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【読書記録】あの日の言葉が自分を動かす『株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者』
こんにちは!Cochaです。
皆さんは人に言いづらいような悩みはありますか?
多かれ少なかれ、誰にもある悩み。
もし10年前のあなた自身が未来への希望を与えてくれるとしたら…
今日はそんな時を超えるタイムカプセルが輝く小説、『株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者』の感想です。
<人生は、いつでも、何度でも、どこからでも、やり直せる。>
45歳で仕事も家族も失った英雄は、株式会社タイムカプセル社という一風変わった会社で働くことになる。
未来の自分に向けて書いた手紙を、数年〜数十年後に配達することを事業とする会社だ。
配属されたのは<特別配達困難者対策室>。
仕事内容は、さまざまな事情で配達不能になった人たちに直接手紙を届けにいくというものだった。
英雄は上司の海人とタッグを組み、2週間のうちに5通の手紙を届けるという任務につく。
大阪、北海道、東京、そしてニューヨーク。
各地で手紙の受取人と出会い、それぞれの人生に触れていく中で、英雄は自分の本当の気持ちに気づいていく――
フィクションですが、そこに生きている人のキャラクターが伝わってくる作品です。出会う人それぞれの境遇があり、思いがあり、悩みがある。
そしてそれは時を経るごとに変わっていくものです。
タイムカプセル社の英雄と上司の海人、そして2人が届ける10年前の手紙によって、悩んでいた彼らは気づかされるわけです。
『グリーンブック』や『マイ・インターン』など、普段あまり関わりのないような人と人との出会いが、彼らにとって運命を変えるような出来事になるような映画が昔から好きなんですが、この小説もそんな感じ。
人生のエッセンスが詰まった本でした。
読み終わった後、10年後の自分に手紙を書いてみたくなるような作品です。