蛍のように光る石
こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日はまたまた鉱石のお話。
蛍石という和名がついてます
淡いグリーンと、深い紫が表れるこの石はその名も蛍石と言います。
英名だとフローライト。
そこそこメジャーな石なので、水晶とかに興味がある人でしたら名前を知っているかもしれませんね。
基本は無色ですが、内部の不純物で、黄色・緑・青・紫・グレーなど様々な色を示します。主に流通しているのは緑・紫が多い印象ですね。
自分が持っているものも基本的に緑・紫のものばかり。
このグラデーションやマーブルがかった色彩がキレイで、石屋さんでついつい見てしまう石の1つです。
光を発する石
熱を加えたり、紫外線に当てたりすると発光する性質がある石で、日本ではそれを蛍に例えて「蛍石」という名が付けられました。
英名のフローライトは、鉱石を流動化する事から「fluo(ラテン語で流れる)」、またフッ素を含むので「fluorine(フッ素)」から付けられています。
「鉱石を流動化する」というのは、主成分がフッ化カルシウムで、昔から製鉄などの融剤として用いられてきたことに由来します。
和名は見た目を、英名は機能を表している感じがしますね。
家にあるUVライトを当ててみたんですが、性質で光ってるのか、ライトの光が強くて反射しているだけなのかよく分からない…。
個体によって光ったり、光らなかったりもするみたいです。
でも、なんだか幻想的な雰囲気になりました。
実はいろんな機材に潜んでます
フローライトは屈折率や分散性がきわめて低く、赤外線・紫外線に対する透過率が良い事からレンズに向いている石とされています。
カメラや顕微鏡、天体望遠鏡などで活躍している石なんですね。
たまに写真を撮ったりする身としては、そういう意味でもお世話になっているフローライトさん。
(天然のものはサイズが小さいため、レンズに使われる安定した色み、サイズのものは人工ですが)
単純に色が可愛くて好きな石ですが、掘り下げてみると色んな側面がある面白い鉱石でした。
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