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子どもたちのワンダーランド

2024.10.10【237限目】

急に寒くなり、あわてて秋がやって来たようです。長袖の少し暖かい長そでの服を出しました。

イチョウの木からは実が落ちるようになり、周りの木々も少し紅葉が始まり、暑い夏から秋へと季節が変っていくのを感じます。

昨日の朝、洗濯物を干して空を眺めると、ゆったりと飛行機が秋空の中を飛んでいきます。穏やかで平和な一日の始まりです。


子どもたちの遊びから

少し遅めのお昼ご飯を食べて庭に出ると、家の前の公園からにぎやかな声が聞こえてきます。水曜日で学校はお昼までだったのでしょうか、子どもたちが集まって公園で遊んでいます。

夫がクラブを指導するために出かけるときに私も外へ出ますと、公園で5人ほどの子どもたちが、砂場で砂遊びをしています。

「久しぶりに砂場で遊ぶなあ」とか「ディズニーランド作ろう」など、楽しそうな会話が聞こえてきます。さわやかでお天気もよい日だったので、特に楽しそうに見えました。

夕方、洗濯物を入れに外へ出ますと、まだ楽しそうな声が聞こえたので、どんなディズニーランドが出来たのかと見に行こうと庭に出ますと、「さよなら」「バイバイ」「また明日!」という声が聞こえたので、私はあわてて外へ出ましたら、皆楽しそうに自転車で帰っていきました。

公園に行きますと、砂場いっぱいに、子どもたちのワンダーランドが出来ていました。


子どもたちのワンダーランド

私は家に帰って、スマホを持ってきて砂場を写しました。家族で散歩に来た人に、「すごいでしょう。子どもたちが作ったんですよ。」と、説明をするとその人たちは感心してみていました。

その後に来た子供さんに「これ凄いね。さっきまで子どもたちが集まって作っていたんだよ。」と言いますと、「ぼくたちが作った。」と言いました。

自分が作ってお母さんに見てもらいたかったのか、お母さんを連れてきていました。私はその子と一緒にまたワンダーランドの写真を撮りました。

お母さんも子どもの作品に感動しているようで、「すごいね。」と、言いながらスマホで写真を撮っていました。その子は褒めてもらってすごく嬉しそうで、誇らしげでした。

私は「ディズニーランドを作ると言っていたけど」と聞くと「これはマチュピチュを作った。」と、ちょっと照れながら答えてくれました。

「何年生?」と聞くと「4年生」といいました。「長い時間かけて作ったね。」というと「2時から5時までやっていた。」というので「3時間もかかって作ったんやねえ。すごいね!」と言いますと、嬉しそうにうなずいてくれました。そして私は先に家に帰りました。

きっとその子は嬉しい1日になったと思います。

今日のお昼に砂場を見に行くと、ワンダーランドは昨日のままそこにありました。私はまたお昼のマチュピチュの写真を撮りました。


子どもたちが3時間で公園の砂場に作ったマチュピチュ


ギャングエイジ

私は小学校3年生・4年生の中学年の担任をすることが多くありました。この時期は子どもから思春期に入る前で「ギャングエイジ」ともいわれる時期です。

この時期の子どもは、仲間や集団を作って行動する事が増えます。社会性を身につける大切な発達過程で、親からの自立に向けた第一歩を踏み出す時期です。

役割や責任、ルールを守ることの大切さ、自己主張の方法や対人関係の築き方など、将来の社会生活に必要な知識を学びます。ギャングエイジは大切な子どもの発達過程のひとつです。


子どもは遊びの中から学ぶ

昨日ワンダーランドを作った子供たちは、この砂場に集まって、懐かしい砂遊びをしているうちに、ドリームランドを作ろうという話になって、やっているうちに、誰かの提案があって、話し合ったと思うのですが、マチュピチュを作ることに変更し、またいろいろ話し合い、想像力を働かせて、一人ひとりのアイディアの詰まった素晴らしいワンダーランドが出来て、誰もが満足して帰ったと想像できます。

小学校中学年の子どもにとって遊びは、心身の発達や能力の向上、人間関係の形成、社会性や柔軟性の育成などさまざまな面で大切です。

昨日の4年生の子どもたち5人の3時間は、集中力・思考力・観察力・記憶力・構成力・想像力・表現力・コミュニケーション能力、そして、思いやり・協力して何かをやり遂げる力・良い人間関係をつくる力など遊びを通して、たくさんの刺激を受けて成長したはずです。

4年生の5人が、3時間もずーっとこの砂場で、このワンダーランドを作っていたと思うだけで、私は嬉しくて、きっとこれを作った子供たちは、この日の事をいつまでも覚えているだろうと思いました。


けい先生の出品作品「バラとラベンダー」


【今週のけい先生】*担当:夫(父)

今月の4-5日に絵画教室の秋期の洋画展があり、出品の準備、当日の会場当番などで楽しく、忙しく過ごしました。(各自4点の出品でした)

絵画展の前日に会場設営を終えて前夜祭と称してけい先生の好物の回転すし、終了日に打ち上げにイタリアンのディナーを夫婦でささやかに食事しました。

当日、多くの方々に会場に足を運んで頂き感謝しています。これを励みにして1年半の春期の絵画展に向かって描いていこうと語り合いました。


【編集担当より】
古い場所や土地には、そこで紡がれた歴史や文化、想いなどが、その地の性質を象り、デザインや形状だけでなく、その空間に意味を与え、彩りを与えます。

神社や寺社などの宗教的な建築や学校のようないろいろな思い出の詰まった場所など、同じような建物でも、その土地固有の物語を思い浮かべます。

記事にある写真の公園では、幼い頃から毎日のように遊んでいました。編集担当の子供の頃は、ニュータウン最盛期で小学校も5クラス、中学校12クラスと、子どもが多い時期でしたので、いつも誰かが遊んでいました。

その後、子供が少なくなる中で、設備の老朽化や砂場に草が生えっぱなしになっていたりで、あまり遊んでいる子供がいなかったように思います。現在では、整備されているようで、また子どもたちが同じように砂場で遊んでいます。

ニュータウンは、新しく整備された町でしたので、編集担当の子供の頃は、用意された公園と言う感じでしたが、公園の写真をみるといい感じで使い込まれて、より地域に愛されている公園になっているのかなと感じました。

道具やモノと同じように、空間や場所も、愛着を持って使われることで、より素敵なものになるのかと思います。

大阪では、ここ数年でたくさんの商業施設やエリアが出現します。最近でも「KITTE大阪」、「グラングリーン大阪」の一部先行開業、また2025年には、国際博覧会が夢洲で行われ急ピッチで開発が進んでいます。2030年頃には、IR施設にカジノができる予定です。

大阪の街が新たな彩りと共に、活気があふれ、より人情味あふれる楽しいエリアになることを確信しています。

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