"慣れ"のメリット、デメリット
何かの記事に書いていただきましたが、僕はだいぶ前からボクシングの練習いわゆるジムワークは基本週4回しかやりません。
他には週2回ウェイトトレーニングをやっていて、しっかりとフィジカル面を鍛える日をつくりたいからというのもありますが、他にも理由がいくつかあります。
まず逆に毎日同じトレーニングをすることでのメリットは何があるか考えてみました。
これには技術力向上がしやすいと言うメリットがあるのではないかと思います。
初めてやる動作を自分がイメージした通りに動かすのは意外と難しいものです。
何故なら神経活動がうまくいってないから。
何度もその動作を行うことで、繋がりが上手くいくようになり適応していきます。
つまり体がその動きに慣れてきます。
なので動作スキルを磨くためであれば競技に当てる時間を増やしてみてもいいかと思います。
しかし、同じ動作をするということは同じ筋肉を使うし、同じ関節に負担がかかっていきます。
なので使いすぎるほどに怪我のリスクは高くなります。ましてやボクシングは物体を殴るわけですし……
前に何かで見て面白いなと思ったのが繰り返し同じ動作ばかりトレーニングすることによって、無意識に体が負担を減らすために若干違う動作をしてしまうというのもありました。(それはピッチャーのスランプを例に出してました)
怪我をしないとしてもこういうリスクもあるわけです。
ボクシングに置き換えれば少しフォームが崩れることによって思ったよりもパンチが乗らないなんて感じるかもしれません。
それに同じ筋肉ばかりを使っているということは当然その筋肉は疲労していきます。
週明けはいいパフォーマンスで動けていても、週末に向かうにつれてパフォーマンスがどんどん落ちてくる……なんてことにも繋がると思います。
他にも漸進性の原則というトレーニングの原理・原則というものがあり、体は同じ負荷でトレーニングをしていてもいつか慣れてしまって反応しなくなるというものです。
ウェイトトレーニングは重りを負荷にしていきますが、ボクシングは地面からの反力や物体を殴った時の衝撃が負荷となって筋肉などに反応が起きてきます。
なのでボクシングの場合は自分の生み出すパワーが強くなれば負荷も強くなるのでその点に関しては大丈夫かもしれませんが、そこまで効率がいいとも思えません。
ちなみにもちろん毎日ジムに言っていることを否定している訳ではありません。
その中で同じことばかりをするのではなく、色々なことをすることが大事だと思います。
体は今あるその環境に適応していくものです。
新しい刺激が入ればそれに対応して変化し適応します。
そのまま同じことを繰り返したところで同じ刺激には適応しているため変化していきません。
慣れをうまく使って体を変化させ続けていくということは必要な事かと思います。