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20240316_産業革命が起きた要因について考えたこと_ゲームチェンジの世界史_紹介と感想34

はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『ゲームチェンジの世界史』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"絶対主義から国民国家へ"までの部分を読んで感じた事を書きました。

 今回の記事では"日本人は技術を磨き、欧州人は道具を改良する"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 人類は文明開闢以来、動力源を"人力"、"畜力"、"風力"、"水力"に頼ってきた。250年前にようやく第五の動力源として"火力"が加わった(産業革命)。
 アジア人にとって自然は"共存・協調・調和"すべき存在だが、欧州人にとって自然は"敵対・征服・支配"すべき存在。自然を支配するために欧州人は道具に様々な工夫を凝らすようになった。
 日本人は"道具をなるべくシンプルにし、それを扱う者が道具の性能を最大限発揮する"方向に努力するが、欧州人は"誰でも簡単に扱えるように道具の改良に工夫を凝らす"方向に努力をする。
 民族性はそれぞれの民族が置かれた環境に合わせて育まれる。欧州では"技術を磨くより道具を凝らす"方向へ志向していった。
 産業革命は地域性・民族性を下地として、資源・労働力・市場が有る場合に初めて起こる。資源・労働力・市場があったとしても文明の中枢にあり、欧州的な民族性のないアジアから産業革命は起こり得なかった。

感想

 "火力"というとはるか昔からある動力のように感じられますが、長い人類史の中では新しい部類の動力という点を知ることができました。火力のように新しい動力源がゲームチェンジが起こすという点は覚えておけると良いと思いました。
 産業革命が起きた理由として、地域性と民族性についての説明があり勉強になりました。要因が"資源・労働力・市場"だけではないという点は押さえるべきだと思いました。表の要因だけでなく、直接は目に見えない裏の要因について考えることは大事だと思います。歴史を学ぶことで裏の要因についても考えやすくなると思いました。
 民族の置かれた環境が道具に対する考え方にも表れている点は率直に面白いと感じました。本では具体例として和弓と洋弓を取り上げて解説されていて、とてもわかりやすかったです。日本の能力系バトル漫画でも"能力は使い方次第"といったセリフがあると思いますが、このような考え方も日本の民族的な価値観が表れているのだと思いました。環境の違いが"人の考え方"に大きな影響を与えるという点も覚えておけると良いと思いました。
 私自身、"道具そのものを良くする方法"と"道具を上手く扱う方法"の両方とも考えているような気がします。個人的には今後もバランスを意識しながら生きていきたいと思いました。

最後に

 目に見える要因だけでなく、直接は目に見えない要因についても考えることで、より本質に近い見識が得られると思います。様々な視点で物事を捉えることができる人を目指していけると良いと思いました。
 目に見えない要因についても考え、自分の人生にも役立てていきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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