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学習実用書のすゝめ
学習実用書ってなに?
皆さんが本屋さんに行くと、ほぼ必ず「学習参考書」というコーナーが設置されていると思います。そこには、小学生から高校生を対象とした様々な教科の参考書が並び、受験対策本や過去の問題集などもそこに置かれています。
また、社会人に向けては、「ビジネススキル」や「仕事術」といったコーナーが設けられ、勉強の仕方についての本も並んでいますが、なぜか大学生を対象にした学習の手引き書がまとまったコーナーはほとんど見当たりません。
「大学生はあまり勉強しないから……」とか、あるいは「最高学府の学生にそんな本は不要じゃないか……」といった声も聞こえてきそうですが、両者ともにそんなことは決してありませんし、事実そういった書籍はいくつも刊行されてきています。
ただ、そのラインナップは、歴史や哲学といった特定の学科の副読本という訳ではなく、レポートの書き方やゼミでの発表(プレゼンテーション)の仕方といった、学習に関するスキルを伝える本たちです。そして、それらの本の内容は、先ほど挙げた「ビジネススキル」や「仕事術」の書籍と、事例やシチュエーションが違うとはいえ、驚くほど内容が似ています。
つまり、大学での学習とは、「目的を設定し→必要な情報や素材を集め→それらを分析し→報告する」という、実はビジネスの現場で不可欠な技術を学んでいる過程と言えるのではないでしょうか?
弊社では、以前よりこういった書籍群を「学習実用書」と名付け、ラインナップの充実に力を入れてきました。その成果をまとめた特設サイトを弊社Webサイト上で公開していますので、ぜひご覧いただければ幸いです。
具体的にはどんな本?
上記のサイトをご覧の通り、一口に「学習実用書」と言っても様々なバリエーションがあります。具体的には、「考える」「調べる」「書く」といった動作を基準にスキルを分類し、例えば、「考える」であれば論理的思考力の養成に役立つ本、「調べる」であれば資料の検索の仕方やデータ分析の方法についての本、「書く」であればレポートや論文の書き方や文章の組み立て方を伝える本、といった具合に、それぞれに該当する書籍を紹介します。なお、すべての書目が対象ではありませんが、各書目の一部試し読みもできます。
特に弊社では、「アカデミック・スキルズ」というシリーズをそのラインナップの中核に位置付けています。これらの書籍は、もともと慶應義塾大学での講座をベースに編まれたものですので、失敗例等も含め、実用性は抜群です!
書店フェアのご案内
また、数年前より、同じ「学習実用書」と思われる他社の書籍を混ぜ込んで紹介するフェアにも取り組んでおり、最近では30〜40店もの書店様に展開していただける好評企画となっております。ご興味のある書店員の方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報ください!
↑ 三省堂書店神保町本店
↑ 東京都立大学生協南大沢店