旅先パン屋は3つが正解
こんばんは、今日もご覧いただきありがとうございます。
物凄い風に見舞われた日本列島。
読んでくださったみなさんは安全に過ごせましたでしょうか。
心温まる食体験で少しでもきを休めてください。
そんな今日は、パンのお話。
熱い回になりそうな予感、、、
那須に移住する前、大好きなパン屋と出会ってしまった、まさに運命的なパンストーリー。
このパン屋があれば移住も怖くなかったなんて、嘘のようで本当のお話。
今日の食日記
言わずもがな、パンの世界の奥地に立ってしまった。
出かければパン屋、パンも作るし、食べるために運動もする。
ここ2ヶ月くらいの朝ご飯は決まってパンで、遊びに行く時のこのお店行きたい!の好奇心はもっぱらパンに向き、ひたすらに買っては冷凍庫にストックするという毎日を送っている(そもそも冷凍庫にストックしている時点で胃のキャパが全然追いついていない。そのくせ行ってみたいパン屋は増え、行くたびにストックがまた2個3個と増えていく。はぁ、冷蔵庫の見学はなんて幸せなんだろう。いつ食べ終わるのだろうか、これが問題だ)。
そうなると、だ。
旅行に出掛けてもどうにも片想いの人を想うかのようにパンが気になって仕方がない。
カフェに行けばそこで朝ご飯は完結し、そして1日を迎えられることはわかっている。
が、今はパンが気になる。
どうしてもパン屋に行きたいのだ(ベーカリカフェだったらもう尊敬の感謝しかないし、そうでなくてもこだわりのパンをゆっくり公園で味わおうじゃないか。そんな幸せ逃したくない)。
和菓子同様、当日が最も美味しく、二日目にパサついてしまった時に、パンの気持ちになって非常に申し訳なくなる。
旅先でパン屋をめぐることがいかに大変か、身をもって知った。
そんなパンのある旅行を実現したい。
願っての願望は自分で叶えるしかない!
その意気込みで早速実践してしまったから、読者の方々とそんなパンのある旅行ライフを共有しようじゃないかと。
栃木県に遊びに行った。広大な栃木県にパン屋あり。
本当に日本全土にパン屋のこだわりが蔓延りすぎて体力が、、(銀河系のごとくパン屋がある。地球規模の胃袋数にも勝るだろう)。
黒磯という場所に。
朝も早く、パン屋から始まる旅。
その駅に辿りつくその未来に、パンを見据えているから空腹の特急居眠りタイムを乗り越えられたのだ(黒磯着)。
今日のお店
黒磯駅の目の前にパン工房なるパン屋があった。
街に溶け込み玄関となるそのお店に、地元の方々も降り立った人々も惹かれて気になって、するりと入ってしまう。
黒磯での生活に根差しながらも、まだまだQOLを磨くような、そんな役割を担っているようだった。
KANEL BREADさん
パン屋の前の道って、なぜこんなにも足が浮き足立ってしまうのだろう。
入店と共に始まる優柔不断タイムが、自分の欲望だけを満たしてくれるから、そんな自分勝手な時間が心地よくて仕方がない(僕は間違いなくそうだ。どれだけ悩もうとその場で即食べるわけではないから。服を探す感覚で、じっくりとじっくりと熟考できるのがたまらない)。
入り口目の前にも。
まだオープン10分後だというのにかなりのラインナップが出来上がっている。見渡す限りのパンの世界はいつになっても慣れなくて、高揚感だけが突き上げてくる。
だからパン屋はやめられない。
とにかくずらりと並ぶパンを前にして、冷静になれない。
王道からオリジナルのシナモンロール、焼き菓子が整列し、自家製のサンドイッチも並ぶ。
冷静になりたくもないのだが、嬉しさを凝らしきれない笑みが全身から漏れているのもわかっていて。
ちょっと恥ずかしい(心は完全にスキップしてしまっているし)。
また黒磯という自然と共存した街の空気と朝の日差しが気持ち良く差し込んで、清々しい深呼吸の元、パン達の神々しさよ。ここでしか感じられないであろう光沢感がこの黒磯に来てパン屋に寄った意味だ。
だが、忘れてはいけない。
今日は旅行。僕は1人。
どう考えたって欲望のままのパンセレクトは、胃袋のキャパを遥かに越す。これほどの抑止力は旅行の中で最も辛い縛りのようで。もじもじ何度も熟考するようにパン屋をぐるぐると回り続ける(早く決めて。と誰かに焦らされて)。
3つ。
買っていいのは3つだ。
今から旅行が始まる。買いすぎはやはり荷物になるし、パンの顔がぺしゃんと潰れてしまうことほど悲しいことはないだろうと。
2つは朝ご飯に(本当はこの数が望ましい。ごめんなさい、やっぱり2つは難しくって)、1つは軽食用に持ち歩こうではないかと。
これが今取れるベスト解だったんだ。
早朝長い長い戦いの末選ばれたこの子達。
お隣のカフェでいただくことに(この半年後、まさに我がサードプレイスとなるカフェ)。
イングリッシュマフィン(ホエイが柔らかな食感。そのままもぎゅっと頂く)
コーヒーロール(カフェオレをそのままロールにしたような、エスプレッソとミルキーな甘さがたつ、朝のお供)
ぶどうパン(噛むたびに弾けるレーズンのジューシーな味わいと、キタノカオリの芳醇な小麦の甘さ)
大変だったからこそ、我が子のように抱え、パン屋にしては長すぎる滞在時間を経てようやく旅行のスタートが切れた。
それにしてもパンを食べるわくわくと、今から始まる旅行に向けたわくわくを両手に抱えて出発できること、なんて日だ。
朝のパン屋で、3つ抱えて出発だ。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。
美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。
今日のお店:KANEL BREAD(栃木県那須塩原市本町5−2)
*Instagramでは暮らしにある食をすきなだけ発信しています*
暮らしのヒントになれば、と。
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