高校の部活動で得られなかった青春を、今後の人生をかけて取り戻していくんだと思う
自分の人生の原動力となっているのが、どう考えても高校の頃の部活動を通した経験である。
でも多分、高校の頃のポッカリ抜けた青春なんて本当はとっくに取り返していて、社会人7年目を迎えた現在も楽しい毎日を送っているわけですが、高校での経験が原動力で今頑張っていることにしています。
頑張るきっかけは、後付けでもいいし、思い込みでもいい。
過去が人生のピークだとは捉えず、今、楽しく幸せな人生を想像できていればそれでいいと思います。
このnote全体を通して、結果だけでなくプロセスの方が大事なこともあるということを伝えたいです。もちろんスポーツなので結果を追求することは大前提ではありますが、そのプロセスは未来において意味付けをすることができます。逆に結果は時間が経てば経つほど、ほとんど意味が無いものになるとも考えています。
そういう意味でも、過去も変えられます。
社会人になってから会った人には、あまり自分の部活動での経験やそこで得た価値観などについて話していないので、僕のことをよく知っている方も読んでいただけると嬉しいです。
中学野球が無意味なことを頑張るなと教えてくれた
小学3年生から続けていた野球を惰性で続ける意思決定をしてしまい、中学も野球部に入部しました。3月生まれで身体の成長も少し遅かったこともあり、技術面も含めて「こりゃ当分試合に出れないな」と思いました。
そもそも、自分の意思があまり尊重されないチームプレイ重視の日本野球を好きではなかったので、どうしても上手くなりたいという気持ちもあまりなかったです。(監督のサインに従わないといけなかったり)
また、野球部特有の無条件に丸坊主することとか、先輩への過剰な挨拶とか、ギリギリ水飲んじゃいけない世代だったりとか、異常な声出し応援団とかそういう昭和っぽいノリ自体は好きだったのですが、たいして体力が必要ない競技なのに異常な根性練があるのは「よくわからないな(笑)」と思いながらやっていました。
当時の野球部には結果のための努力じゃなくて、努力を行うという形式のための努力が多いような気がして、そういう本質的じゃないところが中学生の自分なりにしっくりきていませんでした。(※全ての野球部がそうであるという意味ではありません)
どうせ本気で取り組むのであれば、少しでも出場機会が多く、もっと自分の意思でプレーができるスポーツを選びたいということで、ソフトテニス部に転部しました。
中学の部活は充実していたので、今ではただの楽しかった思い出話
そんなこんなで中一の秋からソフトテニスを始めたのですが、野球と比べて自由にプレーができることが多く、どんどん没頭していきました。成功も失敗も自分に跳ね返ってくる。そんなところが好きでした。
プレーしていた期間は1年半くらいでしたが、そこそこ上達し、当時は満足いく結果も出すことができました。部員のみんなもやる気が高く、熱心な顧問の先生にも恵まれ、とても充実した部活動となりました。
逆に、今振り返ると
あの充実した中学の部活動から現在にも活きる教訓はあったかな?
良くも悪くも楽しかった"ただの思い出話"であり、今何か活かされているものってほとんどないなと思います。数年に一回地元の友達と会って、「あの時は楽しかった」という話をするくらいです。もちろんその時間もそれはそれで楽しいのですが、もうその話も何回かしたので、変わることのない思い出話も20代後半で飽きました。
崩壊、孤立、そして不完全燃焼
地元の高校に進学し、高校から硬式テニスをはじめました。
テニススクールと部活動の両立でほぼ週7テニスをやり、高校2年の春には高3の先輩とダブルスを組んで県大会でベスト8まで勝ち上がることができました。(滋賀県なのでそんな大したレベルではないです)
3年生が引退し、自分が部長に就任し、新体制でチームが動き出しました。当時の僕は、当たり前にインターハイを目指すチームにしようとしていました。今考えると、典型的なべき論者でした。
こうあるべき
世の中に"べき"ことなど一つもないのかもしれない。今はそんな風に考えています。前提が擦り合っていない人間関係での理想の押しつけは本当に危険です。そんな当たり前のことが当時はわからなかった。
自分の理想をチームに押しつけチームの改革を進めようとした時、次第にメンバーは離脱していき、同期も12人中8人が辞めました。自分以外の残りの3人も制服でテニスをするようになり、収拾がつかなくなりました。
今思うと、もっとメンバーを上手く巻き込めたと思いますが、自分の理想を理解できない相手がおかしいと決めつけ、彼らとは距離を取りました。
テニスが個人競技であることが、不幸なことに孤立を加速させました。
彼らに迎合するくらいなら、孤立してでも結果を出す
そう決めて、部活では1人でランニングやサーブ練をし、テニススクールに行って孤独に練習をしました。僕のペアとは一番仲が悪かったです。割り切ってダブルスを組んでいました。それでもそこそこ勝ち上がれました。
しだいに、部長も辞めさせられました。部員のラケットが盗難された事件があり、その犯人に仕立て上げられました。学校の先生にも何回も疑われる。
なんだこれ。
もうこの世界からいなくなりたい。
頑張りたい時に頑張れることを許される世界にいきたい。
春の最後の大会まではずっとそのような思いを抱きながらやっていました。もうなんでテニスしているかもよくわからない中、最後の試合もなんとなく負けて終わった。
本当はもっとみんなで部活をしたかった。
過去の出来事に意味づけをできるのは、当時の未来である"現在"だ
夢に見たインターハイの舞台なんかには到底届かない次元で、僕の高校テニスは幕を下ろした。テニスが全てであった自分には受け入れ難いこの現実に、大袈裟だけど、当時の僕は絶望した。
大学進学が当たり前ではない、家から最寄りの高校にチャリで通っていた自分には、次の人生が全く想像できなかった。
このままでは高校生活を終わらせることはできないと、僕は没頭するため、そしてこの地域から逃れるために大学受験にチャレンジすることにした。東京にいけば何か変わるかもしれない。ただそんな風に思っていた。
勝手に、高校が人生の1番の青春だと決めつけていたのですが、その高校時代に全く青春を味わうことができなかった自分にとって、「人生をかけて青春を取り戻したい」そう強く思った瞬間でした。
結果的に、一年の浪人期間を経て東京の大学に進学が決まり、新しい人生が切り開かれた。
高校時代の強烈にネガティブな経験がなければ、東京に逃げ込みたい(行ったことないくせに笑)とは思わなかったと思う。東京に行かなかったら、サイバーエージェントには入社してないだろうし、サイバーエージェントに入社してなかったら、働きすぎて訳わからなくなって生きている意味を考えなかったと思う。生きている意味を考えなかったら、起業する発想に至らなかったと思う。起業してなければ今のメンバーに出会うこともこのnoteを書くこともなかったと思う。
高校の部活動の経験から約10年の時を経て、ようやくあの頃の経験に強烈にポジティブな意味がついた。あの頃あの経験をできたことが本当に尊い。
選んだ道を正解にすることは未来の自分にかかっている。
選択することにそんなに大きな意味はない。
部活動に替わるものが、大人の自分にとっては起業だった
中学、高校の部活動よりも没頭できる機会が今後の人生であるのだろうか?社会人3年目の時にふと考えたことがある。
全ての事象を自分ごと化として受け入れることが没頭し続けられる条件であり、それを叶えやすいのが自分にとっては経営者であり続けることなのではないかという答えに辿り着いた。
ここまで記載した通り、あらゆる分野で僕は大した実績を残したことは一度たりともない。優勝とかしたことないし、何かで一位になった記憶がない。別に今でも何かで一位になりたいとか思っているわけではなく、勝利への渇望も特にない。
だけど、一位になれない(ある意味諦めている)自分だからこそ、ユニークであることには拘って生きていると思う。
「人と違うね」
「変わった価値観の持ち主」
「こんな人には会ったことがない!」
と言われるととても嬉しい。自分が生きている気がする。
弱者なりの人生の楽しみ方が、自分に取ってはユニークであること。部活を通して負けっぱなしだったから気付けたことでもある。
高校の部活動が自分の人格を形成し、今の原動力になっている。そしてこれからも変わらない。頂上が見えない、登り切った感覚のない最強さ。
ピークはまだまだ更新できる。
そうして、「Update your peak!」というミッションのもと、起業の火を灯し、燃やし続ける。高校時代から燃え尽きることがなかった火を。
今やっている事業について
スポーツを真剣に取り組んだことのある人なら感じたことがあると思いますが、スポーツをやると雑音と感情を置き去りにするような"ゾーン"に入ることがあります。この没入感がなんとも言えないくらい好きで、僕は今後、ビジネスを通して人々の没頭を生み出していきたいと考えています。
現在は、マーケティングの側面から事業成長を支援する法人向けの事業を展開しています。単なるプロモーションやブランディングだけに止まらず、「誰にどんな価値をどうやって届ける?」という問いに対して企業の方と一緒に正解を探し、追い求めています。
法人のアイデンティティを深掘り、言語化していく「コンセプトメイキング」というサービスも提供しており、企業様のUpdateに貢献しています!
言葉では伝わりにく事業でありますが、宮脇やunnameに興味を持ってくださった方はぜひ一緒に働きましょう!!リプライやSNSでのDMをお待ちしております。
宮脇 啓輔
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