![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/109271639/rectangle_large_type_2_ee094daff96c870ac12abe03487b462d.png?width=1200)
ステレオフォニック
こんにちは、田島です。
ほんと冗談にならんほど暑いですよね。
田口氏の後書きにあったように、例年この時期の僕は扇子とセットで生きてます。めっちゃ汗かいちゃうんですよ。
最近はハンディの扇風機もかなり普及してきましたが、僕は扇子派です。
何となくかっこいい(と思い込んでる)から。
因みに愛機はDAISO製。竹製の淡く黒いボディに、白の麻の葉模様が映える非常にクールな1本です。僕のセンスにぶち刺さり、迷わずご購入。
もっかい言いますね、僕のセンs…。
あまりにも有能なので「今世紀最も価値のある¥100(+税)」と名付けました。
一夏しっかりお世話になります。
これから更に更に暑くなっていくと思います。
皆さんも体調にはお気を付けてくださいね。
さて、前置きはこれくらいにして本題に入らせていただきます。
気になっちゃう
別に良いとか悪いとかの話ではありませんが、僕にはどうしても気になってしまうんです。
片耳だけイヤフォンをつけて音楽を聴く人。
本当に、気に入らないとかではなくただただ気になっちゃうだけ。
現代では音楽に限らず、映像やラジオなど音声を伴うコンテンツのほとんどがモノラルではなくステレオです。
ステレオとは音声の出力チャンネルが2つ以上で構成されているもののこと。
つまり、音楽でいうと左右のスピーカーからそれぞれ違う内容を流すことのできるシステムを指します。
例えば、The Beatlesの「Help!」をイヤフォンで聴いてみてください(リンクから飛ぶとAメロ開始の0:10から流れます)。
左からはベースとドラムが、右からはギターが大きめに鳴っていることが分かるかと思います。
逆に言うと、左からはギターが、右からはリズム隊があまり聞こえません。
実は世の中の多くの曲が大体こんな感じでできてます。
だんだん何が言いたいのか察しがつき始めちゃったかもしれませんが、まぁそういうことです。
流れている音楽がステレオ方式で出力されている以上、片耳だけイヤフォンをつけて曲を聴いている人は、そのコンテンツを100%楽しめてない、気がしちゃうのです。
それはまた、こうとも捉えることができると思います。
その音楽に詰まったこだわりが、アーティストが込めたメッセージがリスナーまで届かない。
僕はそこがほんのちょっとだけ、気になっちゃうよって話です。
スマホも本も一旦置いて、ただただ集中して音楽に浸る時間ってなかなかいいもんなので皆さん今夜やってみて下さい。どの楽器がどの方向からどんな音量で聞こえてくるのか、とか。
パートごとにフォーカスすると新しい発見が必ずあるので、デバイスのスペック良し悪しとか関わらず、それなりに楽しいはずです。
人がR側からジョージ・ハリスンだけを聴く間も、届くことのないL側ではリンゴスターとポールが演奏を続けていることに気付けるかと思います。
でも
でもモノの楽しみ方って人それぞれです。
音楽はこうやって聴くんだよ!って強要なんてできません。
そんなことしません。
するべきじゃありません。
そういうものです。
そういうものでいいと思います。
陸上も同じなんじゃないかしら。
と僕は思うんです。
なんというか、人によって応援したいと思う部分は違って当たり前というか。
選手が試合でいい結果を出して、カッコよくガッツポーズを決める。
その姿に惚れ、応援する。
選手が思うようなパフォーマンスができず、涙が出るほど悔しがる。
その姿に共感し、応援する。
選手が日々どんなハードなトレーニングをしているのかを目にする。
その姿に心動かされ、応援する。
選手のオシャンな投稿がSNSで回ってくる。
その姿に恋をし、応援する。
応援をしたくなるキッカケやポイントなんてどこにでもあります。
そしてそのポイントと出会うのはたまたまであることが多いです。
縁って不思議なものです。
そして同時に、
応援をやめたくなるポイントも油断ひとつでどこにでも生まれます。
誰も見ていないと思って発した言動、行動、表した態度。
他意なくとも視野が狭まっていたことで、起こしてしまった小さな事故。
タイミングって不思議なものです。
僕等が伝えたいこと、見てほしいところを必ず人が見てくれるわけでは決してないよ。
寧ろ、それを狙って見てもらえることの方が稀有なのよ。
ってことです。
だから
だから、応援されるためには~という話ではありません。
僕たちは応援してもらいがために、毎日朝早くから15km走っているわけではないので。
(もちろん応援はとても嬉しいです。好きです。大好きです。
いつも誠にありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。)
先ほど述べた、応援を辞めたくなるようなポイント。
思うに、これは単に「隙」です。
1日24時間の中で妥協により生じた隙。
その一瞬を見て人が離れるとともに、選手は強さから一歩離れます。
特に競技時間が長い長距離種目に於いて、これは十分な致命傷になるんですね。
つまるところ
僕はこのエクササイズを意識しているから、強くなれる。
俺はこの栄養素を意識しているから、強くなれる。
儂はこの選手の走りを意識しているから、強くなれる。
そんなもんじゃないですよね。
予選会は、箱根は、僕等が頑張っている部分を選りすぐって見てくれるわけじゃない。
片耳イヤフォンと一緒です。
もしかしたら手を抜いてるかもしれないその一瞬を、切り取って突いてくるんです。
そこを突かれた時、僕等は何と言うんでしょうか。
「いや、確かに補強はあんまりちゃんとできてなかったかもしれないけど、流しは人より意識して取り組んでたんですヨォ。」
こんな言葉しか出てこず涙を飲む昭和記念公園、それほど居た堪れなく情けない景色は他にないでしょう。
見たくも聞きたくもありません。
ということで、このタイミングでチームに問いたい。
僕等が生きている今日に隙はないか。
誰が見ていないところでも、君のポール・マッカートニーはベースを鳴らし続けているか。
夏が始まるよ。
ただ、始まってから気付くのではあまりにも遅すぎる。
今が最後のチャンスだろう。
皆んな分かってるはず。
僕を含め全員でもう一度、今、目指している場所を本気で見つめ直そう。
常にステレオフォニックであるために。
と、今回はこんな感じで終わります。
お付き合いいただきありがとうございました。
此処でひとつお知らせです。
我々長距離ブロック、本年も夏合宿実施のためにクラウドファウンディングを行わせていただくこととなりました!
![](https://assets.st-note.com/img/1687858940111-PbYkxLTpiV.png?width=1200)
全ては今年何としても、正月への切符を勝ち取るため。
少しでもたくさんの方に活動を知っていただき、一緒に箱根を目指してもらえるととても励みになります。拡散だけでもありがたいです。
6/27から7/17の約3週間、是非是非ご協力よろしくお願いします!
次は橘谷くん、よろしゅう頼みます。
ねえねえ、スパイダーバースってやっぱり劇場で観るべきかな?
いいなと思ったら応援しよう!
![慶應義塾大学 競走部長距離ブロック 〜選手たちの軌跡〜](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102813016/profile_8e8078beabf2da0a1afe6ec0ac182ff6.jpg?width=600&crop=1:1,smart)