楽しいことがいっぱいの2学期に
2022.8.25【126限目】
2学期が始まりました
私の住んでいる校区の小学校は、今日から2学期が始まりました。久しぶりに友達と会えるのを楽しみにしている子も沢山いると思います。また、昨日まで宿題を仕上げるのに頑張った子もいます。
我が家の三男が、小学校高学年の時に最後の最後まで、読書感想文を書くのに苦労していたことを懐かしく思い出されます。
学校に行くことを楽しみにしている子もいれば、学校が始まるのが憂うつになっている子もいます。長い夏休みに自由な時間がたっぷりあって、楽しい時間を過ごしてきたので、「家モード」から「学校モード」に心のスイッチが入りにくい子もいます。
そんな時は、周りにいる大人が話を聞いてあげて、心と足が学校に向くように、焦らず少し寄りそってあげることも必要です。
子どもはなかなか本心を言わないことがあります。例えば、夏休みに宿題が出来ていないことを言えなくて、他の理由を付けて行き渋りになっている場合もあるので、その子の立場になって、理解できるような寄り添い方をして気持ちを考えてあげることも大切です。
夏休みから2学期へ
1年生を担任している時、若い先生から「夏休みから2学期への切り替えをどうしたら上手くスタートさせることが出来ますか?」と、聞かれたことがありました。
「上手くスタートする子もいれば、そうでない子もいるので、先ずは学校が楽しい所だという気持ちを持たせることが大切です。そのためには、私たち教師も2学期を楽しめるように頑張りましょう。」と、答えました。
夏休み明け、久しぶりに見る子どもたちの顔は、どの子も日焼けし、大きくなって、逞しくなったように見えます。
始業式が終って、教室で夏休みの話を聞き、2学期の沢山ある行事について、楽しく話してあげます。特に小学校に入って初めての運動会の話をすると、子どもたちは目を輝かせてやる気一杯の顔になっていきます。
2学期のスタートは、運動会の練習から始まります。私たち教師は、夏休みから、リズムの振り付けを練習したり、隊形を考えたり、また運動会の他の種目も決め、準備を進めています。
2学期の始まりから、先生方と一緒に学年の子供たちを見ていきますので、子どもたちも安心して学校生活のモードになっていきます。
私は、質問された若い先生に、「学年の先生達と運動会の練習計画や指導方法を一緒に考え、子供たちを一緒に指導するこの2学期のスタートが楽しいし、好きだ。」と、伝えました。それを聞いて少し安心されたように思えました。
初めての運動会
種目は、徒競走・リズム・団体競技(玉入れ)です。
練習が苦痛にならないように、練習時間も長くならないで、様子を見て、休憩時間をとりながら、楽しく練習ができるように配慮します。
リズムの練習で、こちらに余裕がないときは、つい悪い所を注意して終ってしまうことがあります。
それでは子どもたちのやる気が出ないので、教室に戻ってから、今日の良かった所や頑張った子を皆で褒めて、明日頑張る所を話して、どんな練習をするのかを理解して、やる気が出るようにします。
そして練習計画も無理のない内容を用意します。
運動会を通して大切にしたい事
【112限目】 「よりよい学級経営のために」にも書きましたが、運動会の練習においても、一人一人の子供を大切にして進めていくことで、子どもたちの力を伸ばすことが出来、その練習を通して、みんなと一緒に頑張る楽しさや、出来るということを経験し、それが喜びに繋がります。
足の遅い子にとって、徒競走などは苦痛なものになりがちです。競争面だけを見ていると、そんな子を見過ごすことがあります。
走る順番や、組み合わせを工夫したり、運動会で一人一人が活動できる係を作ります。運動会の練習や係りとしての仕事を頑張ることで、達成感を味わうことが出来ます。(高学年になると、運動会を進行する係をまかされます。)
必要な係を子どもたちと相談して決めます。
保健係(水筒や汗拭きタオルを持って出たか確認、終ってからの手洗い・うがいなど)・連絡係(練習の時間と場所を知らせる)・鍵係(みんなが準備をして教室から出るのを確認)・道具係(リズムに使う小道具を管理)・リズム係(踊りを教える、教室の前で踊る、手本になる)・盛り上げ係(やる気が出るように、応援する)などいろいろな係があります。
練習期間中に気を付けていることは、運動会の練習を頑張りすぎて、運動会一色にならないように、運動会の練習期間中でも、授業に集中し、充実した時間を保障する事で、子どもたちの生活リズムも保障できます。運動も学習も両立することが大切です。
運動会は、練習期間も含めて、子供が成長するいい機会だと思っています。
今年もコロナ禍ですが、先生方が、色々な工夫をして、子どもたちが楽しめる運動会を準備されていると思います。
(追記)
今の時期、子供の自殺件数が多くなります。子どもたちは、色々な悩みを抱えている場合があります。
文科省の「トークス マニュアル」を検索すると、その中に「教師がしっておきたい 子どもの自殺予防」と、いう項目があります。そこには、マニュアル及び添付ファイルなどが記載されています。
初等中等教育局児童生徒課
℡ 03-5253-411(内線 3298)
その他に子供が相談できる窓口もあります。
文部科学省 子供のSOSの相談窓口
24時間 子どものSOSダイヤル(通話無料)
「いじめで困ったり、自分の友人の事で不安や悩みがあったりしたら、一人で悩まず、いつでも、すぐ電話で相談してください。」と、案内されています。
色々な相談窓口があります。
【編集担当より】
朝晩も幾分過ごしやすくなってきました。そろそろ夏が終わりますね。大阪では、明日例年よりも遅い淀川の花火大会です。関西でも中止になる花火大会も多いですが、開催されることをうれしく思います。会場だけでなく、周辺のホテルや飲食店、ビルからも観覧できるので、空を見上げ特別な一日になることでしょう。
来週はもう9月ですね。今年の秋には、世の中が一気に動き出すことを願います。残暑を乗り切り、年末まで目いっぱい楽しんでいきたいものです。
海外のサッカー中継などみると、大声で歓声を上げ、スタンドに情熱と賑わいが戻っている国もあります。2025年の万博に向けて、2023年、2024年と、大阪も活気を取り戻すことかと思います。「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」とか、笑って話したいものです。
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