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2024年11月に売れた本ベスト10!

2024年11月に売れた本をご紹介します。
(2024年10月26日~11月25日までの売上データをもとにしています。)

第10位

■ティモシー・べズリー[著]/溝口哲郎[訳]/下松真之[解説]/『良い政府の政治経済学

民主主義体制における政府や政治家の行動を理論化した「政治経済学」の中級テキスト。
「良い政府」とは何か? この問題を考えるすべての人にヒントとツールを与える。

国民は選挙を通じて自らが望む政策を実現する政治家をどう選び、正しく政策を実行させるかという民主主義の基本問題の理論モデルが、これまでの政治学には存在しなかった。経済理論を用いてこの問題を分析するのが「政治経済学」である。本書はこの分野の第一人者が、自らの研究等を踏まえて整理したテキスト。

↓解説部分の一部を試し読みできます。

第9位

■井伊雅子[著]『地域医療の経済学——医療の質・費用・ヘルスリテラシーの効果

地域住民の安心感をどう高めるか――
世界の最先端を走っているようで実は不備が目立つ日本の医療体制。人々が安心して暮らしていくためにはどんな情報やサービスが必要かを、地域医療の視点から丁寧に解説。診療や医師の「質」の問題、統計・エビデンスの扱いの問題、医療情報の開示、国民の健康に対する理解度など、国際比較を交え斬新な切り口から検討する、新しい医療経済論。
第67回(2024年度)日経・経済図書文化賞を受賞!

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第8位

■高橋義彦[著]『ウィーン1938年 最後の日々——オーストリア併合と芸術都市の抵抗

フロイト、カネッティ、ウィトゲンシュタイン一家に迫る危機。

1938年2月、ヒトラーの山荘ではオーストリア首相シュシュニクとの緊迫したやりとりが行われていた。
その後の、オーストリア独立を問う国民投票の挫折とナチスによる武力侵攻……。
独立を守ろうとする首相たちや、文化人や芸術家の抵抗や亡命を軸に、
芸術都市ウィーンの緊迫した日々を描く注目作。

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第7位

■内田浩史[著]『現代日本の金融システム——オパフォーマンス評価と展望

経済学の道具立てを総動員し、過去半世紀の軌跡を検証!

バブルとその崩壊から不良債権問題、世界金融危機など、アップダウンを繰り返しつつ、30年にわたる長期停滞からの脱出を模索してきたわが国の金融システム。その半世紀を顧みることで、システムの何が機能し、何が足りなかったのかを明らかにする渾身の一書!

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第6位

■キャスリン・ストック[著]/中里見博[訳]/千田有紀[解説]『マテリアル・ガールズ——フェミニズムにとって現実はなぜ重要か

ジェンダーアイデンティティとは何か。
混迷をきわめるジェンダー問題を分析し、 平等な社会のための現実的な解決策を提示する。

↓ 「訳者あとがき」をnoteにて試し読みできます。

第5位

■崔誠姫[著]『女性たちの韓国近現代史——開国から「キム・ジヨン」まで

彼女たちは、泣き、笑い、そして戦った――
開国から、植民地期、分断、民主化運動、通貨危機、フェミニズムまで、もう一つの韓国の歴史/物語を描く

朝鮮半島の女性たちは、さまざまな困難に直面してきた。韓国併合、戦争協力と犠牲、南北分断による家族の離散、独裁政権、民主化運動、フェミニズム……現代もなお女性たちは激変する社会の中で、日々憤り、悲しみ、喜び、そして戦っている。
開国から現代にいたるまで、朝鮮・韓国の女性はどう生き、どう変わっていったのか。有名・無名のさまざまな女性たちに光を当て、近現代韓国の歴史を描きだす。

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第4位

■マーカス・K・ブルネルマイヤー、リカルド・レイス[著]/栗林寛幸・小谷野俊夫[訳]/青木浩介[解説] 『マクロ金融危機入門——バブルはなぜ繰り返すのか

・「金融危機」についての最新の知見を第一線の研究者が解説。
・コンパクトな表現で、最新の理論と実例を紹介。

2008 年の世界金融危機以降、その原因についての研究が膨大に蓄積され、来るべき危機に備えた政策が検討された。しかし大学の経済学コースではそうした危機についての全体像を学ぶ機会が実は少ない。本書では10 の経済危機モデルと、それに該当する2つの事例を各章で平易に解説。学生・ビジネスパーソンともに役立つ1 冊。

第3位

■ラグラム・ ラジャン[著]/北村礼子[訳]/小林慶一郎[解説] 『苦悶する中央銀行——金融政策の意図せざる結果

・金融政策の専門家かつインド中銀の総裁も務めたラジャンの最新作!
・いまや一般化しつつある非伝統的金融政策に放つ、鋭い批判。

現代の中央銀行は、様々な手法を駆使した非伝統的金融政策を行い経済の安定を図ってきた。しかし、インフレのコントロールに苦しみ、金融システムは不安定な状態である。中央銀行が本来の役割を越えて肥大化することに警鐘を鳴らす。

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第2位

■バーナード・ウィリアムズ [著]/河田健太郎・杉本英太・渡辺一樹[訳] 『恥と運命の倫理学——道徳を乗り越えるためのギリシア古典講義

・20世紀を代表する哲学者、バーナード・ウィリアムズによるカリフォルニア大学の名講義。
・西洋哲学が見落としていた「倫理」をギリシア古典に発見し、近代道徳の呪縛から解放する〈反道徳的な倫理学〉。
・解説=納富信留(東京大学大学院教授)

 近代以降の進歩主義的な見方では、古代ギリシア人は未開の心性をもち、より洗練された道徳が人間性を陶冶してきたと捉えられてきた。
 ウィリアムズはこのような道徳哲学の提示する人間が、生きられた経験から切り離された、無性格な道徳的自己であるとして批判する。それとは対照的に、具体的な性格と来歴をもつ人々を描く、ホメロスの叙事詩やアイスキュロス、ソポクレスらの悲劇作品を読み解き、そこに流れる豊かな倫理的思考を明らかにする。
 道徳哲学やプラトン、アリストテレスらの哲学を批判的に参照しながら、恥と罪、必然性(運命)と義務、運命と自由意思、責任と行為者性といった概念をめぐる議論を通して、古代と現代を通じてこの現実を生きる人間の生の姿を描き出す、カリフォルニア大学の名講義。

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第1位

■西山隆行・前嶋和弘・渡辺将人[著]『混迷のアメリカを読みとく10の論点

アメリカのゆくえを決める争点とはなにか?

経済的にも政治的にも分断が進む、超大国アメリカ。
選挙や議会制度のしくみから、中間層の喪失と経済、政治不信、文化戦争、対外関係など、世界が注目するアメリカの課題を、10の論点からあぶりだす。

↓書店フェアも開催中です。

11月のベスト10は以上の結果となりました☆彡
次に読む本を決める際のご参考に!

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