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初めてパニック症になった日、どんな症状が起きていたかの話


この記事にはパニック症状体験が記載されています。
あくまでも私の場合の症状にはなりますが、パニック症状が
どんな感じであるかをなんとか少しでもお伝えできるように
その時の状態を細かく記しています。

もし私と同じパニック症などお持ちの方など、
記事をお読みになることで体調など崩されるご不安がある場合は、
ぜひご自身のお体を最優先にされ、ご判断の上お願いします



初めてのパニック症の発作が起きた日


22年前の頃ですが、私はいつもつるんでいた友人がいました。その友人とはよく、仕事の話、車の話、遊びに行った時の話、なんでも話したり。時間があれば酒も飲みまくり、夜通し遊んで寝ないで仕事に行くこともしばしば。とにかく、遊びに関してはなんでもあり。生活リズムもめちゃくちゃ。無限大に楽しんでいました。

その友人とは、夜にファミレスで食事をすることが多かったのですが、とある日、いつものようにそのファミレスで過ごすことにしました。食事中は共通の話でもりあがり、食事と会話を楽しんでいました。その日もとても楽しく過ごしていた記憶があります。本当にいつもと変わらずに。。

ところが。。。

突然です。会話中に本当に何の前触れもなく、急に全身に違和感を感じました。なんとも言えない落ち着かない感じ。そしてすぐに、息苦しさを感じ始めました。喘息とは違いました。息はできている。呼吸もできている。まずは深呼吸をしました。でも、確実に息を吸っているはずなのに、息苦しい。おかしい。その直後、今度は急激に、とにかく、「やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、やばい」そして理由も心当たりも全くない、とてつもない恐怖心に全身が包まれ、思わずうずくまってしまいました。

強烈な症状でした。初めて感じる何とも言えぬ恐怖感。救急車を呼んでしまうかもかもしれない。心の中で葛藤します。それがまた不安を呼び、とにかく不安や恐怖感が増します。何が何だかわからなくて、そんなことを考えるのにも余裕が無くなって。。

ファミレスの席はシートのボックス席で、断りもなく横たわってしまいました。心配してくれた友人が冷たい水を持ってきてくれました。ありがたい、とにかく口に少しずつ含みました。のどが渇いていたわけではなかったのですが、水が唇に触れて、舌に当たるとほんの少しですが、症状を食い止められそうな気がしました。それを繰り返しながら、お店と周りの方々には申し訳なかったのですが、そのまましばらく横になって休ませてもらいました。

十数分か、それ以上か経った頃、ゆっくり起き上がることができました。ピークは去ったのか、少しずつ平常心に戻り、最低限の会話もできるようになりました。友人になんだか体調がおかしいと伝えトイレに行きました。自分の顔は血の気が引き真っ白になっていました。今のはいったい何だったんだろう。。 とにかく苦しく怖かったのを覚えています。

ファミレスを出ることにしました。不安が残る状態で車を運転できる自信がありませんでした。幸い友人に車を運転しもらうことができ、自宅まで送ってもらうことにしました。帰りの車中、さっき自分に起きていたことを友人に話しました。もちろん話は聞いてくれたのですが、私もうまく伝えられず、友人も戸惑っていたようです。友人は「きっと疲れてるんだよ。。。」 

自分は疲れている自覚は全くなく、疲れているというより、何かに憑りつかれたのか?と思ってしまうぐらいでした。でもそんなわけはなく。「そうか。たしかに疲れなのかな。。」と気にかけてくれている友人の言葉に自分も納得するするしかありませんでした。

そして間もなく、

なんとさっきの発作が再発してしまいました。最悪です。全く同じ症状でした。助手席の背もたれを倒して、シートベルトを外し、また横になりうずくまってしまいました。苦しくてもうどうすることもできない自分は、友人にやっとの思いで「もしかしたら、救急車を呼んでもらうかもしれない」と話しました。しかしその一方であまり友人に迷惑をかけたくないし、とにかく自宅まで我慢すれば、そしたらゆっくり布団に横たわれると思い、なんとか耐えつつ自宅に向かっていきました。

自宅のアパートに到着しました。しかしその頃には症状が落ち着いていました。これもさっきと同様でした。この頃の私は、「パニック症」という存在や言葉すら知りませんでした。その日の夜、一人で過ごすのが不安でした。また同じことが起きたら怖い。友人に頼んで家に泊まってもらうことにしました。幸いその友人は、普段から自宅に遊びに来ることも多く、よく泊まっいくこともありました。この日の夜も一緒に過ごすことを快諾してくれました。

友人には自分のベッドに寝てもらい、自分はベッドの横に敷いた布団に横になりました。何かあっても友人がいてくれる。本当に心強く感じたのを覚えています。だいぶ体も気持ちも楽になりました。しかし。。

しばらく話をしながら過ごしていたのもつかの間、予想通り、例の発作がじわじわと表れ始めました。症状は同じ。今度は自ら友人に頼み、水を持ってきてもらいました。「やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、やばい」。。少しずつ水を唇に運び、同じ方法でなんとか耐えました。数時間の間の三度目でした。

もう寝たほうがいい。。その日はもう眠ることにしました。どうなるかわからなく不安でしたが、やはり友人がすぐそばにいてくれることに安心したのか、おかげで眠りにつくことができました。不安の中で眠りにつきましたが、この症状は翌朝までの睡眠中に出ることはありませんでした。


まずこれが私の初めてのパニック症でした。

私にとって、この日の出来事は
今でも一生忘れることのない記憶の一つとなりました。

そしてこの日を境に、
私の、パニック症とともに生きる人生が始まりました


けいしし


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