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【33限目】スポーツと指導者との関わり

2020.11.13

TBS-TⅤのNEWS23より(怒らないスポーツ指導の在り方)

先日、TBS-TⅤのNEWS23に、元女子バレーボール日本代表選手の益子直美さんが出演されていました。小学生対象の監督が“絶対に怒ってはいけない”バレーボール大会を主催されています。

この大会のルールは1つで、指導者は選手を、絶対に怒ってはいけないという事でした。怒った監督さんには、×印のついたマスクが渡されます。それを見た子供たちは、怒られないと分かった時、とても楽しそうでした。


怒られて指導された経験より

益子さんは、学生の頃、怒られる指導を受けてきたので、ネガティブで、自信が無く、バレーボールを楽しむことが出来なかったそうです。(監督さんは、上手くなってほしいと、厳しく、愛情を持って指導されていたと思います。)

怒られ続けると、主体性・自主性を持てず、自分で考える力がなくなってくるので、自ら考え行動するのが難しく、指示待ち人間になってしまう。そうならない為に、指導者は、自分の価値観を押し付けるのではなく、何が子供たちにとって大切なのかを考え、人間性を育てる指導者であってほしいとの思いで、この大会を主催されたそうです。


学校の部活

日本の部活は、ほとんどが学校の中での活動になっています。(種目によって違いますが)

学校の部活の指導教諭は、スポーツ競技の経験のある先生が、約50%(中学校の部活でH、26年度資料)だそうです。

競技経験のない先生方も、子どもたちを、強くしたいと思って、勉強して、情熱を持って指導されている先生方も沢山いらっしゃいます。


私の学生時代

①  高校時代
私の高校時代は、器械体操部の部員も少なく、男女一緒に練習することも多く、練習計画も、技の研究も話し合って練習し、自分の考えも、みんなに伝えることが出来ていたので、楽しく練習をしていました。顧問の先生は、部員の考えによりそって助言し、指導をして下さる指導者でした。

②  大学時代
大学は、体育の教師になるために、教育学科のある大学に進学し、器械体操部に入部しましたが、そこは、高校時代とは比べものにならないぐらいほど厳しく、監督さんはいつも怒っているし、監督さんのいう事は絶対で、上下関係はきびしく、レベルも高く、体操室に入ると、ピーンとした張り詰めた空気の中での練習でした。それは、競技として、日本のトップクラスのレベルを目指した厳しい指導でした。

よく4年間持ったのは、そこに、同じ思いをしている同級生がいて、同じ苦労をしながらも、お互いにライバルとして頑張れたことです。

クラブの4年間で得たことは、競い合うだけでなく、礼儀・あいさつ・困ったときでもなんとか頑張れる心・先ず、人の話を聞く・人に対して配慮する心などです。

これらは、社会に出てから、私をずいぶん助けてくれました。4年間頑張ったことで、その後の人生の歩み方が、決まったような気がします。


中学校の教師になって

中学校に赴任して、男子器械体操部の監督になった時の指導で心がけたことは、高校・大学で経験した器械体操の、ノウ・ハウと、自分自身の指導者の在り方を考え、子どもを叱らない、一人ひとりの人格・能力を尊重する事、やりたいことを実現できるように力を貸すことを中心に指導をしました。

3年の間に男子は、郡の大会で、団体・個人の部で優勝しました。3年目に、県の男子個人の代表として中学校の全国大会に、東京まで子供を連れていくことが出来ました。(それまでは、近畿大会が一番大きな大会でした。その年に、中学校の全国大会が初めて開催されました。)

その時、試合会場に、大学時代の器械体操部の監督さんも来ておられて、お会いすることが出来ました。「頑張っているね。」と、声をかけられた時は、厳しい先生だったので、なお一層嬉しい気持ちになりました。


怒らないスポーツ指導の実践

指導法は、スポーツの種目によっても違いますが、スポーツを通して、人格を形成するという事を実感しています。また、益子さんがは“監督が、絶対に怒らないバレーボール大会”を主催されて、怒らない指導を広めておられることに共感しました。

それは、私が中学校の器械体操部で、実践してきた事と通じるところがあったからです。

私の夫も、高校のソフトテニス部を指導していますが、夫の日常の会話から、勝利を目指すアスリートとして努力する過程で、人が育つという事を、大切にしているように感じています。

スポーツの良さを生かして、人を育てるという事は、永遠のテーマです。


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「ばら」


【編集担当より】
ここのところ、母のコラムがだんだんと読みやすくなってきて、うれしいような寂しいような気持ちです。ここで、【二限目】のコメントを引用してみましょう。

「仕事が終わった私に長男は、今までやってきたことを思い出して書き留めるように。ほぼ命令に近い言い方で私に要求してきました。そこで、思い出したことをぽつぽつと書いてみようと思いました。」

あまり記事の方針を決めずに、自由に書いてもらっていますが、楽しんで記事を作成しているようで良かったです。怒らずにサポートに徹しているつもりですが、日々よくなっているように思います。人が成長するためには、温かく見守っていくことも大事なことだと、この記事を通じても感じています。

見られることで人は成長するものでしょうか。読者の皆様の温かいご支援により支えられ毎週の記事作成ができております。これからもお付き合いの程、お願い申し上げます。

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