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一年生の 始まりと終わり

2021.3.18【51限目】

一年生を担任した時、4月の入学式の前に子どもたちの名簿を受け取り、今年は、どんな子どもたちと出会えて、どんなクラスになるだろうかと、思い巡らせて、入学準備をしていました。

【2限目】1年のはじまり-新学期に向けて の中にも書きましたが、子どもたちにとって、学校が、学級が安心で安全な場所であることを大切にしました。そのためにも、学校は楽しいと感じられる環境づくりが大切です。


褒めて育てる

子どもたちに、笑顔や優しい言葉で、楽しい雰囲気になるように接しました。子どもたちは、どんな先生かなあ、優しいといいなあと、思っているので、出会ったときに、子どもたちのいい所を見つけ、褒めるようにします。

そんな気持ちで出会うと、お互いが好きな気持ちになり、優しい気持ちになります。明日も学校に行くのが楽しみになります。そして、楽しいスタートになります。

子どもたちは、色々なサインを出してきます。先生、こっち向いて。お話聞いて。なかには、好きになってもらいたい、注目してもらいたいと、機嫌を取る子もいます。どう思われるか不安と期待で、いっぱいです。

同じ時間を過ごす中で、笑顔や優しい言葉かけは、子どもにとっては、何よりの栄養剤になり、大きく育っていく力になりなす。

ご家庭でも同じだと思いますが、子どもを信じ、褒め、励まし、許し、癒しの場であれば。子どもはすくすく育っていきます。


ひとり一人の子供を大切にして

一人一人の子どもたちが、学校の主人公として、仲間からも、教師からも大切にされる学級にしたいとスタートします。

さまざまな取り組みの中で、日々工夫し、子どもたち一人ひとりの人間性を豊かにして、生きる力を育て、一年を通して、基礎学力や基本的生活習慣を育ててきましたが、3学期になって、もっとしてあげられることがあったのではないかと、一年を振り返って、思うこともあります。


文集を作る

3学期の終わりに、今までに書き溜めていた作文の中から、一年を振り返って、一枚の作文を書き、また、「大きくなったら」という題で、将来、何になりたいかを書き、製本して一冊の文集を作りました。

表紙は、全員の自画像を小さく書いて、貼り合わせて作り、文集の題名は、毎年同じで「ともだちのわ」です。


最後の参観日

最後の参観日は、「こんなことが出来るようになったよ」というテーマで自分達で考え、得意な事を発表します。

ピアニカを発表する子。なわとびをする子。本読みをする子。歌を歌う子。けん玉をする子。など、グループでする子、一人でする子。

人数は自分たちで決めて、発表会をしました。最後は皆で選んだ曲を合唱します。子どもたちの成長を感じられる幸せな時間でした。


一年の終わりに

字も読めず、書けない子たちが、ひらがな・カタカナ・漢字。1~10までの数字の勉強から始まった4月から見れば、ずいぶん成長したなあ。子どもたちにとって、実り多い一年だったと思います。1年生は目に見えて大きく成長する学年です。

子どものいい所を見つけ、褒めて育てること。子どもたちと関わる中で、面白かったり、楽しかったり、時には、思うようにならなくて、苦戦することもありますが、それも含めて、楽しめたと思います。

毎年3月の今頃、別れの寂しさと、一年間の出会いに感謝するときです。


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【編集担当より】
今週に入り各地から、開花宣言が聞こえてくるようになりました。早いものでもう3月ですね。

今年度もあと少しとなります。
営業の方は、この大変な年度の総まとめとして走り回られているでしょうか。就職活動の方は、新しいスーツに身を包み、将来の自分を思い描きなれない靴で一歩一歩進まれているのでしょうか。お一人お一人が新しい季節にワクワクされていることかと思います。

春の訪れを感じながら、この1年のことを思い描きながら、桜をぼーっと眺めたいものです。

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