LEAPと私
こんにちは!関口から引き継ぎましたマネージャーの中井です。
改めて前回の関口のブログにあった今シーズン前半の実績は素晴らしいものだと感じました。出走したレースは3つ、PBを出したレースも3つ。関口の勝負強さがよく現れていますよね!
私が陸上競技を全く知らない中、大学1年生から長距離のマネージャーになって一番最初に目に留まったのは関口の走りでした。関口の大きなストライドと癖のないフォームに、私は長距離初心者ながら美しいと感じました。
関口が2年間の紆余曲折を経て、美しいだけでなく、強くもある走りを手に入れることができて同期のマネージャーとして本当に嬉しい限りです。
今年の予選会は覚醒した関口がジャイアントキリングを起こすこと間違いなしです!
さて、関口の話はこの辺までにしておいて…今回の私のブログでは私とLEAPというものの関りについて話をさせていただきたいと思います!
〇LEAPとは?
LEAPとは「Leadership Education Athlete Program」の略称です。LEAPの目的は慶應の体育会生が社会に出た際、組織でリーダーシップを発揮するために彼らへの実践的な研修を通してリーダーシップ/マネジメント・スキルを習得してもらうことです。
通常16〜20人を1回の受講者数として、受講者は1日8時間程度(1日4コマ)の講義を2日〜3日間受けます。受講者はこの講義を通して、リーダーシップ/マネジメントの基礎となる10スキルを学び、リーダーシップ/マネジメントの5機能の発揮に生かしていくこととなります。
かなり時間を要するうえに内容も詰まっているので、私は大学の講義以上にカロリーを使った記憶があります。
〇LEAPと私の出会い
私がLEAP講座に参加したのは1年生の冬です。約半年間の長距離マネージャー経験を経て、組織の体制について疑問に思う部分や不満に思う部分が1年生ながらにありました。その現状を打破するべく何か行動に移そうと思ったときに出会ったのがLEAPでした。LEAP公式のインスタグラムには体育会生の人材育成をうたう文言があり、すぐに興味を持ち、参加を決めました。上で説明したようにLEAPが予想した以上にガチガチな授業だということは参加を決めて予定が送られてくるまでは全く知りませんでした。参加した当時はオフの日が一日つぶれてしまったため後悔したものです。
〇LEAPが私にくれたもの
LEAP講座を受けたのはもう2年弱も前のことなので少しづつその内容が記憶から薄れつつあります。それでも今も忘れずに覚えている文言やスキルの内容は確かにあります。
例えば、「LEAPはスキルトレーニングです」という言葉。リーダーを育成するためであるLEAPがスキルトレーニングであるということは、誰でも練習を積めばリーダーになれるということです。生まれながらのカリスマ性で道を切り開いていくリーダーはにいるかもしれません。しかし、どんな人でも練習を積めば自分の手で組織を引っ張っていくことができるという考えは、前に出るのが得意でない人への励ましになるとも思いますし、このLEAPを受講する魅力だとも思います。
もう一つ私の中で印象に残っていることは四象限時間管理表です。横軸を「緊急」と「緊急でない」に分け、縦軸を「重要」と「重要でない」に分けた四象限でタスクを管理するというものです。この四象限時間管理表ではそれぞれタスクの特性ごとに、緊急かつ重要なことを第一領域、緊急でないが重要なことを第二領域、緊急だが重要でないことを第三領域、緊急でも重要でもないことを第四領域というように分類します。例えば第一領域にある事柄は、重要なクレーム処理や損傷した重要物品修理など突発的に起こることが主となります。第二領域なら中長期計画の作成や人間関係の構築、第三領域なら雑事や付き合い、第四領域なら待ち時間やだらだら電話などというような例が挙げられます。ここまでの話を私が初めて聞いたときは至極当たり前だと感じました。ではなぜ私がこのことを印象深く覚えているかというと、次のような教えがあったからです。「Great Leaderになりたいなら第二領域(緊急ではないが重要なこと)のタスクを65%こなしなさい。」というのも第一領域のタスクは第二領域のタスクが時間経過で変化してしまったというケースがよくあるからです。65%というのは、早め早めに第二領域のタスクを終わらせてタスクの第一領域への変化を抑制し、さらに先読みをすることで起こるであろう問題点の発生を防止し、突発的な第一領域のタスクを減らそうという考えなのです。
思い返せば私は目の前のタスクに手いっぱいで闇雲にマネージャー業をこなしていたように思います。社会に出ている人からはあたりまえのことかもしれませんが当時の私には目からうろこな考え方でした。今でもこの考え方は疲れや部活以外の優先事項に阻まれて長距離マネージャーとしての私が100%実行できているわけではありません。しかし、夏合宿中など部活以外に目一杯集中できる期間ではよく発揮できていた思います。今年の夏合宿の私のテーマは、3年目のマネージャーとして、合宿経験があるマネージャー2人のうちの一人として、主務の小林さんに代わって私が負担できる部分や先輩として後輩を引っ張れることを探して対応するというLEAPの教えに基づいたものでした。
〇学生LEAP講師の候補生になりました!
私がなぜ2年弱前のことを今ここで紹介しているかというと、夏季休暇中に学生LEAP講師にならないかという誘いを受けたからです。この紹介を受けてから気づいたことなのですが、実はLEAPというのはかなり大きな組織だということです。学生がLEAPの学生講師なるべくOBOGの方々から研修を受け、学生講師としての経験を積む。そうした学生講師が今度はLEAPのOBOG講師として講義を行ったり、学生講師の育成を行ったりというような循環をすでに二十年以上続けているそうです。LEAP講師の方々は年齢の上下関係なくLEAPという枠を飛び越えて交友を深めているとのこと。知り合ったOB講師の方が仕事に行き詰ったときにLEAP講師の先輩に電話をして相談に乗ってもらったという話を聞いて、そこまでに絆を深められるこのLEAPという組織に関わりたいと思うようになりました。
私は夏季休暇中に一次オンライン面接と二次対面面接を受け、合格し、晴れて学生LEAP講師候補生になることができました。
今後はLEAP講師候補生の同期たちとの顔合わせや講座を行うためのレッスンが待ってます。かなりスケジュールがタイトになり、時間的な余裕がなくなると聞いていますが今は新しい人たちと出会い、一緒に活動できるのがすごく楽しみです。今後、LEAPという組織にかかわる中で得た知識や経験を部活に活用できればと思っています。
LEAPと私についての話は以上となります。ここまで読んでいただきありがとうございました!
次回は東のブログとなります。冒頭で関口をほめましたが、もちろん予選会での東の走りにも期待しています。次期競走部長距離ブロック長である彼の意地の走りを見たいと思っています。それでは東よろしく!