音機材を調達するのであれば、たまに依頼が入る本番の録画にも耐えうるものにしたいので、そこそこの画質は確保したいところ。

 そうなるとスマホでは厳しく、ミラーレス一眼カメラとなり、どうせなら35mmフルサイズとなるのですが、連続撮影時間が厳しいのが現状です。少し前までの機種だと、連続撮影時間は30分。最近の機種でも多くのものは連続撮影時間は2時間となっています。最新の機種では、連続撮影時間の上限がないものも出ていますが、まだほとんど選択肢がありません。

 そのため練習の録画用にミラーレス一眼カメラを調達するのであれば、もう少し時期を待った方が良いかなと思っています。

 ただ、最近では、ミラーレス一眼カメラもかなり高騰しており、レンズも揃えるとなると、かなりの出費が見込まれます………。

2.2 業務用ビデオカメラ

 アマチュア向け機材がダメなら、業務用ビデオカメラという選択肢もありかもしれません。

 業務用ビデオカメラもピンからキリまでありますが、安価なもので、例えばPanasonicのAG-CX350という1型センサを用いたカメラは、30万円代で手に入り、これだとミラーレス一眼カメラ一式を調達するよりも安くつく可能性があります。………とは言ってもなかなかの投資になりますが^^;

Panasonic AG-CX350

 実は、つい先日までは、SONYから、かつての家庭用ビデオカメラに、外部マイク入力端子兼グリップを追加したHXR-NX80という1型センサを用いたカメラが出ていたのですが、いつの間にか生産終了となってしまってました………。

 実は………現在、使っている機材のバックアップに、調達しておくべきかどうか、かなり迷っていたのですが、既に時遅しです^^;

SONY HXR-NX80 <生産終了>

3. 私の使用機材の紹介

3.1 ビデオカメラ

 このような状況の中、私がどのような機材を使っているかというと………絶滅した家庭用ビデオカメラ、SONY FDR-AX100という1型の撮像素子を用いたカメラを使っています^^;

 10年前に購入したこのビデオカメラ、実はほとんど使わないままデッドストック状態で保管されており、昨年、練習の録画をするのに、これを引っ張り出してきました。

 なお、まだBluetoothに対応していない時代の機種なので、リモコンは付いているものの、リモコンでは動作状態のモニターはできないので、録画を開始したり止めたりするたびにカメラまで行かなければならないのはちょっと手間です。

 再稼働させて1年ほど。今のところ、問題なく撮影できているのですが、デッドストック状態だったとはいえ、10年前のSONY製品。いつSONYタイマーが発動するかとドキドキしています。

 一方、私の所属楽団では、練習録音には録画も付いてくるのが当たり前になってしまっているので、もしこのビデオカメラが故障したら、代わりのものを手配しなければならなくなることでしょう。………もちろん自腹で><

SONY FDR-AX100 <生産終了>

3.2 三脚

 ビデオカメラを載せる三脚は、趣味のカメラのために22年前、2002年に購入したカーボン三脚Velbon製「Neo Carmagne 640」を使用しています。

 練習の録画は、団員の頭の上から指揮者を撮影することになるため、そこそこ高い伸長が必要がありますが、この三脚は伸長が1693mmあるので助かっています。

 雲台も、三脚に付いてきた3Way雲台Velbon製「PH-460B」をそのまま使っています。練習の録画では、途中でカメラを動かす必要はないので、オイルの入ったビデオ雲台は必要なく、通常のカメラ用の雲台で十分です。

Velbon Neo Carmagne 640 <生産終了>

 なお、録画に関しても、私は録画のプロでもなく、また専門的な教育を受けた訳でもないので、もし、間違った解釈をしているところとか、なにかお気付きの点があったら、遠慮なくご指摘下さい(^-^)

 また少しでも興味を持って頂きましたら、スキやコメントを頂けると嬉しいです(^-^)

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