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【練習録音の話 第1報】練習録音の要求仕様

 一般的なレコーディングに関する情報は数多くありますが、オーケストラや吹奏楽の練習録音の情報というとなかなか無いようです。

 そこで情報の少ない中、私がこれまで試行錯誤してきたことが、もしかしたら誰かの参考になるかもしれないと、記録を残していきたいと思います。

 なお、録音に関して、私は録音のプロでもなく、また専門的な教育を受けた訳でもないので、このような記事を書くことは、我ながらおこがましいとも思っています。

 もし、間違った解釈をしているところとか、なにかお気付きの点があったら、遠慮なくご指摘下さい(^-^)

 なお題名はわかりやすく「練習録音」としていますが、同時に「練習録画」もしています。

1. 練習録音の目的

 アマチュアオーケストラやアマチュア吹奏楽団の練習を録音することで、以下のように活用することが考えられます。

  • 自分たちの演奏を客観的に見直す。

  • 練習欠席時の練習内容のキャッチアップ

 これらの記事は、このような活用を念頭にしています。

 つまり、配信したりCDにするための音楽の一般的なレコーディングとは、ちょっと目的は違うことは予めご了承下さい。

2. 練習録音の要求仕様

 一般的なレコーディングにと違い、練習録音は以下のような要求仕様があると考えています。

  1. 演奏をありのままに録音すること

  2. 録音時間が長くても対応できること

  3. 多くの団員が気軽に聞けること

演奏をありのままに録音すること

 一般的なレコーディングでは、多数のマイクを用いて録音した素材を用いて、ミキシングなどの後処理をすることにより、良い感じにするようです。

 しかし練習録音では「自分たちの演奏を客観的に見直す」ことが目的のひとつですから、演奏をありのままに記録することが必要です。

 そのため音楽を良い感じにしてしまうミキシングなどの後処理は必要ない、というか自分たちの演奏を勘違いするなど、悪影響があると思っています。

 すると自ずと多数のマイクを用いることも不要となります。<まぁ、多数のマイクを必要とされても、アマチュアの身でそんな機材を買い揃えることはできないんですけどね(^^;)

 あと特に撤収の時間も短いので、多数のマイクを用いることは時間的にも難しいのが現状です。今の比較的シンプルな機材の撤収でさえ、パーカッションよりも時間がかかり、練習場を退出するのはいつも最後になっていますので。

 以上のことから、機材はシンプルな構成での録音が基本となると思います。

録音時間が長くても対応できること

 普段の練習での合奏時間は2〜3時間。本番前の強化練習では、10時間近くになることもあります。

 この時間の問題は、録音というより、録画の機材の選定に大きく関わってきます。

多くの団員が気軽に聞けること

 練習録音は、より多くの団員に聞いてもらうことで、その効果は大きくなっていきます。

 そして面白いことに、どれくらいの団員が録音を聞いているかと、その楽団のレベルというのは比例関係にあるようで、良い演奏をする楽団は、やはり録音を聞いている団員も多いようです。

 そうは言っても、より多くの団員に気軽に聞いてもらえるような環境構築は大切だと思います。


 さて、1本目から長くなってしまいましたので、ここら辺で終わりにして、あとの話は次回以降にまわしたいと思います。

 少しでも興味を持ってくれる人がいると良いなぁ。スキやコメントを頂けると嬉しいです(^-^)

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