痛みなく走る幸せ/安田陸人
東から引き継ぎました、安田です。10月5日で22歳になりました。
昨日箱根駅伝予選会のエントリーリストが公開されましたが、残念ながら今年は出走が叶いませんでした。
夏合宿期間の怪我が治らず治療に専念することにしました。
チームにはもちろん、見に来てくれる予定だった高校時代の友人や先生方にも自分が走る姿を見せられないのが残念でなりません。
チームが予選会突破して、一月の箱根路で復活のチャンスを得られる事を信じています。
昨年の予選会も同じ場所の怪我で欠場することになりました。
そこから2月中旬にようやく復帰できて、今年度は4月の六大学で3000mscの塾記録を更新、日本選手権の標準も切ることができてようやく大学陸上で大きな結果を出すことができました。
昨年怪我で欠場した関東インカレも5000、10000と2種目に出場できました。
活躍できたのも束の間で、5月以降は怪我で3年ぶりの全日本大学駅伝予選会出場も33秒のところで逃してしまいました。
自分が慶大記録会に出場していればもしかしたら結果は変わっていたかもしれない。そう考えると悔しさが込み上げ、自分の我儘で3000mscに出場したせいではないかと思いました。
ようやく復帰できたのも8月頭で、去年同様合宿は順調に練習を詰めていましたが、悪夢再び。
2次合宿中のポイント練習でまたも左脛骨に痛みが走りました。
まだ予選会まで50日ある。今年は必ず予選会に出場出来ると自分も諦めずに治療を続けましたが、なかなか痛みが消えることはなく気づいたらリミットの日が近づいていました。
最後のポイント練習は誕生日の10/5。なんとか痛みを抑えながらやり切りましたが、とてもハーフマラソンを走り切るのに耐えられる足ではありません。
自分が走りで貢献できるのはここまでですが、当日は皆の走りを信じてゴールで待っていようと思います。
21歳の1年間で学んだことは、痛みがない状態で走ることがどれほど幸せか、ということです。
痛みなく走れてる時はまるで自分が無敵の人間になったような気分で、どこまででも進んでいけるような気持ちになります。昨年走れなくなった時はもう以前のように走れるように戻ることが出来ないと思いましたが、今は不思議とまだ自分が無敵状態で走る姿が想像できます。
復活してさらに強くなった自分を見せる時が楽しみです。
誰の予想をも超えるような走りをして、Twitterの駅伝垢のみなさんが取り上げてくれる日を想像しながら治療に励みたいと思います。
次はなべりょう、よろしく。