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20240224_紙の登場までの歴史を学び、考えたこと_ゲームチェンジの世界史_紹介と感想13

はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『ゲームチェンジの世界史』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"一神教がもたらしたゲームチェンジ"までの部分を読んで感じた事を書きました。

 今回の記事では"すべての欠点を一掃した「紙」の登場"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 古代オリエントのエジプトでは記録媒体としてパピルス紙を使用していた。パピルス紙は保管が利かず折り曲げに弱いという問題点があった。
 メソポタミアでは記録媒体として粘土板を利用していた。粘土板は書き損じの修正もしやすく、保存も利きやすかったが、壊れやすくて重く、粘土が産出しない地域では使用できないという問題点があった。
 欧州では家畜が密着していたため、羊皮紙をパピルスと併用して利用していた。羊皮紙は薄くて軽く、パピルス紙より丈夫で耐久性にも優れていたが、とても高価という問題点があった。
 中国では竹が繫栄していた点を活かし、短冊状に加工したものを紐で繋ぐ竹簡を利用していた。竹は安価で耐久性が高かったが、紐の摩耗や経年変化によりバラけて読めなくなってしまうという問題点があった。また紙よりも厚みがあるという問題点もあった。
 後漢の蔡倫はゴミとして捨てられているような安価な原料をかき混ぜ、漉くことで安価で実用性に富んだ紙(蔡侯紙)を発明した。天然の原料単体をそのまま使うのではなく、様々なものを混合して人の手で作ったという点が従来のものと大きく異なった。蔡侯紙は薄くて軽く、耐久性に富み、折り曲げに強く安価なものとなった。

感想

 パピルス紙、粘土版、羊皮紙、竹簡など、地域ごとにさなざまな工夫をしていたことを学ぶことができ、勉強になりました。それぞれの地域の人の生活に密着していたものが利用されていた点は、地域の特徴が表れていて面白いと感じました。またそれぞれの地域で使用されていた記録媒体にもそれぞれ一長一短があり、面白いと感じました。どんなものも天然のものをそのまま利用するという部分には限界があるのかもしれません。試行錯誤を繰り返してより良いものを編み出していく人の知恵は本当に凄いと感じました。現代では当たり前のように使用されている紙も、ここに至るまでに様々な紆余曲折を経ていたことを考えるととても貴重なものだと思えるようになりました。
 紙がゴミとして捨てられていたものを混ぜた結果、編み出されたものという点は、初めて知り大変学びになりました。ゴミから価値を生み出すという考え方は参考にできると良いと思いました。個人的に、ゴミとして捨てられているもの(マイナス)から価値(プラス)を生み出すことは、0から価値のあるものを生み出すことよりも凄いことのように感じます。時には普段捨てられているものをうまく活用する方法を考えることも必要だと思いました。

最後に

 マイナスをプラスに変える力は様々な場面で、多くの人にとって役立つものだと思います。日々、試行錯誤を繰り返し、マイナスからプラスの価値を生み出す力を伸ばしていけると良いと思いました。
 マイナスをプラスに変えることを意識し、自分の人生にも役立てていきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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