「階層型の組織」「偏差値型の教育」一度は中指を立てたことがある人へ
答えがない時代と言われて久しい。
多くの人が、その時代の到来を予感させる自由な働き方や創造的な学びの場を喝采し、その対極にある、画一的な価値観だったり、偏差値型の教育だったり、階層型の組織だったり、年功序列だったりに、中指を立てたことがあるのではないだろうか。
けど、本当に僕たちは「答えのない時代」のことを知っていたのだろうか。
ウィルスが収束の気配を見せず、心と頭に霧がかかったような状況が続いている。先が見えない不安の中で、SNSやメディアに溢れる情報に何か自分を導いてくれるヒントがないかとすがりつき、気づくと時が過ぎている。
人の生死に関わることは、一刻も早く解決を願い、医療従事者に最大限の感謝と賛辞を送りたいと強く思う。
けど、それ以外に直面している多くのことには、答えはないし、その答えのなさが僕たちを霧の中に誘う。
今回のウィルスがもたらす、不安、恐れ、未来が変わりそうな期待。求めていた「答えがない時代」は多分、ずっとこんな感じだ。
今回のウィルスは、そのようなことを僕たちに問いかけている気がしているし、それに向き合うのが、今私たちにできることだと思う。