深夜映画日記『コルトレーンを追いかけて』(2016)
2019年4月27日(土)
深夜、寝つけず、
映画『ナット・キング・コール アフレイド・オブ・ザ・ダーク』(2014)を観了。
ナット・キング・コールは1919年にモンゴメリーで生まれた。1965年に癌で亡くなった。
覚えておきたいワード
編曲家ネルソン・リドル、
ラルフ・カーマイケル、
トミー・ドーシー楽団
など。
続いて、
映画『コルトレーンを追いかけて』(2016)を観る。
1926年、ジョン・コルトレーンはハムレットという小さな町で生まれた。
1945年、彼はチャーリー・パーカーのライブに感銘を受けた。
コルトレーンの最も古い録音は1946年。
この頃はまだパーカーの影響が色濃い。
ジャズ・アット・リンカーン・センターのウィントン・マルサリスは、この頃の録音は、それほど重要ではないと述べる。
「若くして才能が開花する者もいる。
コルトレーンは違った」
とはニューヨーク・タイムズの音楽評論家、ベン・ラトリフの言。
コルトレーンは遅咲きだったようだ。
1957年、ようやくソロアルバムを出す。
映画としては、コルトレーンの方が面白かった。
どちらも伝記映画だが、
いわゆるナット・キング・コールのような、若い頃からスターで、人間的にも紳士的だった「立派な人タイプ」より、
コルトレーンのように、若い頃は大したことなかったし、
ヤクやったのがバレてバンド解雇されたりしたけど、
それでもいろんな人にもまれながら、少しずつ才能を見出され、なんだかんだ愛された「のび太くんタイプ(?)」または「遅咲きスタータイプ」のコルトレーンの方が親近感が湧く。個人的には。
たぶん私自身が、若い頃から売れたわけでもなければ紳士的でもないからだろう。
映画に出演し、彼らを語る人物の層も興味深かった。
ナットの方は、トニー・ベネットなど同ジャンルのジャズ・ミュージシャンが多いのに対し、
コルトレーンを語るのはロックギタリストのカルロス・サンタナ、ロックドラマーのジョン・デンズモア、ラッパーのコモンなど、ジャンルを越境している。
「コルトレーンに取り憑かれた男」藤岡靖洋氏の登場も面白かった。
私はいま28歳で、
前を見れば越えられる壁なのかわからない凄まじい先駆者たち、
後ろを見れば有望で優秀な若手。
なんだか自分は半端な場所にいるような気がするが、
コルトレーンは30代から、
スキャットマン・ジョンは40代から、
古今亭志ん生は50代から、
やなせたかしは60代から花開いた。
人生はまだまだこれからだと思う。
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